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M-01 Ike Nwankwo 氏「Transforming Project Management with Generative AI: Unlocking Productivity and Leadership」 The Chair of the PMI Board of Directors
< 基調講演:秋葉原会場>【講演概要】Explore the transformative impact of Generative AI (GenAI) in project management. Learn how early adopters are achieving significant productivity gains and the strategies needed to unlock even greater benefits. PMI's latest research highlights the role of technical skills, continuous learning, and collaboration in fully leveraging GenAI. Discover how project leaders using GenAI extensively are driving efficiency and innovation - empowering you to take charge of your learning, experiment with AI tools, and position yourself at the forefront of change.
M-02 平井 康之 氏「インクルーシブデザインにおけるプロジェクトマネジメント」 九州大学 大学院 芸術工学研究院 教授
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】インクルーシブデザインは人間中心デザインの一つで、社会課題を対象にプロジェクトのフロントエンドから多様なステークホルダーと共創を行うところに特徴があります。人間中心デザインの実現のために、時には通常のプロジェクトマネジメントでは行わないような方法を取ることもあります。具体的な事例をもとにインクルーシブデザインにおけるプロジェクトマネジメントについてお話しします。
M-03 野村 真実 氏「『ITコーディネータ プロセスガイドライン』改訂の背景」 特定非営利活動法人ITコーディネータ協会 会長
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】経済産業省推進資格であるITコーディネータは、「ITCプロセスガイドライン」(以下、PGL)をプリンシプルとしています。このPGLを約8年ぶりに全面リニューアルし、2024年3月に発行いたしました。PGLとしては、バージョン4.0でサブタイトルを「デジタル経営推進プロセスガイドライン」と命名しています。この8年で経営環境は大きく変わり、デジタル社会形成基本法(2021年9月施行)の下、今までの常識を捨て、考え方を一変させる必要がありました。ITを利活用して企業の成長をコーディネートするという役割も継承しながら、新PGLではデジタル社会における企業の存在価値そのものを問うことに重きを置いています。そしてそれは一時的な問いではなく、永遠に繰り返されることが重要です。失敗を糧とする「組織学習」、提供価値を検証し続ける「サイクルマネジメント」等によって、これからの変化にもレジリエンスを発揮できるガイドラインになりました。今回はその背景とポイントについて講演させていただきます。最新のプロジェクトマネジメントを学んでいるPMIの方々にこのPGLも副読本として是非ご活用いただければ幸いです。
M-04 沢村 澄子 氏「未完の先へ」 書家
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】書家・沢村澄子の大作の中から、主に野外インスタレーション作品をスライドショーでご覧頂く。ホワイトキューブと称される美術館やギャラリーで行われる条件一律の展示形態から、野外での作品発表に移る時、天候などを筆頭に、作品をめぐる環境は著しく変化する。そこでの展示を全うするには、結論的に、管理しない管理、展示を揺るがす力を逃がす工夫など、さらに視野の広い、柔軟な制作が必要となる。変化が起こること、予定どおりではないこと、変化を受け入れること、作品作りは「変化をマネジメントする」とも言える。そのため、一つには「欠け」が必要。自身、その作品が完璧にそれそのもので完成されていると、他者が介入すれば、はやその段階で崩壊となってしまう。他者が加わってもなお成立可能な作品を作ること。その「欠け」に参入するもの、「欠け」が孕むものによって、作品が一層豊かで大きなものへ変容する仕組みを自身内部に持っておくことの重要を思う。言い変えれば、常に未完であること。小さな完成(予定調和)を望まず、起こることを常に孕み、好転させ、さらなる大へとどんどん作り変えてゆく英知を自らに養い続けること。恒久的なものなどなく、諸行無常のこの世で、その一瞬一瞬にいかに対処してゆくかが、わたしの活動の根源にいつも据えられている。変化を受け入れ、他者の参入を受け入れることを想定した作品作りについて、お話しできればと思う。
M-05 久保 駿貴 氏「地方発!ベンチャー企業の成長&拡大戦略」 株式会社ABABA 代表取締役社長
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】本講演では、地方の国立大学発のスタートアップである株式会社ABABAが、累計18億円の資金調達を実現するまでの成長の裏側を明かします。大都市圏に比べて情報・人材・ネットワークにおいて多くのハンデを抱える中、どのようにして事業をスケールさせ、資金調達を勝ち取っていったのか。また、岡山や関西をはじめとした産学官からの支援が、成長のどの局面でどのように活きたのか。地方発の企業だからこそ意識した視点や、地方であることがむしろ強みに転じた経験も交えながら、地域に根ざしたスタートアップ成長戦略のリアルを語ります。さらに、競争が激化する就職活動市場というレッドオーシャンの中で、なぜABABAが挑戦できたのか、その戦略と意思決定のプロセスも共有します。地方から挑むすべての起業家・起業志望者に向けた実践的なヒントをお届けします。
M-06 齋藤 渉 氏「ユーザ企業が持つ「型」と社外に求める「型」 ~ 警備業・関連サービス事業者が目指すIT投資 ~」 ALSOK株式会社 常務執行役員 CIO
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】各々仕事には必要な「型」(知識・実践力等)があり、仕事を極めるとはさまざまな「型」に触れ/学び/活用し、自分の「型」に落とし込み、汎用性を高めて行くことではないか、と思っています。まずは、AI・クラウド技術等が進展する中、ユーザ企業のIT・サービス部門として、自社が持つべき「型」をどう考えるか。また、その裏返しに、ITパートナーに期待する「型」は何か、をお話しします。次に、そもそも資本投資が持つ意味とは何かを確認。その上で、警備等のサービスを提供する会社のCIOとして、当社が皆さんの協力の下、どのような形でどういう分野/方向に進むべき(と考える)か、を示したいと思います。最後に、ここまでの主旨から少しずれますが/補足的に、時間が許す範囲で私自身が関ってきた「プロジェクト」を紹介しつつ、プロジェクト管理(PM)が企業活動に占める位置づけを考察し、PMという「型」の汎用性(会社経営の重要な要素であること)を確認したい、と思っています。以上のお話が総体として、皆さんの会社業務の推進、あるいは顧客企業の業務を支援する上で、何らかのヒントになれば幸いです。
M-07 神谷 渉三 氏「メンタルヘルスケアにおけるAIと人のハイブリッドサポート」 株式会社I’mbesideyou 代表取締役社長
< 招待講演:リモート>【講演概要】メンタルヘルスは世界的に課題認識されているにも関わらず、十分な解決策が提供されていない状況にあります。今も、毎日世界のどこかで誰かが自殺しています。私がシリコンバレーでAIスタートアップのファウンダーとして成功して、日本初のデカコーンをこの領域で創り出し、アジアの人たちを救う新しい社会インフラを構築することは、息子や家族が幸せに生きられる社会を創るための手段と考えています。 "the best way to predict the future is to invent it"AIが世界を急速に変えていく様を固唾を飲んで眺めるのではなく、AIを活用し当事者として社会をより良くしていきたい。このような信念の下、私が米国シリコンバレーで取り組んでいる、AIと人間のセラピストを融合したメンタルヘルスサービスの概況と、そのサービスが成立する社会的背景と課題、AIの構築プロセス、市場へのアプローチの方法、ビジネスとしての成立のさせ方などについて説明させていただきます。
M-08 島田 由香 氏「働く人の幸せが組織を変える 〜ウェルビーイングの力とは?~」 株式会社YeeY 共同創業者/代表取締役
< 招待講演:リモート>【講演概要】近年、ウェルビーイングという言葉が注目されていますが、多くの組織では「個人の健康」や「福利厚生」の文脈だけで捉えられがちです。しかし、ウェルビーイングは個人の問題にとどまらず、組織全体の生産性や創造性にも大きな影響を与えます。本講演では、「ウェルビーイングな環境こそが持続的な成果を生む」ことを、実体験を交えてお伝えします。ウェルビーイングを欠いたまま生産性を追求すると、短期的な成果は出せだとしても、長期的には疲弊し、結果的にパフォーマンスが低下してしまいます。では、組織として何ができるのか?リーダーとして、メンバーとして、どのように主体的に関わるべきなのか?お金や経済価値だけでは語れない、ウェルビーイングがもたらす本質的な価値について考えていきます。さらに、実際にウェルビーイングを取り入れることで良い変化が生まれた事例を紹介し、具体的な取り組みやその効果を共有します。皆さんと共に、ウェルビーイングを組織に活かすための第一歩を踏み出す機会としたいと思います。。
M-09 沢渡 あまね 氏「ネガティブ・ケイパビリティおよびプロジェクトマネジメントが果たす役割」 あまねキャリア株式会社 代表取締役CEO
< 招待講演:リモート>【講演概要】内向き、同質、モーレツ……旧態依然の組織文化がもたらすリスクはもはや無視できません。コンプライアンス、ガバナンスといった大きな話でなくても、「いつもうわべだけの行動で終わってないか」、「ここはもっと考えたほうがいいのではないか」、「いまだけ良ければそれでいいのか」といった職場の日常に疑問に感じることはないでしょうか。そんな職場に必要なのが、いま注目を集めている「ネガティブ・ケイパビリティ」という概念です。ネガティブ・ケイパビリティとは、一言で言えば「答えを急ぎ過ぎない行動習慣」や「なんでもすぐ解決しようとしない能力」です。従来のビジネスでは、問題に対して素早く解決策を見つけ出す「ポジティブ・ケイパビリティ」が重視されてきました。しかし、今日のように複雑で多様な課題が山積する環境では、それだけでは十分ではありません。むしろ、すぐに答えを出さずに、じっくりと状況を観察し、多角的な視点から問題を捉え直す力が必要とされています。プロジェクトマネジメントの視点を踏まえつつ、ネガティブ・ケイパビリティの有用性についてお話しします。
M-10 和田 昌之 氏「トランスフォーメーションを牽引する:社内IT部門の変革ジャーニー」 富士通株式会社 SVP, Corporate Digital 本部 本部長
< 招待講演:リモート>【講演概要】私たちは今、パラダイムシフトの真っただ中にいます。社会や世界のあらゆるものが再定義され、リデザインされ始めており、その変化の中心にあるのがデジタル技術です。経営とデジタルが不可分となる中、社内IT部門への期待は、従来のコストセンターとしての「業務要件に基づきシステムを導入・維持する」、「ITコストを削減する」といった受動的な役割から、如何に「経営とITを一体化し、企業価値を向上させる」かと言う役割へと大きく変容しています。この変革を推進するためには、組織体制やプロセスの変更だけでなく、組織文化そのものの再定義が不可欠です。富士通の社内IT部門であるCorporate Digital Unitは、2020年からグローバルで1つの体制を構築し、グローバルでのITガバナンス強化、システム最適化等のトランスフォーメーションプログラムを推進しています。同時に、そのための、組織のグローバル化、人材の流動性向上、イノベーションを生み出すための文化醸成にも取り組んでいます。本講演では、IT企業におけるIT部門として、私たちがこれまで歩んできた変革の道のり、そして得られた教訓を共有させていただきます。変革の途上にある私たちの経験が、皆さまのトランスフォーメーションの一助となれば幸いです。
M-11 Ashutosh Singh 氏「プロジェクトマネジメント、イノベーション、ウェルネスでつなぐ天竺(インド)と日本の未来」 一般社団法人パタンジャリ・ジャパン・ファウンデーション 代表理事&チーフ世話オフィサー
< 招待講演:リモート>【講演概要】現代のプロジェクトマネジメントは、単なる納期管理や予算調整にとどまらず、産業や社会、さらには文化の在り方までも変革する原動力となっています。本セッションでは、倫理的イノベーションと異文化のシナジーを融合させ、経済的価値と人間の幸福を同時に実現するエコシステムの構築事例を紹介します。まず、プロジェクトリーダーでありウェルネス実践者としての実体験をもとに、単なる製品開発やサービス提供ではなく、「ゼロストレス・ゼロうつ・ゼロ自殺」というビジョンを実現するための持続可能な仕組みづくりを解説します。ウェルネスサービス、スキル育成、エシカルな起業による手仕事ブランドなどがどのように組み込まれているかを共有します。さらに、インドと日本の働き方文化の違いとその融合(シナジー)にも焦点を当てます。意思決定のスタイル、時間に対する感覚、コミュニケーションの取り方などの違いを乗り越えるための具体的な方法を、現場での事例を交えて紹介し、両国の強みを生かすことで、多様なチームで成果を最大化する道筋を示します。最後に、著書『Where is the Spoon?』から、構想から実行までを体系化する「実行力の哲学」を紹介。PMBOKやアジャイルなどのフレームワークに加え、「思考の明確化」、「習慣の継続」、「行動の勇気」といった人間的資質の重要性にも触れます。
M-12 石崎 浩之 氏「マレーシアからの視点で見るグローバル教育&ビジネスと国際キャリア形成」 マレーシアBrainstorm SEA, Inc. 創業者兼マネジングディレクター
< 招待講演:リモート>【講演概要】このセッションでは、まずマレーシアでの国際ビジネス及び人材育成に携わる現場視点に基づいて、海外生活の面白味と困難、それを通して見える日本の魅力と問題点をご紹介します。これを出発点に、ボーダーレス化・流動化が進むビジネス環境において、自分の人生というプロジェクトを如何にマネジメントするか、参加者の方々とインタラクティブなディスカッションを行います。【アジェンダ】1. 自己紹介:国際キャリア形成の事例2. 世界で最も魅力的な国である日本、それは外から見た方が良く解るという矛盾:国境を飛び越えてチャレンジしてみる機会を如何に創り出すか3. マレーシア及び海外視点で見る日本企業に対する危機感と、その先にあるチャンス:マネジメントスキル習得の価値ディスカッション(1):参加者の方々における国際ビジネス・教育の関心事項4. 世界のエンジニア育成基準:ワシントンアコード11スキル項目5. 急速に進化する海外の教育手法:アクティブラーニングとIndustry-ready graduate、そして社会人教育6. 生涯学習・リスキリング:自己SWOT分析、およびプロジェクトマネジメントスキルの重要性ディスカッション(2): 自分ならではのキャリア形成手法についての検討
G-01 両利きの経営とプロジェクトを実現するMCP:複数事例の比較を通じた考察
【講演概要】これまでの共同研究でわかってきたことは、全てのプロジェクトをウォーターフォールからアジャイルに変えるのではなく、目的や状況に応じて両者を使い分ける、あるいは組み合わせる必要があるということです。では、そのような使い分けができるためには、どのような支援を経営陣から受ける必要があるでしょうか。私たちが参考にしているのが、Simonsが提唱するマネジメントコントロールパッケージ(MCP)の仕組みです。複数の会社で聞き取った内容をふまえて、両利きの経営とは何か?ウオーターフォールとアジャイルとのつながりは?MCPとは?などの疑間に、答えていきます。【受講で得られること】より経営に近い目線から、プロジェクトをとらえることができます。これにより、プロジェクトを通じて、より組織変革に貢献できるようになります。何より、プロジェクトがさらに楽しいものになるでしょう。
G-02 2025年度アジャイルプロジェクトマネジメント意識調査報告 -知識創造とワイズリーダーシップ-
【講演概要】2015年から継続実施しているアジャイルプロジェクトマネジメント意識調査は、本年の調査が11回目です。この調査では、過去の調査結果からの推移とともに、アジャイル/非アジャイル開発それぞれの状況や品質管理方法や自己評価等についての調査を行っています。 今回は、ワイズリーダーシップに関する調査を加えました。 本発表では、その調査結果を分析・報告すると共に、ソフトウェア開発の課題とその解決方法について考察します。【受講で得られること】アジャイルと非アジャイルの両方のコンテキストでのプロジェクト運用とソフトウェア開発者の姿勢の比較分析、および長期的な傾向の把握ができます。
G-03 PM×AI – 進むAI活用、成功への道筋を掴む
【講演概要】近年の生成AIの急速な革新的進化により、ユーザーとのインタラクションをより深く、効率的にし、日常のタスクから専門的な業務まで幅広くサポートすることが可能となっています。PMIでもプロジェクトマネジメントにおけるAIの統合を積極的に推進し、2024年にはCognilyticaを買収しCPMAIを認定制度として推進、2025年には米国規格協会 (ANSI)での標準として「The Standard for Artificial Intelligence in Portfolio, Program, and Project Management」のドラフトも発表しました。 AI ReadyなPMであるために必要な知財は、今や追いかけきれないほど潤沢に存在し、一歩踏み出し自らのものとできるかが問われています。複雑なAI利活用に挑む「先駆者」と なるのか、基本的なAI機能に重点を置く「探検者」でいるのか、二者のギャップも加速度的に広がっています。 AI活用プロジェクトを成功させるために、自らのプロジェクトマネジメントにAIを活用するために、PMとして何を理解しておくべきか。PMI GlobalでのWWな取り組みも含めた、PM×AIの現在地と今後、それらへの向き合い方について議論します。 【受講で得られること】プロジェクトマネジメントとAI/生成AIが交わる領域において、動向と知見、および今後に向けた提言を共有します。
G-04 AIエージェントの最前線 ~ AIプロジェクトにおける動向と科学的介護情報システム「Life」を元にした仮想プロジェクトでの活用検討
【講演概要】昨今、AIエージェントは急速な技術進化と共に多くの注目を集め、その能力を活かして業務効率化や新たなサービス創出に寄与しています。本セッションでは、まずAIエージェントの基本的な概念や機能、そして最新の動向について概略を分かりやすく解説いたします。その後、科学的介護情報システム「Life」を元にして、AIを活用する仮想プロジェクトを設定して、全体の仕組みから、特定の業務プロセスを切り出し、実際にAIエージェントを実装していく具体的な流れをご紹介いたします。さらに、より優れたAIエージェントを開発するためには、RAGの作成が不可欠であるとされ、そのためのデータの洗い出し方法やワークフローの作成手順についても説明します。【受講で得られること】・ 参加者は最先端のAIエージェント動向を把握し、最新の技術の実態を理解できるようになります。 ・ 参加者は科学的介護情報システム「Life」を元にした仮想プロジェクトを使って、AIエージェントの実装に関する具体的な知見を得ることができるようになります。
G-05 プロジェクトマネジメント領域におけるAIレベル定義とグローバル視点で拓く次世代プロジェクトマネジメント
【講演概要】本講演では、2022年に策定されたプロジェクトマネジメント領域におけるAIレベル定義を基盤に、プロジェクトマネジメントへのAI適用プロセスを段階的に整理し、その効果と導入のポイントをわかりやすく解説します。また、世界各地の最新ベストプラクティスや調査結果を踏まえ、AI活用の成熟度評価と業界標準化の可能性を具体的に探ります。高速かつ高品質なプロジェクト推進が求められる現代において、AIを活用することで得られる意思決定力や効率化のメリットを紹介しながら、導入時に直面する課題への対応策も提示。自社の現状を客観的に把握し、グローバルな視野から次世代PM手法を取り入れるヒントを得たい方に最適です。 【受講で得られること】プロジェクトマネジメント領域におけるAIレベル定義を活用した導入戦略と標準化の具体的アプローチを提示する グローバル視点での成熟度評価・ベストプラクティスを紹介し、実践知を共有する 組織が直面する課題や変革のポイントを明らかにし、次世代PMへの道筋を示す
G-06 AIシステム開発プロジェクトにおける品質およびリスクマネジメント ~介護用AIカメラシステムを題材に~
【講演概要】AIシステムの開発において、取り扱うデータやAIモデルの精度など、品質に関する側面はプロジェクトの成功を左右する重要な要素です。しかしながら、従来のシステム開発で用いられていた品質確保の手法は、そのままAIシステム(特にAIモデル部分)の開発に適用できません。さらに、データやモデルに要求される品質は、プロジェクトやビジネス目標により大きく変動し、かつ人間の主観が関与しやすいという特性があります。 一方、欧州のAI Actの施行や日本のAI事業者ガイドラインの発行により、AIシステムの開発および運用において、組織としてのガバナンスやリスクマネジメントの重要性が一層高まっています。 本発表では、AIシステムの適正な品質確保に必要なリスクマネジメントに着目し、プロジェクト初期段階でのリスクアセスメント手法について、厚生労働省のLIFEシステムのコンセプトを参考とした仮想ケーススタディを対象に、事業者ガイドラインの考え方を踏まえて検討した内容を共有いたします。【受講で得られること】参加者はAIプロジェクトの品質特性を理解して、本質的な価値を得ること、また成功の確率を上げることが出来ます。 つまり、下記のような質問に答えられるようになります。・AIプロジェクトにおいて、注目すべき品質特性とリスクは何か? ・AIプロジェクトにおいて、リスクアセスメントはどのように行えばよいか? ・AIプロジェクトにおいて、リスク対応案とプロジェクトでの検討事項は何か?
G-07 【明日から使える】プロジェクト管理と人材管理への実践AI適用
【講演概要】本講演では、プロジェクトへのAI導入と人材に関わる課題へのAI適用の具体策を提示します。前半では、プロジェクト人材の課題やAIに必要なデータ検討など、リアルな問題を深掘りします。後半では、プロジェクトマネジメントへのAI適用フレームや仮説検証事例を紹介し、誰でも明日から「やってみる」事ができる具体的な方法を提示します。 参加者は、人材育成から実務への応用まで、AI導入の始め方を明確に理解することができます。この講演では、AIを活用した人材課題の解決策、プロジェクトマネジメントに生成型AIを適用する際の現状と課題、具体的なフレームワークやケーススタディについて探求します。この包括的なアプローチにより、組織はAIを効果的にプロジェクトに組み込むことができるようになります。【受講で得られること】参加者は、①プロジェクトにおけるAI導入の具体的な進め方を理解することや、②AIを活用したプロジェクト人材アサインのポイントを習得すること、③自社のプロジェクトにAIを効果的に活用するためのヒントを得ることなどを学習できます。
G-08 データドリブンなAIプロジェクトを多面的な観点で成功に導く
【講演概要】AIプロジェクトの約80%が期待する価値を実現できずに失敗しています。主な原因は、目的や価値を明確に定義しないこと や、AIのデータドリブンな特性を理解せず、従来のアプリケーション開発手法を適用してしまうこと です。 AIモデルはリアル世界のデータを基に構築されますが、データは常に変動し、モデルもその影響を受けます。特に運用段階では、データやモデルのドリフトを監視し、再学習や最適化を行うことが不可欠 です。さらに、AIプロジェクトでは開発・運用・ビジネス部門の緊密な連携 が必要となり、適用範囲の拡大に伴い、想定外のデータ変動リスクが高まります。そのため、開発から運用までのシームレスな技術的連携と組織内の人的連携が求められます。 本発表では、仮想のユースケースプロジェクトの検討を通じて、以下の対策を考察します。 ・データドリブンの理解を深め、適切なAIプロジェクト推進手法を採用 ・AIガバナンスを強化し、データ・モデルの変動やリスクを管理 ・AIの透明性・説明可能性を確保し、Trustworthy AIを実現【受講で得られること】参加者はAIプロジェクトの特性を理解して、本質的な価値を得ること、また成功の確率を上げることが出来ます。 つまり、下記のような質問に答えられるようになります。 ・AIプロジェクトによって本質的な価値を得るには。・データドリブンで具体的に考慮すべきことは何か? ・TrustworthyなAIプロジェクトとは。
G-09 SDGsは「過ぎ去ったブーム」ではなく経営テーマ ~経済価値と社会価値向上のためのSDGsとSDGsスタートアップ方法論~
【講演概要】SDGsの重要性が提唱されていますが、多くの企業等でSDGsへの取り組みを始めても、効果的な推進が出来ていない状況だと考えます。 そしてSDGsの認知度が高まるに伴い、SDGs懐疑論やSDGs疲れという言葉も世の中に増え、「SDGsは終焉したバズワード」と思う方も増えていると思います。 しかし、SDGsとESGがなぜ企業に求められ、いかに企業価値向上もに重要であるかというSDGsの本質は未だ理解が浸透していないまま流行語として消費されて来たと思います。 そして多くの法人ではSDGs、ESG、CSVへの取組は会議室の中での話と開示のための数字集めの話であり、会議室と机上の数字の世界から実際の活動を始めることが重要です。 世の中のSDGs活動の立ち上げと推進が進まない課題認識のもと、私たちは2019年に内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」の中に「SDGsスタートアップ研究分科会」を設立し、SDGs事業の立ち上げのためにアジャイル型アプローチの「SDGsスタートアップ方法論」を開発し普及促進をしてきました。 本講演では、なぜSDGsへの取り組みが効果的に進まないのかの背景を探るとともに、2019年より延べ100団体以上に提供してきた「SDGsスタートアップ方法論」について講演します。 【受講で得られること】1.世に広まるSDGコンパスベースの教科書的な進め方では立ち上げがうまくいかないSDGs事業の効果的な立ち上げ方がわかる 2.リーンキャンバスを使い事業モデルを素早く可視化し、ロジックモデルを使いSDGs事業の優先度を決め、ベネフィットリストを使いSDGs事業の評価基準を策定できる 3. SDGs達成に貢献する。
G-10 『人的資本』のオーナーシップは自分自身 ~企業と個人の両立した価値向上のためのプロティアンキャリアとアジャイル型プロジェクトマネジメント~
【講演概要】人的資本経営の重要性が提唱されていますが、実際は単に人的資本情報の開示に留まっていませんか? 人的資本経営はESG経営のS(Social)であり、企業と個人のキャリア双方の持続的成長の実現が大事です。 そして「人的資本」のオーナーシップは従業員自身です。 企業はパーパスを実現するために戦略に基づき人的資本に投資を行い、人的資本を活用して価値向上を行うのが「人的資本経営」です。 また、VUCAの時代において個人の豊かなキャリアを実現するには、自律的なキャリア設計が必要です。 そこで本講演では、自律的なキャリア戦略を考えるための『プロティアン・キャリア』の考え方を紹介します。 プロティアン・キャリアとは変幻自在の神プロテウスを語源とする、キャリア自律のためのキャリア戦略の考え方です。 さらに当セッションでは、人的資本経営と自律的キャリアを両立をさせるための『プロティアン・キャリア』の実現をアジャイル型プロジェクトマネジメントのアプローチで提案します。 併せて企業側が、単なる人的資本開示で終わらせず、人的資本の価値を高め自律的キャリア志向に応える仕組み創りを提唱します。【受講で得られること】1.企業が持続的に成長し、個人の自律的キャリアが充実する人的資本経営の考え方とスキルベース人事についてを学べる 2.自律的なキャリア戦略のためのプロティアンキャリアの考え方を学べる 3.人的資本経営とプロティアンキャリア実現のためのアジャイル型アプローチの活用を考えられる
G-11 面白く、学びを深めるための3つの行動原理 〜偶然性、贈与、ネガティブ・ケイパビリティ〜
【講演概要】学びの機会は「面白い」と感じることで、それに気づき、それを活用することができができます。「偶然性」のあるミクロな変化が、マクロな変化をもたらすと思う構えが「面白い」と感じる機会を増やします。「面白い」と感じる機会には2つの条件があります。「分かりたいと思う」ことでありかつ「分かったことにしていない」ことです。「分かりたいと思う」 動機は様々ですが、これが先ず必要です。それは、純粋に「理解したい」「探究したい」ものであったり、キャリア形成や、ライフ・テーマ実現に向け役に立つと思うものであったりします。「アウトプットの機会」は自ずとインプットが増えていき、学びが深まるとよくいわれていますが、「贈与的発想」がその機会を広げることを後押しします。面白く、学びを深めるために、3つの行動原理を提案します。①偶然性に価値を置く行動選択②贈与的発想に基づくアウトプットの実践③学びを深めるネガティブ・ケイパビリティの実践3つの行動原理の妥当性を、幾つかの切り口で考察しました。・学びを阻害する社会的要因と、処方箋としての3つの行動原理・前野隆司氏が提唱する「幸せの4つの因子」と3つの行動原理の関係・大人の学びのパターン・ランゲージ「まなパタ」と3つの行動原理の関係面白く、学びを深めている人が多くなる社会を願っています。本講演がその一助になれば幸いです。【受講で得られること】参加者は、学びに関する実践的な知識を得ることができます。つまり、下記のような質問に答えられるようになります。・人が学びを深めるために、日々の指針として価値を置くべき行動原理は何であるか。・それらの行動原理は何故、妥当なものといえるのか。
G-12 多様性を力に変える!チームを「自走」させる7つのステップ
【講演概要】現代のビジネス環境は急速なグローバル化やテクノロジーの進化などにより、かつてないほどの変化に直面しています。 その中で多様な価値観や背景を持つメンバーが協働するチームは、組織の成長とイノベーションの鍵となります。 しかし、多様性を活かしながらチームを最大限に機能させることは容易ではありません。 私自身、エンジニアリングマネージャーとしてグローバルチームを率いる中で、多くの失敗を経験してきました。私自身がチームの成長を阻害してしまった時期もありました。 しかし、その失敗から多くの教訓を得ました。特に、多様なメンバーが主体性を発揮し、自律的に成長する「自走する組織」の重要性を痛感しました。 本公演では、私が経験した失敗とそこから得られた教訓、そしてチームが「自走する組織」になるための7つのステップを共有します。 これらはグローバルチームという特殊なチーム構成か否かに関わらず、チームの可能性を最大限に引き出すために大切なことだと確信しています。 この講演を聞かれた皆様が、自身のチームで多様性を力に変え、持続的な成長を実現するためのヒントを持ち帰ることを願っています。【受講で得られること】・メンバー自身の主体性を引き出し、自律的なチームへと変革できるようになる ・メンバーの多様性を活かしながらチームのパフォーマンスを最大限に引き出すことができるようになる
G-13 改革活動に取り組むプロジェクトマネジャーに必要なビジネスアーキテクチャ思考 ~タレントトライアングルのBusiness Acumenを考える~
【講演概要】プロジェクトマネジメント人材がビジネス価値やビジネス成果を実現することに対してもっと責任を持っていく必要性が、この10年で特に言われてきており、PMIにおいてもタレントトライアングルのモデルでBusiness Acumenとして示されてきた。アジャイルの考え方がプロジェクトマネジメントのフレームワークの中に統合される中で、ビジネス価値実現の重要性も取り込まれてきている。またベネフィット実現マネジメントの手法も拡充され、どう価値またはベネフィットを実現するかの考え方も深堀されてきている。しかし、問題は、ビジネスの機会や問題に対して、どのように将来像としてのビジネスや業務をデザインするかだ。そしてトランスフォーメーションを担当するプロジェクトマネジャーは、このデザインの問題をアーキテクチャレベルで思考する必要がある。こうした背景を踏まえ、本講演では、トランスフォーメーションの推進者としてのプロジェクトマネジメント人材が、理解し関係者と実践していく必要のあるビジネスアーキテクチャベースの改革推進の考え方を議論する。【受講で得られること】本セッションに参加することで、参加者は以下のことについて知識を得て説明ができるようになります。 1. ビジネスアーキテクチャとは何か、またなぜそれはPMにとって重要なのか 2. プログラムマネジメント、ビジネスアナリシス、エンタープライズアーキテクチャなどのフレームワークとの関係や位置づけ 3. ビジネスアーキテクチャ・アプローチをトランスフォーメーション活動にどのように適用するか
G-14 医療機器開発プロジェクトにおけるプロジェクトマネジメントの挑戦
【講演概要】本発表では、3Dプリンティング技術を活用した体内埋め込み医療機器の開発プロジェクトを事例として、医療機器開発特有のプロジェクトマネジメント課題とその解決策を検討する。医療機器開発においては、工学と医学の異分野間での連携が重要であり、これにより技術革新と厳格な規制要件への対応の両立が可能となる。特に、医療機器規制要件への対応は、製品の安全性と有効性を保証するために不可欠である。 本発表では、品質マネジメント等の医療機器特有の課題にも着目し、従来のウォーターフォール型開発手法と柔軟性に優れたアジャイル型開発手法を融合したアプローチの有効性について検討する。規制要件を満たすための品質管理と計画性を従来型の方法で確保しつつ、設計および試作段階ではアジャイル手法を取り入れることで、プロジェクトの効率性と柔軟性の向上を図ることが可能かどうかを考察する。 さらに、多様なステークホルダー(工学専門家、医学専門家、規制当局、臨床現場の関係者など)の管理にも注力し、効果的なコミュニケーション戦略と協働体制を構築する。異分野間の円滑な連携を促進することで、プロジェクト成功に寄与する具体的手法を提示する。【受講で得られること】医療機器業界への新規参入で要求されるPgM/PMについて学ぶことができます
G-15 続・地域医療連携におけるプログラムマネジメント プログラムマネジャー特定における課題
【講演概要】研究会では、これまで入院医療を医療プロジェクトとしてとらえ、プロジェクトマネジメント手法を医療へ適用させてきた。 そして、2023年に、複数の病院や介護施設をまたぐ地域医療連携はプロジェクトの集合体であるプログラムとしてとらえることができ、その際の課題について、患者満足度を視覚化したペイシェントジャーニーを作成して、明確化した。その結果、地域医療連携をプログラムととらえることはできるが、プログラムマネジャーの役割を担っているのは誰なのか、あるいは不在のままプログラムを回しているのが実態ではないのかという課題が明らかになった。 そこで、今回は複数の地域医療連携の事例を分析して、プログラムマネジャーを特定する際のポイントと課題についてわかったことを報告する。 【受講で得られること】医療におけるプログラムマネジメントを学ぶことができます。
G-16 日本三百名山の挑戦で得た学びと仕事への効用
【講演概要】2024年10月に約22年かけて挑戦してきた日本三百名山の旅を無事に終えることができました。登山は計画〜実行、トラブル対応やリスク対策などプロジェクトマネジメントの活用場面が多く、自然と対峙しながら状況に応じた対応力が求められます。また、今回の挑戦を通じて得た学びと仕事に活かせるスキル・マインドなど登山の効用についてもご紹介いたします。【受講で得られること】参加者は、講演者の日本三百名山達成に至る挑戦の軌跡を振り返りながら、プロジェクトマネジメントの実践場面で用いたプロジェクトマネジメント手法(計画〜実行〜振返り、スケジュール、コスト、調達、リスク)を理解することで、自身のプロジェクトに応用することができるようになる。
G-17 未来のプロジェクトマネジメントを変える「起承転結人材モデル」
【講演概要】変化が激しく不確実性の高い「自律社会」の到来により、組織の在り方は従来の階層型から自律分散型へと急速に変化しています。このような環境では、一人の「ソース」となる人物を核にし、プロジェクトマネージャーだけがマネジメントを担うのではなく、メンバー各個人がプロジェクトマネジメントスキルを保有し、自律的にプロジェクトを進める必要性が高まっています。 この状況下でプロジェクト成功の鍵となるのが、PM創生研究会が提唱する「起承転結人材モデル」です。このモデルでは、「起」「承」「転」「結」の4タイプの人材が協働し、新たな価値やイノベーションを生み出します。 本講演では、自律社会におけるマネジメントの在り方の変化を説明し、「起承転結」人材の活用を紹介します。 PM創生研で実施した、起承転結人材ワークショップを参考に、そのノウハウを通して、参加者自身が未来のプロジェクトマネジメントに求められるスキルを身につけるための具体的ヒントを持ち帰っていただける内容です。【受講で得られること】受講者が、自律分散型組織において「起承転結人材モデル」を活用し、メンバー個人の特性に応じた効果的なプロジェクトマネジメントが実践できるようになります。 受講者が、自律的にプロジェクトを進めるために必要なファシリテーションスキルと新たなリーダーシップの発揮方法を具体的に理解し、組織内で活かせるようになります。 受講者が、起承転結人材ワークショップのノウハウを用いて、自身のプロジェクトチームにおけるイノベーション創出や価値創造を促進できるようになります。
G-18 生成AIと共に探求するショートケース開発の実践
【講演概要】生成AIの進展は学習のあり方を大きく変えつつある。本講演では、特にプロジェクトマネジメントを体験的に学ぶための学習コンテンツ「ショートケース」の作成に生成AIを活用した実践について報告する。 従来、ショートケース作成には膨大な時間と労力が必要であり、質的向上には多大な努力が必要であった。そこで生成AIを用いて効率的な作成を試みた。最初にインタビューの記録をAIに入力し、ケースを生成したところ、短時間で粗いなりにも開発を進めていく土台となるアウトプットが得られた。だが細かなニュアンスのずれが生じるなど、改善点も明確になった。 次に、フィクション(異世界転生ストーリー)を導入し、感情移入しやすいショートケースの作成に挑戦した。この方法によりストーリー性が向上し、学生受講者の共感と学習効果を高めることができた。 さらに、生成AIをリアルタイムで対話のパートナーとして活用した学生向けワークショップの実践について挑戦した。 本講演では、これらの実践を通じて得られた「生成AIと共創する学び」の示唆を提示し、新たな学習の可能性を探求する。【受講で得られること】本講演では、プロジェクトマネジメントを効果的に体験学習するためのショートケース教材作成における生成AIの活用について具体的な知識を提供します。参加者は、以下の質問に答えられるようになります。 生成AIをショートケース作成に活用するメリットと、導入時の現実的な課題は何か? AIを用いた教材開発で、感情移入やリアリティのある教材を作成するためには、どのような工夫が必要か。 AIをリアルタイムの対話パートナーとしてワークショップに活用する際、どのような準備や注意が必要か。
G-19 想定外の出来事(マネジメント予備)を突破するPMのリーダーシップ(パワースキル)の発揮とEQ(Emotional Intelligent Quotient )向上の検証! ―ある日突然のガン告知「ステージ3」からの入院・全摘手術・治療対策の半年後に復活をめざす10Kmジョギングという挑戦的プロジェクトの実践と教訓―
【講演概要】DX時代の多くのプロジェクトにおいて、直面することの少ない致命的なトラブル、つまり想定外の出来事(未知の未知:マネジメント予備)が発生した場合、PMが求められる重要なスキルは何なのでしょうか?根本的な対策案を生み出すテクニカルスキル、プロジェクト存亡の危機に対して重要となる顧客対応の実践、さらには、大変なプレッシャーやストレスに打ち勝つPMのリーダーシップが必須と考えられる。つまり、高度なテクニカルスキル、戦略的顧客(ビジネス)対応力及びPMのパワースキルの発揮が求められる。この想定外のトラブル発生に対する突破は、特にPMのパワースキル:EQ(自己認識力、共感力、感情のコントロール力)向上なしでは何も前進せず、難局を克服できない状況に陥ることをこれまで学んできた。 本発表では、想定外のトラブル発生に対して、自分自身が直接体験した想定外の出来事、全く予想外の“がん告知”を事例として、ガン治療から平常生活への復活の期限を6か月、仮想PMとして、復活への決死の覚悟の挑戦的プロジェクトを立ち上げた。ガン対策方法の決定、入院、がん全摘手術、治療実施からの復活の意味で定義した“10Kmジョギングの実現”を目標として定め、挑戦的プロジェクトの実践とそこから獲得した教訓、気づき、学びとしての自己実現の意味について報告する。【受講で得られること】参加者は、DX時代のPMとして想定外の出来事(トラブル):未知の未知(マネジメント予備)に対して、どのようなスキルが必要なのか、そしてタレント・トライアングルの知識の重要性を学び。突破力として、特にパワースキルにおけるEQ向上が必須であり、そのための方法を事例から学び理解することができます。・想定外のトラブルを突破するためPMに必要なスキルは何? ・パワースキルのEQ向上のためにはどうしたらいいのか? ・EQ向上により、何を獲得できるのか?
G-20 良好なステークホルダー・エンゲージメントに必要なスキルとは ~アンケート結果を踏まえたステークホルダーと互いのウェルビーイングを尊重し合う関係構築の実例~
【講演概要】PMBOK®ガイド第7版において、ステークホルダー・エンゲージメントの重要性が一層増していることを踏まえ、会員の皆様からのアンケート結果を報告します。また、アンケート結果を研究会内で詳細に分析した結果を基に、プロジェクト・マネジャーに必要なステークホルダー・エンゲージメントスキルの向上に寄与する内容を提示します。特に、ウェルビーイングの「社会的観点」を中心に据えたITプロジェクトや実生活の具体例を交えて紹介します。【受講で得られること】参加者は、ステークホルダー・エンゲージメントについて以下の知識を得ることができ、下記のような問に答えることができます。 ・日本支部会員がエンゲージメントにおいて重要視している内容な何か ・ステークホルダー・エンゲージメントとウェルビーイングを尊重し合う関係とはどのようなことか・ウェルビーイングなプロジェクト運営の実例とは
G-22 PM基礎研修実施報告(その1) ~研修で用いた『教材と工夫』について、やったこと・わかったこと・良かったこと・悪かったこと・次にやること ~
【講演概要】2022年、日本のプロジェクトマネジメントのコミュニティ発展を目指し、PMIアジアパシフィックの承認を得て、PMI日本支部と日本NPOセンターの共同事業実施協定によるNPO向けプロジェクトマネジメント研修プログラムを立ち上げ、NPOを対象にしたPM基礎研修を実施するワーキンググループとして活動を開始しました。2022年から2024年、NPOを対象にしたPM基礎研修を実施。2024年は新たに岡山大学の職員向けにPM基礎研修を実施しました。2025年も引き続き、NPO向け、岡山大学向けにPM基礎研修の実施を予定しています。本講演では、PM基礎研修で用いた教材と工夫について、やったこと・わかったこと・良かったこと・悪かったこと・次にやること、を紹介します。【受講で得られること】PMI日本支部会員のみなさんが研修を実施する際の、良い教材、悪い教材として役立てていただくことを狙いとします。 そして、この講演が、みなさんのプロジェクトにおいて、プロジェクトの成功への道筋を再構築し、プロジェクトの成功(価値、と、実行)の最大化の一助になることを狙いとします。
G-23 PM基礎研修実施報告(その2) ~研修で用いた『ツール』について、やったこと・わかったこと・良かったこと・悪かったこと・次にやること~
【講演概要】2022年、日本のプロジェクトマネジメントのコミュニティ発展を目指し、PMIアジアパシフィックの承認を得て、PMI日本支部と日本NPOセンターの共同事業実施協定によるNPO向けプロジェクトマネジメント研修プログラムを立ち上げ、NPOを対象にしたPM基礎研修を実施するワーキンググループとして活動を開始しました。2022年から2024年、NPOを対象にしたPM基礎研修を実施。2024年は新たに、岡山大学の職員向けにPM基礎研修を実施しました。2025年も引き続き、NPO向け、岡山大学向けにPM基礎研修の実施を予定しています。本講演では、PM基礎研修で用いたツールについて、やったこと・わかったこと・良かったこと・悪かったこと・次にやること、を紹介します。なお、紹介するツールは、PMBOK®ガイドに掲載されていないツールとします。【受講で得られること】PMI日本支部会員のみなさんがプロジェクトマネジメントを実施する際に活用いただくことを狙いとします。 そして、この講演が,みなさんのプロジェクトにおいて、プロジェクトの成功への道筋を再構築し、プロジェクトの成功(価値、と、実行)の最大化の一助になることを狙いとします。
G-24 オンライン×リアルで実現!若手が活躍するコミュニケーション設計
【講演概要】Afterコロナの時代、プロジェクトの進め方はコミュニケーションを中心に大きく様変わりしました。私たちは未来創造プログラムを通して、若手目線でオンラインとリアルを組み合わせた多様な学びの場を企画・実践してきました。本講演では、その事例から得られた若手世代のリアクションや学びを共有するとともに、変化する働き方・学び方に対応した取り組みと、若手のモチベーションを高める場づくりの秘訣を具体的に解説します。 内容: 1.未来創造プログラムの目的とビジョン 2.Afterコロナに進化した未来創造プログラムの活動 ・オンライン × リアルのハイブリッド開催 ・参加者のリアクションから見えた手応え 3.Afterコロナ時代の若手が求める働く方 ・学び方と交流のかたち ・多様化する働き方・学び方の実態 ・リアルで生まれる活発な議論とコラボレーション ・若手のモチベーションを高める場づくりの秘訣【受講で得られること】・多様化するコミュニケーション手段への理解した上でプロジェクトに活用できます。 ・組織と個人の成長を促す若手向け施策の検討や活用に応用できます。
G-25 アートってプロジェクトなの?~アートPMに関するPMoAの調査研究活動のご紹介~
【講演概要】アート・音楽などの文化芸術分野はプロジェクト活動の三要素である「独自性」「有期性」「不確実性」の特性を多く備えています。 PMoA(Project Management of Arts)ワーキンググループではプロジェクト推進の中で生じる様々な課題の解消に貢献するため、同分野におけるプロジェクトマネジメント実践事例の調査研究を進め、そのナレッジの可視化と体系化を通じた向けた活動の促進を行っています。 今回の講演ではPMoAの活動を紹介するとともに、調査事例に基づくアートプロジェクトにおけるPMの特徴をお伝えすることを通じて、本領域への関心を高めてもらうことを目的とします。 <講演のアウトライン> 1.アートプロジェクトの特徴について 2.PMoAの調査研究活動 3.事例で知るアートPMの実際 4.アートPMを学ぶことで広がる専門性 【受講で得られること】自身が持つプロジェクトマネジメントの専門性を様々領域に活用できるスキルとしてアップデートするためのヒントが得られます。
G-26 組織目標達成や組織構築・運営に必要なノウハウ(フレームワーク)を探る
【講演概要】組織目標達成や組織構築・運営に必要なノウハウ(フレームワーク)とは、組織の成り立ちから組織文化、活躍の場・市場、組織の大きさ、関係する各種ライフサイクル、現在の組織のメンバーの能力、志向・嗜好等考慮すべき項目が多数ある。 今回は、PMのノウハウ(フレームワーク)に閉じずに少し広く探ってみる。 ・ウェルビーイング(職場、ライフデザインの最強の幸せ戦略) ・経営理論(経済学、社会学、心理学の基本の理論) ・関係のISO(ISO21500,ISO56002 PM、イノベーションの理論) ・デジタルスキル標準(デジタル関係業界での技術、知識、業務・職務、参照項目) ・ビジネスアナリシス業界の各種フレームワーク(BA基本、プロダクト、データ分析) ・ITC新規ガイドライン(PGL4) それらに加えてPMIの各種標準、ガイドライン(PMBOK®ガイド、PgMP®、PfMP®、OPM®、BA、Agile、PMCDF®等)これらを総動員して、組織の目的達成まで実践できるノウハウ(フレームワーク)を研究する。 【受講で得られること】参加者は、組織運営のための各種フレームワークとその目的を理解し、自身の組織において必要な参考書、対応できるフレームワークを見つけられ、組織運営の問題をより深く検討するスタートが切れる。
G-27 マネジメントサロン100名構想
【講演概要】本講演では、中部地区におけるマネジメント領域の発展を目的に、地域で活動する団体や個人を「繋ぐ」ことの意義と価値を探求します。「繋がり」がもたらす可能性を科学的・体系的に掘り下げながら、それを具体的なプロジェクト活動へとつなげる実践的な内容となっています。中部地区でのマネジメント活動をさらに発展させたい方、異業種・異分野との連携に興味のある方にとっての実践の結果を紹介するものです。特に、ビジネスアナリシス(BA)とプロジェクトマネジメント(PM)という2つの実践的手法を用いながら、実際にどのように価値創出を行い、それをプロジェクトとして現実のものにしていくかについて体系的に実践した結果を紹介します。具体的な流れは以下のとおりです。1.ビジネスアナリシスの実践 地域の団体・個人が持つ課題やニーズ、潜在的な価値を体系的に分析します。ここでは、ステークホルダー分析、ニーズの可視化、課題の定義といった基本手法を紹介し、現場での実践例を交えながら進めます。2.ソリューション案の策定 ビジネスアナリシスの結果をもとに、課題解決や価値創出に向けた複数のソリューション案を設計します。仮説構築、ベンチマーキング、シナリオ分析などを活用し、現実的で実行可能なアイディアを練り上げます。3.ソリューション評価結果による繰り返し ソリューション案に対して評価・検証を行い、フィードバックを得ながらブラッシュアップします。試行錯誤を恐れず、アジャイル的に改善を繰り返す重要性についても触れます。4.真のソリューション案に到達 評価と改善を重ねた結果、本当に必要とされる、また実行可能性の高い「真のソリューション案」にたどり着きます。このフェーズでは、成功事例や失敗事例を紹介しながら、現実とのギャップをどう埋めるかを議論します。5.プロジェクト憲章への落とし込み 確定したソリューションをプロジェクト化するため、プロジェクト憲章(Project Charter)にまとめます。目的、スコープ、関与者、リスク、リソースなどを明確化し、関係者間の合意形成を図るプロセスについて説明します。6.プロジェクトの実行 策定されたプロジェクト憲章に基づき、プロジェクトを実行します。ここでは、WBS(Work Breakdown Structure)作成、進捗管理、リスクマネジメント、コミュニケーション管理といったPMBOK®ガイドに準拠した具体的な実施手法を紹介します。7.プロジェクト評価 プロジェクト終了後の振り返り(Lessons Learned)を重視し、成果の測定・評価を行います。また、次のプロジェクトに繋げるための知見共有と、継続的改善の重要性にも言及します。【受講で得られること】参加者は自らが保有しているコンピテンシーを活かすことができます。・専門知識を活かす機会の提供・他の専門知識を得られる機会の提供・相乗効果による新たな価値を生み出す機会の提供
G-28 未来のPMはここにいる!〜はじめてのプロジェクトマネジメント研究会、始動〜
【講演概要】 2025年に設立された「はじめてのプロジェクトマネジメント研究会」(略:はじめてのPM研究会)は、2024年5月に開催された次世代LM2024をきっかけに、新規研究会立ち上げWGが発足し、多くの議論と準備を経て、2025年2月に正式なキックオフを迎えました。本講演では、研究会設立の背景、設立までのプロセス、活動方針、そして今後の展開 について詳しくご説明します。特に、初心者や若手が安心して学び、経験者との交流を通じて成長できる環境をどのように作っていくのか、そのビジョンを共有します。 本講演を通じて、プロジェクトマネジメントの普及と次世代PMの育成を目指し、新たな学びの場をどのように構築していくのか、本研究会の未来を一緒に描きましょう。 【受講で得られること 】 聴講者は、新規研究会の立ち上げプロセスと、次世代PMの育成・交流の場としての本研究会の特徴や方針について理解を深めることができます。
G-29 製造業PMOに求められるコミュニケーション力~変革を動かすスキルとふるまいをPMO実務ガイドから探る~
【講演概要】製造業は長年にわたり、業務効率を追求し縦割り組織を各社内に形成してきました。これにより、各組織内には長年にわたって培われた開発プロセス、標準類、ITシステム、ルールが会社文化となり根付いています。しかし、近年はグローバル競争の激化や顧客ニーズの多様化を背景に、より低コスト・短納開発が求められ、DX推進による業務の効率化や価値創出が急務となっています。こういう環境下では、これまでの企業文化が制約条件となり、スピーディな変化・改革の壁にもなっているようです。 このような状況の中、PMOは、組織内のアライメントを取り、全社が納得できる仕組みを構築するために、ガバナンスを強化し、「壁」を低くする、あるいは取り払う役割が求められています。特に、変革を推進するためには、部門や階層、立場の異なるステークホルダー間での情報のズレや意識の違いを埋めるための「コミュニケーションのマネジメント」が重要な鍵を握っています。 PMO研究会 製造業ワークグループでは、2025年1月に「製造業プロジェクトでのコミュニケーションマネジメントとPMOの役割」をテーマにワークショップを実施しました。製造業における現状の課題を踏まえ、プロジェクトにおける最適なコミュニケーションのあり方とPMOが果たすべき役割について討議しました。 当ワークグループでは、ワークショップでのディスカッション結果や、2025年度にPMIから発行されたPMO実践ガイドをベースに、製造業PMOに求められるコミュニケーション領域におけるスキルと振る舞い方について研究を行っております。今回のフォーラムでは、その内容を発表させていただきたいと思います。【受講で得られること】・製造業における変革推進の壁と、それに対するPMOの役割についての整理と理解・『PMO実践ガイド』に基づいた、コミュニケーション領域のコンピテンシーの理解・PMOのコンピテンシー開発に向けた具体的なアプローチへの示唆
G-30 PMOを組織に合わせてデザインする
【講演概要】PMOは、プロジェクトを成功させるために重要な役割を果たします。初めてPMOを導入する場合、押さえておきたいポイントが複数あります。 この講演では、PMOを初めて設置する際の注意点を説明します。 【受講で得られること】PMOを導入する時のステップを理解できるようになる
G-31 DX越しに見えてきた"Individual competency"の重要性
【講演概要】日本の国際競争力や労働生産性の低下は、人口減少、高齢化などと絡んで深刻になっています。各企業もDXを、掛け声だけでなく実質的に組織変革に取り組む事が避けられない状況になってきています。年功序列や前例踏襲など長年日本を支えてきたものは制度疲労を起しているといえるでしょう。新卒一括採用を続けながら初任給を上げ続けるのは、年功序列型組織にとって、新たなひずみを生みかねません。また最近の大企業の豪華で快適なオフィスは、働く環境としては素晴らしいのですが、実績を出せない者は去れという事も暗示しています。 ジョプ型の採用が普及すると、人材開発の視点は個人フォーカスに移らざるをえません。「何が出来るのですか?」「何を求めているのですか?」という問答のような会話はAIやアジャイルの世界では、良く起こっている事です。個人が主体的に自分のキャリアを考え、スキルを身につけることが、今以上に普通のことになります。自分自身で「私は何者になりたいのか」を受け止め、行動出来るようになることが期待されます。このことをコンピテンシーの観点から考え、向上するための方策について考えてみようと思います。 PMタレントコンピテンシー研究会に参加してみませんか?【受講で得られること】自己認識の重要性を、内面的自己認識と外面的自己認識に分けて理解し、自らの行動様式を向上させるきっかけを考えられる様になります。
G-32 今日のプロジェクト環境におけるPM力の強化:~PMコンピテンシー向上ワークショップの事例~
【講演概要】現代社会は急速な変化を遂げており、私たちが取り組むプロジェクト環境もその影響を強く受けています。このような状況下では、プロジェクトマネージャーには迅速な対応力と高い順応性が求められます。 PMタレントコンピテンシー研究会では、プロジェクトマネージャーとしての役割や行動特性を深く理解し、自身のコンピテンシーを向上させることを目指しています。私たちは、個々の成長だけでなく、組織全体のプロジェクトマネジメント力の向上にも貢献することを目指しています。 今回の講演では、研究会メンバーの実体験に基づいた多様で困難な状況のケーススタディを通じて、ワークショップ形式でプロジェクトマネージャーの育成方法を紹介します。具体的には、以下のポイントに焦点を当てます: 1. 実践的なコンピテンシーの可視化:状況に応じて発揮されるコンピテンシーを明確にし、どのように活用するかを学びます。 2. ディスカッションとフィードバック:参加者同士の議論を通じて、異なる視点やアプローチを共有し、フィードバックを受けることで理解を深めます。 3. 実例の共有と検討:具体的な事例を基に、成功と失敗の要因を分析し、今後のプロジェクトマネジメントに活かす方法を探ります。【受講で得られること】1.実践的なコンピテンシー向上方法 具体的なケーススタディを通じて、プロジェクトマネージャーとしてのスキルを向上させる方法を学べます。 2.ワークショップ形式の学習 参加者が実際に議論し、検討することで、理論だけでなく実践的な知識を得ることができます。 3.組織全体のPM力向上 個人のスキルアップだけでなく、組織全体のプロジェクトマネジメント力を向上させるための具体的な方法を理解できます。
G-33 PMコンピテンシーの真価を引き出す ~個人と組織が共に成長する新しいアプローチ~
【講演概要】コンピテンシーとは「成功者に共通する行動基準」を意味します。そして、PMCDフレームワーク(プロジェクトマネジメント・コンピテンシー・ディベロップメント・フレームワーク)は、プロジェクトマネージャーの能力を体系的に育成するために設計されたフレームワークです。本セミナーでは、このコンピテンシーの基本的な概念から、現場で活用する具体的な方法までを解説します。生成AIのような革新的な技術が生まれ、DXがさらに加速する現代においては我々に求められる要求事項も増えており、個人の力でプロジェクトを成功させることは難しくなってきています。組織全体でシナジーしながら大きな成果を生み出し、それを持続可能な形で発揮するためにはどのような仕組みが必要なのでしょうか? このセッションでは、フレームワークの一般論に留まらず、現場で起きている生々しい実態も踏まえながら、これまでのPMコンピテンシーだけでは高いパフォーマンスを実現しづらい理由を紐解きます。これからの時代にも通用するPMコンピテンシーとは何か、あなたや、あなたの組織に今何が必要かを、一緒に探求しましょう。こんな方におすすめです・組織全体で体系的にプロジェクトマネージャーを育成する仕組みを作りたい方・現場のプロジェクトマネージャーとして思い通りの成功が得られないと感じている方・企画・開発・ディレクション部門のパフォーマンスを再定義したいと考えている方【受講で得られること】参加者は、PMコンピテンシー開発フレームワークの活用方法を知ることができます。それによって、一人のPMとしては現場で成果を出すためのヒントが得られ、また組織の育成担当者としては具体的なPM育成の仕組みを把握することができます。
G-34 ビジネスアナリシスは活用できる? プロジェクトでよくある課題や問題とビジネスアナリシス
【講演概要】プロジェクトマネジメントがますます戦略的かつビジネス志向になっている中で、ビジネスアナリシスの役割はますます重要になっています。この講演では、ビジネスアナリシスを効果的に行うことで、プロジェクトにどのように貢献するのか、プロジェクトで起こりがちな課題や問題の背景に対し、ビジネスアナリシスを役立てるためのヒントについて事業要求整理WGの活動からご紹介いたします。【受講で得られること】1. BAとPJの関係について理解を深めてもらう 2. BAがどう機能するのかについてイメージを持ってもらう 3. PMの方に対してBAにより関心を持ってもらう
G-35 ビジネスアナリストとプロジェクト・マネジャーの協働戦略 〜成功するプロジェクトのための最適な役割分担を目指して〜
【講演概要】プロジェクトの成功には、PMとBAの連携が重要と言われています。しかしながら連携方法や役割についてはプロジェクトの種類や大きさによってさまざまな方法があり、一概に定義されるものではありません。研究会ではその方法について、予測型及び適応型プロジェクトにおける、BAとPMの協働作業について考察してまいりました。本講演では、①PMとBAの役割の違い、②協働の重要性とポイント、③具体的な協働プロセス、④事例を紹介しながら、実践的な協働戦略について「PMIビジネスアナリシスガイド」、「プロセス群:実務ガイド」を参考に、最新の知見を交えて提案いします。【受講で得られること】プロジェクト・マネジャー(PM)とビジネスアナリスト(BA)の責務の違いを明確にし、それぞれの役割を適切に分担することで、プロジェクトの進行を円滑にする方法を考えます。 また、アジャイルやウォーターフォールなどの開発手法に応じたPMとBAの協働ポイントを把握して、各プロセス群で効果的に協力する方法を考えます。
G-36 「実務者のためのビジネスアナリシス:実務ガイド 第2版」の特徴と今後の展望
【講演概要】2015年の初版リリースから9年振りとなる2024年に「Business Analysis for Practitioners: A Practice Guide」第2版がリリースされました。ページ数は初版と大きく変わりませんが、よりビジネスアナリシスを理解しやすくなるように、ケース・スタディーが全体を通じたストーリーを用いられたりするなど、単純なアップグレードというよりも、時代に合わせた新しい実務ガイドに生まれ変わったような内容になっています。 今回、監訳を通じて感じた、第2版の特徴を解説するとともに、実務ガイドの活用方法、今後の展望もご紹介できればと思います。【受講で得られること】参加者は「実務者のためのビジネスアナリシス:実務ガイド 第2版」の特徴と今後の展望を体感することができます。
G-37 徹底解説 PMO実務ガイド - 価値創造と顧客志向のPMO実践アプローチ -
【講演概要】プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)の役割と重要性を再確認し、価値創造と顧客志向を中心にした実践的なアプローチについて解説します。PMOは単なるプロジェクトマネジメントの支援機能にとどまらず、組織全体の戦略を実行するための重要な役割を担っています。特に、顧客の期待に応えるための方法や、価値を最大化するためのPMOの機能強化に焦点を当て、PMOの設計から運営までの実務的なポイントをわかりやすく説明します。 本講演では、PMOがどのようにして価値創造を促進し、組織の戦略的目標に貢献できるかについて事例を交えて解説します。また、顧客志向のPMO運営に必要なアプローチ、具体的なツールや手法についても取り上げ、PMOの実務に携わる方々が日常業務に役立てる実践的な知識をお伝えします。参加者は、PMOの設立・運営における課題や成功のためのポイントを学び、自組織に適したPMO運営を実現するための新たな視点を得ることができます。【受講で得られること】 本講演を通じて、参加者はPMO実務ガイドの具体的な活用方法について理解を深めることができます。つまり、以下のような課題に対応できるようになるでしょう。 ・PMOの価値創造に向けた運営方法と実践方法を理解できるようになる。・ 顧客志向のPMO運営を強化し、プロジェクトの成果を最大化できる視座を得る。 ・PMOの設計と運営に関する実務的なアプローチを知ることで、組織に適したPMOの構築手法を検討できる。
G-38 徹底活用 プロセス群:実務ガイド - 価値創造を導く実践的アプローチ-
【講演概要】プロジェクトマネジメントにおけるプロセス群の役割や重要性、その活用方法について、実務的な視点から詳しく解説します。プロセス群は、プロジェクトの計画、実行、監視・コントロール、終結といった各フェーズで欠かせない枠組みを提供し、プロジェクトの成功を支える重要な要素です。本講演では、PMBOK®ガイドに基づくプロセス群の考え方を紹介し、それがどのように価値創造につながるのかを探ります。 また、プロセス群を実務でどのように適用するか、具体的な手法やツールを交えながら解説します。ウォーターフォールとアジャイルの強みを活かしたハイブリッド環境において、各プロセス群をどのように活用し、プロジェクトの成功率を高めるかについて考えます。さらに、実務で直面しやすい課題やその解決策についても触れ、現場で役立つ知識を共有します。 本講演を通じて、プロジェクトマネジメントの基本的な考え方を再確認しながら、プロセス群を実務に活かすための具体的なヒントを示します。プロジェクトの品質向上や効率化を目指す方々にとっても、PMBOK®ガイドならびにプロセス群:実務ガイドを実務に取り入れる機会となるでしょう。 【受講で得られること】参加者は、プロジェクトマネジメントにおけるプロセス群の実務的な活用方法について理解を深めることができます。つまり、以下のような課題に対応できるようになります。 • プロセス群を実務に適用し、プロジェクトの進行をより効果的に管理できるようになる。 • ウォーターフォールやアジャイルを活用したハイブリッド型のプロジェクト運営ができるようになる。 • プロセス群を通じて価値創造を意識し、組織やステークホルダーに貢献できるようになる。
G-39 上の人の言うことは全て正しいですか? 自分で考えて動くことで得られる価値
【講演概要】サラリーマンとしてIT業界で仕事をしていくにあたり、上司の指示に沿うのは当然です。私も若い頃から上司の指示を受け、学び、仕事をし、多くの経験をさせて頂きました。その中で得られた経験は資格取得等では得られない、自分だけの貴重な価値あるものです。しかし、業界に長く身を置く中では、必ずしも上のひとの言いなりになることがお客様の為にはならないのではないか、と思うことがあります。品質を向上させ、納期を守り、何より、予算を超過せずに完遂すると言うだけでは、大切なものを逃しているのではないか、という事です。上のひとは現場を知らずに聞いた話に対して、自身の知見や思想から話すので合わないことが起きるのも仕方ないのです。 この講演はポートフォリオ、プログラムマネジメント枠の一つとして対応していますが、わたしはポートフォリオ、プログラムマネジメントの考え方を深く理解し、プロジェクトに活用することはこの解決策になっていくと考えています。業務を進める上で大切なものを失わず、お客様と共にWIN-WINの関係を得るために、どの様なことが意味ある行動なのかを考えてみたいと思います。【受講で得られること】認識している課題をどうするか、と言うことについて、自ら考える道筋を作るきっかけを得られます。 ・課題と自分の関係の認識 ・最初の一歩を踏み出すこと
G-40 プログラムマネジメント標準の概要およびP2Mとの比較 ~ブラックスワンの現れる世界で価値創造を見届ける~
【講演概要】複雑さが増す社会の中で、単一のプロジェクトで価値を実現することは限られ、複数のプロジェクトを同時並行で行う必要があります。複数のプロジェクトを扱うことで不確実性が高まり、より高度なマネジメント手法であるプログラムマネジメントの重要性が改めて見直されています。 本講演では2024年に改訂版がリリースされたPMIのプログラムマネジメント標準第5版と日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)のP2M改訂4版を概説し、併せて両標準を比較することで、プログラムマネジメントの現在の立ち位置を考察します。そして本研究会で2016年に発表した「プログラムマネジメント標準の比較」から過去を振り返り、そこから未来に向けて、プログラムマネジメントに対するニーズや課題がどのように変化していくかの潮流を読み解きます。 1.はじめに 2.PMI標準の概要 3.P2Mとの比較 4.まとめ 【受講で得られること】・プログラムマネジメント標準の変遷(現在、過去、未来) ・PMIとP2Mの違い ・現場への適用をどのように行うべきか?
G-41 ほぼ1人情シス戦記 ~プロジェクトマネージャーは何の夢を見るべきか~
【講演概要】突如として引き継ぐことになった官公庁のOAシステム移行業務。限られたリソース、足りない人員という制約の中で、新しいOAシステムに移行すればそれで良しとするのではなく、新しいOAシステム移行後も行政職員の業務が滞りなく実施できるように、ユーザーである“行政職員の視点”に立った移行計画を構築し、周囲からの支援も得ながら、何とかプロジェクトを成功に導いた事例を共有します。この講演を通じて、主に以下3点について、実際に役立つアイデアやアプローチを伝えることで、行政職員をはじめ、同様の環境でプロジェクトに取り組む方々に参考となることを目指します。1. ユーザー側によるプロジェクト計画の重要性と実践方法2. プロジェクト成功に向けたリーダーシップ 3. 他の行政職員が参考にできる具体的なノウハウ【受講で得られること】行政職員をはじめとした、同様の環境でプロジェクトに取り組む方々が「ユーザー側によるプロジェクト計画の重要性と実践方法」、「プロジェクト成功に向けたリーダーシップ」、「他の行政職員が参考にできる具体的なノウハウ」を学ぶことができます。
G-42 急務となった自治体職員の人材育成 ー自治体の現状を知り、価値をだす事業を企画し実行する人材を育成するー
【講演概要】自治体職員の業務は多岐にわたる。少子高齢化や環境問題、経済問題や災害などの課題、技術の革新や多様な価値観をもつ職員や住民など難しい業務が多くなってきている。そのような中、職員数の減少は想定よりもスピードアップし、すぐにでも対策を進めていかなくてはいけない状況になってきている。一方、民間とは違い、自治体独自の文化や風土、環境などがある。そのような自治体の現状を知り、少なくなる職員数で難易度の高い多様な事業を進めていくためには、価値を出せる企画を策定し、予定どおりに実行をしていくスキルが必要になってくる。本発表では、自治体の文化や制約を知り、また、自治体規模なども参考にしながら、自治体職員の人材育成について実活動をもとに報告を行う。【受講で得られること】・プロジェクトを成功させる行政職員の人材育成を実現するには。・行政の文化や背景、働き方がわかる。・民間と行政の違いについて知ることができる。
G-43 プロジェクトマネジメントで行政に変革を! ~次世代の行政組織に求められるプロジェクトマネジメントの価値提案~
【講演概要】高齢化、人口減少、人件費の高騰等により、行政組織における変革(トランスフォーメーション)はもはや不可避となっており、特にデジタル技術による変革(DX)に大きな注目が集まっている。しかし、DXに過度な理想を押し付けてしまったり、地に足のついていないDXを無理に推し進めたりすると、かえって失敗することがある。行政DX・自治体DX実現のためには、デジタルに関する知識だけではなく、プロジェクトマネジメントに関する知識・スキルが必要になってくる。行政組織でよくある困りごとを例示したうえで、課題を解決するひとつのカギとしてプロジェクトマネジメントを提案する。行政コミュニティでの勉強会を含む事例を紹介し、行政組織の変革に向けたヒントを考える。行政職員は、知らず知らずのうちにプロジェクトマネジメントを実践している例も多く、体系立てられた知識と、地域や社会をよりよくしたいという想い・情熱(パッション)、ラストマンシップがあれば行政組織の変革につながる。行政の変革を探求し、次世代の行政組織に求められるプロジェクトマネジメントの価値提案を行う。【受講で得られること】1. 行政におけるプロジェクトマネジメントについて理解を深めてもらう2. 行政においてプロジェクトマネジメントを行う際の課題を認識してもらう3. 行政及びプロジェクトマネジメントに対して関心を持ってもらう
G-44 少子高齢化社会を活性化する多世代交流ネットワークの構築(第3報) ~生成AIを活用したパターン・ランゲージの作成~
【講演概要】本講演は、昨年同名のタイトルで問題提起をした「少子高齢化社会を活性化する多世代交流ネットワークの構築」の第3報です。日本政府は喫緊の課題として少子高齢化対策に取り組んでいますが、その施策の重点は経済的支援に置かれており、それだけでは十分ではありません。それゆえ私たちは市民の責務として、 少子高齢化に対する社会的支援の取り組みが必要であると考えます。社会支援策として世代間の交流促進が根本的な解決策であるとして、実践活動プロジェクトの体験から得られた多世代交流を促進する3つのカギ、すなわちマインドチェンジ、年齢バイアスの克服、及び心理的安全性の向上の実現についてシニア、ミドル、ジュニアの3世代の視点で検討しました。さらにその実現の手法としてパターン・ランゲージの適用が有効であると考え、生成AIを活用して多世代交流パターン・ランゲージの作成を行いました。【受講で得られること】参加者は以下のことが出来るようになります。・多世代交流を促進するパターン・ランゲージの有効性を説明する。・パターン・ランゲージを使って多世代交流を促進する。 ・生成AIを活用してパターン・ランゲージを作成するプロセスを理解する。
G-45 不適切にもほどがある!? 〜あなたと取り組む豊かなシニアライフと社会課題〜
【講演概要】PMとして華々しくご活躍中/ご活躍された皆様は、その後のご自身の人生を生きいきと謳歌できそうですか?「ふてほど」は昨年流行語大賞となりましたが、あなたの「昭和感覚」はZ世代やα(アルファ)世代からは受け入れ難いものかも知れません。そんな昭和世代のあなたが「適切に」「程よく」多くの方々と社会的なつながりを持つことにより、豊かなシニアライフを形成し、さらには日本の社会課題に取り組める方法について、本講演では提言いたします。【受講で得られること】参加者は今後のシニアライフにおける以下の知見を得ることができます。・生きいきと過ごすには。・日本の社会課題へどのように取り組むか。
G-46 ケースメソッドを用いたプロジェクト・マネージャ育成法(実践編)
【講演概要】経済産業省は2018年に「2025年の壁」という言葉で、国内のDX推進が必要不可欠であり、達成できなければ最大12兆円の経済損失が2025年以降に毎年発生するという試算を公表しました。しかし、国内でのDX推進は芳しいとは言えない状況にあります。その原因の一つが、プロジェクトを率いるための必須ポストであるプロジェクトマネジャー(PM)の不足です。PMの育成には、プロジェクトマネジメントを始めとした幅広い知識と多くの経験が必要です。しかし、昨今の急速な環境変化により、これまでの経験が通用しないプロジェクトが増えています。求められるのは、時代に適応した「変化対応力のあるPM」ですが、育成に悩まれる企業も多いのではないでしょうか。これまで、当フォーラムではケースメソッド教育法を用いたPM育成法を提案してまいりました。本講演では、実際に教育を行うにあたっての方法論についてご説明します。皆様のプロジェクトマネジメント教育に寄与できれば幸いです。【受講で得られること】実践的なプロジェクトマネジメントの育成方法を習得できる
G-47 プロジェクト・マネジャーに必要な「人間力」
【講演概要】プロジェクト・マネジャーに必要な「人間力」とは何かを皆さんと一緒に考える講演です。知識や経験があっても、うまくいかない事はありませんか? 旧来のやり方に固執していてはプロジェクトはうまくいきません。そこで、ますます重要度が増している原理原則があると考えます。それが「人間力」です。変化の激しい時代、プロジェクトを取り巻く環境はますます厳しくなり、不確実性や難易度が増す一方です。このため、より高い水準のQCD(品質・コスト・納期)が求められます。プロジェクトは独自性をもち、規模や複雑さなど多種多様です。また、さまざまな立場や考えのステークホルダーと関わり、良好な信頼関係を構築・維持することが求められます。そこで「人間力」の発揮が重要となるのです。当講演では、プロジェクト・マネジャーに必要な人間力に関して、「人間力とは何かを知る」「人間力の構成要素を理解する」「人間力を発揮する」という段階を踏みながら、皆様と一緒に考えてみたいと思います。平坦ではなく険しい、プロジェクト・マネジャーの道のり。本講演が、皆様の歩みの一助となれば幸いです。【受講で得られること】1.プロジェクト・マネジャーに必要な人間力を理解する。2.人間力を発揮できるようになる(きっかけを得る)。
S-01 安易に混ぜるな!「とりあえずハイブリッド・アプローチでやってみよう」の危険性とその対処法
【講演概要 】 PMBOK®ガイドでも第7版から「開発アプローチとライフサイクル・パフォーマンス領域」において開発アプローチも自分たちのプロジェクトの特性に合わせてテーラリングすることが基本となりました。そして、ハイブリッド・アプローチも定義され、テーラリングの対象となりました。理論的には正しいし、うまく適用すればよい価値を生み出せると思います。ただ、残念ながら日本においてはまだまだ、予測型アプローチのみの経験者が多く、適応型アプローチがどんな特性があるのかを十分に理解しないで組み合わせてしまったハイブリッド・アプローチを採用してしまい、うまく価値を生み出せないケースが多々発生しています。ハイブリッドとは、そもそも組み合わせる両方の特性を十分に知っているからこそ価値を生み出せるのです。適用型アプローチはよくわからないし、いきなり挑戦する自信がない。だったら”とりあえず”自分たちの得意な予測型アプローチとのハイブリッド・アプローチをやってみよう。なんて危険なことを皆さんは実行してしまっていませんか?どう組み合わせると危険なのか、どうすればその危険を回避できるかのヒントをお伝えしたいと思います。【受講で得られること 】 開発アプローチのテーラリングで、ハイブリッド・アプローチを選択する場合に注意しなければならない点を明確にし、その解消法のヒントをお伝えします。
S-02 プロジェクトマネジメント選手名鑑 ~PM人財育成計画の作り方~
【講演概要 】 プロジェクトマネジメント領域のタレントマネジメントを始めましょう。プロジェクトには「変化に敏感で着想力のある人財」「価値の創造に集中する人財」「アジリティを高めることにこだわる人財」「QCDバランスと安定性を保つ人財」など、さまざまなタイプの人財が存在します。それぞれが異なる役割を持ち、個性を活かして互いを補完し合っています。あなたの組織にはどのような人財が不足しているでしょうか。このセッションでは、プロジェクトマネジメント領域のスキルマップを『選手名鑑』のスタイルで紹介します。プロジェクトの人財配置やPM人財の育成計画にぜひお役立てください。【受講で得られること 】 本講演を受講することで、参加者は以下の内容を理解し、実践できるようになります。 ・PM人財をポジション別に分類し、組織に適した人材育成計画を立案する方法を学ぶ。
S-03 あなたのプロジェクトマネジメントは時代に合っている?~お客様と進めるプロジェクトマネジメントの改善事例~
【講演概要 】 システム開発の着実な推進および品質確保への対応など、プロジェクトマネジメントへの重要性が求められています。その中で、企業内や組織内にPMOチームを設置し、第三者的なプロジェクト状況の評価や、効果的なマネジメントの実行、社内のプロジェクトマネジメント要員育成などの仕組み作りを推進している企業が多くあります。一方で、PMOチーム設立から年数が経過し、市場動向や現在の組織としてのあり方の変化、これまで続けてきた中で感じる課題感などから、改善の必要性を感じている企業もまた多くあります。弊社では、過去にプロジェクトマネジメントの型化やPMOの組織作りを支援させていただいた企業を中心に、プロセス改善のご支援もさせていただいております。本講演では、中部地区の製造業のお客様にて、PMOのプロセス評価と、その評価結果から、組織内のプロジェクトマネージャー育成を図るための教育コンテンツ作りなどをお客様とともに進めてきた事例をお伝えし、聴講いただく皆様の組織内でのプロジェクトマネジメントのプロセス改善に向けた機運が高まることを期待しています。【受講で得られること 】 参加者は現在のプロジェクトマネジメントの改善の重要性を理解し、組織内で評価を実施したり、改善に向けたアクションを起こしたりするようになります。
S-04 PJの成功に寄与するビジネスアナリシスアプローチの紹介
【講演概要 】 昨今、あらゆる組織でDXの取り組みが進められていますが、残念ながらそのすべてが成功しているとは言い難い状況です。DXの取り組みを成功させるためには、ユーザー、ビジネスアナリスト、プロジェクトマネージャー、開発エンジニア、デザイナーといった多くの関係者が同じ目標を共有し、協働することが欠かせません。そして、いろいろなステークホルダーの目線を合わせ、協働を働きかけるためにビジネスアナリシスのアプローチが有効です。本講演ではTIPS的にPJに組み込めるビジネスアナリシスのアプローチを紹介します。【受講で得られること 】 ビジネスアナリシスアプローチへの理解。
S-05 週休3日でも成果が出る?ウェルビーイングと生産性を両立するPMの実践
【講演概要 】 週休3日でも成果は落ちない!?アジャイルウェアが実践する「働く日を減らして、パフォーマンスを上げる」チーム運営の裏側を公開。心理的安全性・ウェルビーイング・PM手法をどう活かし、生産性を維持・向上させたのか。リアルな事例と工夫を交えてお届けします。【受講で得られること 】 週休3日体制の下で生産性を確保する方法。
S-06 Organization Project ManagementーR&DとSalesの連携によるField Researcherの活動ー
【講演概要 】 長期開発における課題としてGEMBA視点の欠如による、事業化と販売戦略ノーハードルがある。また、営業メンバーにとっては、日々の業務が製品販売に直結し、若手メンバーのモチベーションが低下し、離職につながってしまうというリスクもある。それらの課題を解決する一つの取り組みとして、今期開発と営業を連携することによる、GEMBA視点のソリューション創出活動を実践した。この活動は、過去にも様々な形で取り組まれてきた経緯はあるが、いずれもうまく浸透していなかった。それらの原因を分析し、一つに公募という形でプロジェクト化してメンバーをアサインすることで、役割と責任を明確にし、期限を切った形で開発と営業が共通目標に取り組むという企画を立案した。結果として、彼らが創出したソリューションは、いずれも次年度も取り組みを継続するに足るものとして提案され、活動の成果をはかることができたので報告する。一方で課題もあり、こういった課題を次回にどのように活かすかという観点で次なる企画についても講演の中で触れておきたい。【受講で得られること 】 1)組織連携プログラムの課題を理解2)営業と開発が連携したことによる効果を知識として習得3)既存リソースの最大活用についての知見を得る
A-01 大学教育におけるPM教育の実態調査と授業実施事例
【講演概要 】 日本国内の大学・大学院・高専では、PBL(Project-Based Learning)を含むプロジェクトマネジメント(PM)教育が導入されています。しかし、その実態や教育手法に関する体系的な把握は十分に進んでいませんでした。本調査では、PMIのアカデミックスポンサーを対象に、国内のPM教育の現状を明らかにする初の実態調査を実施しました。本講演では、調査結果をもとに、大学におけるPM教育の特徴や課題、今後の改善点について考察し、調査結果の活用方法とPM教育の発展に向けた展望を探ります。加えて、大学生向けPM教育の具体的な事例として、ビジネスモデル研修の取り組みを紹介します。本研修は、PMI日本支部会員のボランティア協力のもと、大学3年生のゼミナール生を対象に、授業理解を深める特別講義として実施しました。研修で学生は、リーンキャンバスを活用したビジネスモデル構築の方法を学ぶことに加え、社会人とのディスカッションを通じて、プロジェクトの洗練化について実践的に学びました。研修後に実施したアンケート結果を基に、産学連携教育の効果や課題について考察し、今後のPM教育のさらなる発展に向けた示唆を提供します。 【受講で得られること 】 1.日本の大学におけるPM教育の特徴や課題2.大学教育におけるPMI日本支部会員のボランティア活動の事例3.社会人が大学教育に参画することによる効果
A-02 マネジメント教育における新しいパラダイム:自律学習を支援するためのRAG型AIティーチングアシスタント ~プロジェクトマネジメント学習を支援するAIティーチングアシスタントの実装可能性~
【講演概要 】 教育における生成AIの導入は、従来の教育手法を大きく刷新し、学習者個々のニーズや進捗に合わせた個別最適化の実現へ寄与しています。私が山口大学で担当した「創造的問題解決特論」や「企業経営と財務」などの科目では、RAGフレームワークで構築したAIティーチングアシスタントを学習支援ツールとして導入し、その効果を実証しました。本講演では、これら実際のAIティーチングアシスタントの開発と大学院教育における導入事例を紹介するとともに、プロジェクトマネジメント人材育成へ応用できる革新的教育手法としての可能性を検証します。また、RAGシステムは、組織独自のプロジェクトマネジメント資産を安全に形式知化し、内部の知見を効果的に活用する基盤となる仕組みであり、今後のマネジメント教育における新たなパラダイムの形成が期待されます。これらの取り組みを通じ、生成AIが切り拓く教育イノベーションを教育現場の視点から考察します。 【受講で得られること 】 1.RAGシステムを活用したAIティーチングアシスタントの設計・導入スキル2.社内ノウハウやPMBOKの知見を安全に形式知化する方法3.学習者の経験やニーズに応じた最適な学習プランを構築する能力
A-03 PM教育プログラム認定機関GACとは
【講演概要 】 業務を通してOJTで実践的・経験的にPMスキルを身につけてきた方が多いと思います。しかし昨今、プロジェクトの多様性と複雑化によりOJTだけでは十分な経験が積めないうえ、組織が社員の能力開発に十分な時間とコストを割けなくなり、PMとしての応用力が身につかない課題が挙げられています。OJTの時代ではなくなっているといえるでしょう。そのような環境にあって、大学におけるPM教育の重要性が増してきています。大学は学問を教える場だけでなく、就職前の学生に社会人基礎力をつける場でもあり、また大学院においてはアカデミックな研究の場だけでなく社会人の学び直しの場としての専門的教育も必要とされています。PMI GACは、高等教育機関(大学・大学院等)でのPM学位プログラムの質を評価し認定する機関です。世界中で約200件の学位プログラムが認定されていますが、日本においてはまだ1件も認定されておりません。若手PMの育成のためにも、日本もGAC認定校を増やしていく必要があります。本講演では、今後の日本の高等教育機関のあり方を提言するとともに、GAC取得の学校側のメリットや認定校の学生のメリット、認定のための申請方法などをお伝えします。 【受講で得られること 】 1.従来のOJTでは不足するPMスキルを補うための大学教育の重要性2.GAC認定がもたらす高等教育機関および学生へのメリット3.日本におけるGAC認定の現状と申請プロセス
A-04 地域共生に向けた産学連携教育
【講演概要 】 本講演では、地方からの人材流出の課題解決に向け、2022年度から広島市立大学 情報科学部において実施してきた「産学連携教育プログラム」の取組みについて紹介する。本プログラムは、情報科学部の学生が、自分たちの学びが将来、社会でどのように役立つかを知る講義科目と、ICTによる地域課題の解決策を実際に検討する演習・実習科目から構成されている。実践的教育の提供と、将来活躍の場が地方にもあることを知ってもらうことを目的として、様々な企業と連携して実施してきた。本講演では、実習科目の一事例として、ひろぎんホールディングスとNTTデータ中国が協働で行ってきた、本プログラムでの取組みについても紹介する。現在では、県内の他大学や広島県の参画も得て拡大し、「中山間地域におけるIT・デジタルを活用した課題解決」をテーマとした講義を通じ、広島県内の地域課題に対する学生の理解を深めるなか、地域社会のDX・IT化の促進に繋がるアイディアの創出を目指している。講義内で使用するアイディア創発のフレームワークや、企業・行政・大学連携による地域に根差したITデジタル人材の育成への取り組みについて紹介する。 【受講で得られること 】 1.産学連携による持続可能な人材育成の取組み紹介2.実践的な産学連携教育の事例紹介
A-05 高専のアントレプレナーシップとスタートアップ ―人材育成プロジェクトGEARの展開―
【講演概要 】 人口減少の中、地方創生を目指すために、高専の人財育成プロジェクトGEARが進んでいる。社会実装して持続的な活動に結び付けるための選択肢として、スタートアップがあり、そのためのマインド醸成としてアントレプレナーシップがある。1)アントレプレナーシップとスタートアップ それぞれの考え方と区別、スタートアップについての人的要因と環境要因について述べる。2)全国の大学・高専のスタートアッププロジェクトの紹介 国策と推進される中、全国の大学と一部の高専を対象として、JASTの7つのスタートアッププロジェクトが推進されている。東北大学が取りまとめているMASP事業と東北地区高専の活動を説明する。3)人材育成プロジェクトGEARの展開 プロジェクトGEARは、6つのユニット(マテリアル、介護・医工、防災・減災(防疫)、防災・減災(エネルギー)、農水、エネルギー・環境)からなる。その社会実装とスタートアップの現状を述べる。 【受講で得られること 】 1.大学・高専のスタートアップの現状2.高専の人材育成プロジェクトGEARの展開
A-06 これからの時代の課題解決とネガティブ・ケイパビリティ ~クリエイティブコンフィデンスを養う~
【講演概要 】 変化が早く複雑なことがらが絡み合う現代社会において、先を見通すことが難しくなっている。我々は「もやもやした状態」を抱えながら日々の課題解決に向き合うことを求められているといえる。東京理科大学経営学部国際デザイン経営学科では、この「もやもや」を受容(ネガティブ・ケイパビリティ)したうえで、チームメンバーと課題解決に向き合う態度を涵養する授業を多く実施している。本発表では「Creative Confidence」という授業を紹介し、自分らしさの表現と受容を通して他者とのコミュニケーションをどのように発展させているかを紹介する。 【受講で得られること 】 1.チームづくり2.クリエイティブコンフィデンス3.ネガティブケイパビリティ
A-07 PROJECT ATAMIを活用した教育の提案 ―アートプロジェクトのプロジェクトマネジメント視点からの分析―
【講演概要 】 PROJECT ATAMIは、熱海の魅力をアートにより再発見し、目に見える形にすることで、それを体験し楽しんでもらうために、2022年にスタートしたアートプロジェクトである。本プロジェクトは、滞在制作型プロジェクトである「ATAMI ART RESIDENCE」と、芸術祭参加のアーティストをサポートする仕組み「ATAMI ART GRANT」、NFTやメタバース上で発表できるような作品を収集する「META ATAMI」を三本の柱として取り組んでいる。本研究では、PROJECT ATAMIの調査・分析を通じて、アートプロジェクトのプロジェクトマネジメント(PM)手法について考察し、教育への活用について提案する。 【受講で得られること 】 1.Art ProjectにおけるPM手法の理解2.PROJECT ATAMIを活用した教育の提案