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G-01 両利きの経営とプロジェクトを実現するMCP:複数事例の比較を通じた考察
【講演概要】これまでの共同研究でわかってきたことは、全てのプロジェクトをウォーターフォールからアジャイルに変えるのではなく、目的や状況に応じて両者を使い分ける、あるいは組み合わせる必要があるということです。では、そのような使い分けができるためには、どのような支援を経営陣から受ける必要があるでしょうか。私たちが参考にしているのが、Simonsが提唱するマネジメントコントロールパッケージ(MCP)の仕組みです。複数の会社で聞き取った内容をふまえて、両利きの経営とは何か?ウオーターフォールとアジャイルとのつながりは?MCPとは?などの疑間に、答えていきます。【受講で得られること】より経営に近い目線から、プロジェクトをとらえることができます。これにより、プロジェクトを通じて、より組織変革に貢献できるようになります。何より、プロジェクトがさらに楽しいものになるでしょう。
G-02 2025年度アジャイルプロジェクトマネジメント意識調査報告 -知識創造とワイズリーダーシップ-
【講演概要】2015年から継続実施しているアジャイルプロジェクトマネジメント意識調査は、本年の調査が11回目です。この調査では、過去の調査結果からの推移とともに、アジャイル/非アジャイル開発それぞれの状況や品質管理方法や自己評価等についての調査を行っています。 今回は、ワイズリーダーシップに関する調査を加えました。 本発表では、その調査結果を分析・報告すると共に、ソフトウェア開発の課題とその解決方法について考察します。【受講で得られること】アジャイルと非アジャイルの両方のコンテキストでのプロジェクト運用とソフトウェア開発者の姿勢の比較分析、および長期的な傾向の把握ができます。
G-03 PM×AI – 進むAI活用、成功への道筋を掴む
【講演概要】近年の生成AIの急速な革新的進化により、ユーザーとのインタラクションをより深く、効率的にし、日常のタスクから専門的な業務まで幅広くサポートすることが可能となっています。PMIでもプロジェクトマネジメントにおけるAIの統合を積極的に推進し、2024年にはCognilyticaを買収しCPMAIを認定制度として推進、2025年には米国規格協会 (ANSI)での標準として「The Standard for Artificial Intelligence in Portfolio, Program, and Project Management」のドラフトも発表しました。 AI ReadyなPMであるために必要な知財は、今や追いかけきれないほど潤沢に存在し、一歩踏み出し自らのものとできるかが問われています。複雑なAI利活用に挑む「先駆者」と なるのか、基本的なAI機能に重点を置く「探検者」でいるのか、二者のギャップも加速度的に広がっています。 AI活用プロジェクトを成功させるために、自らのプロジェクトマネジメントにAIを活用するために、PMとして何を理解しておくべきか。PMI GlobalでのWWな取り組みも含めた、PM×AIの現在地と今後、それらへの向き合い方について議論します。 【受講で得られること】プロジェクトマネジメントとAI/生成AIが交わる領域において、動向と知見、および今後に向けた提言を共有します。
G-04 AIエージェントの最前線 ~ AIプロジェクトにおける動向と科学的介護情報システム「Life」を元にした仮想プロジェクトでの活用検討
【講演概要】昨今、AIエージェントは急速な技術進化と共に多くの注目を集め、その能力を活かして業務効率化や新たなサービス創出に寄与しています。本セッションでは、まずAIエージェントの基本的な概念や機能、そして最新の動向について概略を分かりやすく解説いたします。その後、科学的介護情報システム「Life」を元にして、AIを活用する仮想プロジェクトを設定して、全体の仕組みから、特定の業務プロセスを切り出し、実際にAIエージェントを実装していく具体的な流れをご紹介いたします。さらに、より優れたAIエージェントを開発するためには、RAGの作成が不可欠であるとされ、そのためのデータの洗い出し方法やワークフローの作成手順についても説明します。【受講で得られること】・ 参加者は最先端のAIエージェント動向を把握し、最新の技術の実態を理解できるようになります。 ・ 参加者は科学的介護情報システム「Life」を元にした仮想プロジェクトを使って、AIエージェントの実装に関する具体的な知見を得ることができるようになります。
G-05 プロジェクトマネジメント領域におけるAIレベル定義とグローバル視点で拓く次世代プロジェクトマネジメント
【講演概要】本講演では、2022年に策定されたプロジェクトマネジメント領域におけるAIレベル定義を基盤に、プロジェクトマネジメントへのAI適用プロセスを段階的に整理し、その効果と導入のポイントをわかりやすく解説します。また、世界各地の最新ベストプラクティスや調査結果を踏まえ、AI活用の成熟度評価と業界標準化の可能性を具体的に探ります。高速かつ高品質なプロジェクト推進が求められる現代において、AIを活用することで得られる意思決定力や効率化のメリットを紹介しながら、導入時に直面する課題への対応策も提示。自社の現状を客観的に把握し、グローバルな視野から次世代PM手法を取り入れるヒントを得たい方に最適です。 【受講で得られること】プロジェクトマネジメント領域におけるAIレベル定義を活用した導入戦略と標準化の具体的アプローチを提示する グローバル視点での成熟度評価・ベストプラクティスを紹介し、実践知を共有する 組織が直面する課題や変革のポイントを明らかにし、次世代PMへの道筋を示す
G-06 AIシステム開発プロジェクトにおける品質およびリスクマネジメント ~介護用AIカメラシステムを題材に~
【講演概要】AIシステムの開発において、取り扱うデータやAIモデルの精度など、品質に関する側面はプロジェクトの成功を左右する重要な要素です。しかしながら、従来のシステム開発で用いられていた品質確保の手法は、そのままAIシステム(特にAIモデル部分)の開発に適用できません。さらに、データやモデルに要求される品質は、プロジェクトやビジネス目標により大きく変動し、かつ人間の主観が関与しやすいという特性があります。 一方、欧州のAI Actの施行や日本のAI事業者ガイドラインの発行により、AIシステムの開発および運用において、組織としてのガバナンスやリスクマネジメントの重要性が一層高まっています。 本発表では、AIシステムの適正な品質確保に必要なリスクマネジメントに着目し、プロジェクト初期段階でのリスクアセスメント手法について、厚生労働省のLIFEシステムのコンセプトを参考とした仮想ケーススタディを対象に、事業者ガイドラインの考え方を踏まえて検討した内容を共有いたします。【受講で得られること】参加者はAIプロジェクトの品質特性を理解して、本質的な価値を得ること、また成功の確率を上げることが出来ます。 つまり、下記のような質問に答えられるようになります。・AIプロジェクトにおいて、注目すべき品質特性とリスクは何か? ・AIプロジェクトにおいて、リスクアセスメントはどのように行えばよいか? ・AIプロジェクトにおいて、リスク対応案とプロジェクトでの検討事項は何か?
G-07 【明日から使える】プロジェクト管理と人材管理への実践AI適用
【講演概要】本講演では、プロジェクトへのAI導入と人材に関わる課題へのAI適用の具体策を提示します。前半では、プロジェクト人材の課題やAIに必要なデータ検討など、リアルな問題を深掘りします。後半では、プロジェクトマネジメントへのAI適用フレームや仮説検証事例を紹介し、誰でも明日から「やってみる」事ができる具体的な方法を提示します。 参加者は、人材育成から実務への応用まで、AI導入の始め方を明確に理解することができます。この講演では、AIを活用した人材課題の解決策、プロジェクトマネジメントに生成型AIを適用する際の現状と課題、具体的なフレームワークやケーススタディについて探求します。この包括的なアプローチにより、組織はAIを効果的にプロジェクトに組み込むことができるようになります。【受講で得られること】参加者は、①プロジェクトにおけるAI導入の具体的な進め方を理解することや、②AIを活用したプロジェクト人材アサインのポイントを習得すること、③自社のプロジェクトにAIを効果的に活用するためのヒントを得ることなどを学習できます。
G-08 データドリブンなAIプロジェクトを多面的な観点で成功に導く
【講演概要】AIプロジェクトの約80%が期待する価値を実現できずに失敗しています。主な原因は、目的や価値を明確に定義しないこと や、AIのデータドリブンな特性を理解せず、従来のアプリケーション開発手法を適用してしまうこと です。 AIモデルはリアル世界のデータを基に構築されますが、データは常に変動し、モデルもその影響を受けます。特に運用段階では、データやモデルのドリフトを監視し、再学習や最適化を行うことが不可欠 です。さらに、AIプロジェクトでは開発・運用・ビジネス部門の緊密な連携 が必要となり、適用範囲の拡大に伴い、想定外のデータ変動リスクが高まります。そのため、開発から運用までのシームレスな技術的連携と組織内の人的連携が求められます。 本発表では、仮想のユースケースプロジェクトの検討を通じて、以下の対策を考察します。 ・データドリブンの理解を深め、適切なAIプロジェクト推進手法を採用 ・AIガバナンスを強化し、データ・モデルの変動やリスクを管理 ・AIの透明性・説明可能性を確保し、Trustworthy AIを実現【受講で得られること】参加者はAIプロジェクトの特性を理解して、本質的な価値を得ること、また成功の確率を上げることが出来ます。 つまり、下記のような質問に答えられるようになります。 ・AIプロジェクトによって本質的な価値を得るには。・データドリブンで具体的に考慮すべきことは何か? ・TrustworthyなAIプロジェクトとは。
G-09 SDGsは「過ぎ去ったブーム」ではなく経営テーマ ~経済価値と社会価値向上のためのSDGsとSDGsスタートアップ方法論~
【講演概要】SDGsの重要性が提唱されていますが、多くの企業等でSDGsへの取り組みを始めても、効果的な推進が出来ていない状況だと考えます。 そしてSDGsの認知度が高まるに伴い、SDGs懐疑論やSDGs疲れという言葉も世の中に増え、「SDGsは終焉したバズワード」と思う方も増えていると思います。 しかし、SDGsとESGがなぜ企業に求められ、いかに企業価値向上もに重要であるかというSDGsの本質は未だ理解が浸透していないまま流行語として消費されて来たと思います。 そして多くの法人ではSDGs、ESG、CSVへの取組は会議室の中での話と開示のための数字集めの話であり、会議室と机上の数字の世界から実際の活動を始めることが重要です。 世の中のSDGs活動の立ち上げと推進が進まない課題認識のもと、私たちは2019年に内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」の中に「SDGsスタートアップ研究分科会」を設立し、SDGs事業の立ち上げのためにアジャイル型アプローチの「SDGsスタートアップ方法論」を開発し普及促進をしてきました。 本講演では、なぜSDGsへの取り組みが効果的に進まないのかの背景を探るとともに、2019年より延べ100団体以上に提供してきた「SDGsスタートアップ方法論」について講演します。 【受講で得られること】1.世に広まるSDGコンパスベースの教科書的な進め方では立ち上げがうまくいかないSDGs事業の効果的な立ち上げ方がわかる 2.リーンキャンバスを使い事業モデルを素早く可視化し、ロジックモデルを使いSDGs事業の優先度を決め、ベネフィットリストを使いSDGs事業の評価基準を策定できる 3. SDGs達成に貢献する。
G-10 『人的資本』のオーナーシップは自分自身 ~企業と個人の両立した価値向上のためのプロティアンキャリアとアジャイル型プロジェクトマネジメント~
【講演概要】人的資本経営の重要性が提唱されていますが、実際は単に人的資本情報の開示に留まっていませんか? 人的資本経営はESG経営のS(Social)であり、企業と個人のキャリア双方の持続的成長の実現が大事です。 そして「人的資本」のオーナーシップは従業員自身です。 企業はパーパスを実現するために戦略に基づき人的資本に投資を行い、人的資本を活用して価値向上を行うのが「人的資本経営」です。 また、VUCAの時代において個人の豊かなキャリアを実現するには、自律的なキャリア設計が必要です。 そこで本講演では、自律的なキャリア戦略を考えるための『プロティアン・キャリア』の考え方を紹介します。 プロティアン・キャリアとは変幻自在の神プロテウスを語源とする、キャリア自律のためのキャリア戦略の考え方です。 さらに当セッションでは、人的資本経営と自律的キャリアを両立をさせるための『プロティアン・キャリア』の実現をアジャイル型プロジェクトマネジメントのアプローチで提案します。 併せて企業側が、単なる人的資本開示で終わらせず、人的資本の価値を高め自律的キャリア志向に応える仕組み創りを提唱します。【受講で得られること】1.企業が持続的に成長し、個人の自律的キャリアが充実する人的資本経営の考え方とスキルベース人事についてを学べる 2.自律的なキャリア戦略のためのプロティアンキャリアの考え方を学べる 3.人的資本経営とプロティアンキャリア実現のためのアジャイル型アプローチの活用を考えられる
G-11 面白がりながら、学びを深めるための3つの行動原理〜偶然性、贈与、ネガティブ・ケイパビリティ〜
【講演概要】何かを成し遂げようとする際に、ゴール設定、アクションプランの検討、定量化された評価指標の設定、PDCAサイクルでの軌道修正は、巷でよく言及されるマネジメント手法であり、学びのテーマにおいてもよく推奨されます。しかしながら、それを実践できたとしても学びが深まるとは限りません。その理由は3つあります。 1.ゴール自体、あらかじめ決められるものではなく流動的なものであること 2.評価指標は表層的な一面を捉えたアウトプット評価に留まりやすいこと 3.PDCAのサイクルは、点と点のマネジメントにすぎないこと そこで必要になるのは、点と点の間の線で駆り立てられる行動原理です。そしてその行動原理は学ぶ機会を増やし、その機会から学ぶ感度を鋭敏にする効果をもたらすものでなければなりません。効率重視、言語化・可視化されるものに偏重しがちな今の時代だからこそ、より必要と思える学びの行動原理を、先行知見を引用しながら、3つ提案します。 ・損得勘定に依らない「贈与」的行動選択(文化人類学・心理学) ・「偶然性」に価値を置く行動選択(哲学) ・「ネガティブ・ケイパビリティ」をベースにした創造的発想志向(精神医学) 昨年の講演では「学び続けるために必要な3つの愉しみ」について紹介しました。本講演では、その3つの愉しみを促進する行動原理について紹介します。【受講で得られること】参加者は、学びに関する実践的な知識を得ることができます。つまり、下記のような質問に答えられるようになります。 ・所謂、ゴール設定、達成指標の設定、アクションプランの検討、PDCAサイクルの実践をすることで学びを深めることができるのか。 ・学ぶために必要な、学ぶ動機をどのようにして形作ったらよいのか。 ・人が学びを深めるために、日々の指針として価値を置くべき行動原理は何であるか。
G-12 多様性を力に変える!チームを「自走」させる7つのステップ
【講演概要】現代のビジネス環境は急速なグローバル化やテクノロジーの進化などにより、かつてないほどの変化に直面しています。 その中で多様な価値観や背景を持つメンバーが協働するチームは、組織の成長とイノベーションの鍵となります。 しかし、多様性を活かしながらチームを最大限に機能させることは容易ではありません。 私自身、エンジニアリングマネージャーとしてグローバルチームを率いる中で、多くの失敗を経験してきました。私自身がチームの成長を阻害してしまった時期もありました。 しかし、その失敗から多くの教訓を得ました。特に、多様なメンバーが主体性を発揮し、自律的に成長する「自走する組織」の重要性を痛感しました。 本公演では、私が経験した失敗とそこから得られた教訓、そしてチームが「自走する組織」になるための7つのステップを共有します。 これらはグローバルチームという特殊なチーム構成か否かに関わらず、チームの可能性を最大限に引き出すために大切なことだと確信しています。 この講演を聞かれた皆様が、自身のチームで多様性を力に変え、持続的な成長を実現するためのヒントを持ち帰ることを願っています。【受講で得られること】・メンバー自身の主体性を引き出し、自律的なチームへと変革できるようになる ・メンバーの多様性を活かしながらチームのパフォーマンスを最大限に引き出すことができるようになる
G-13 改革活動に取り組むプロジェクトマネジャーに必要なビジネスアーキテクチャ思考 ~タレントトライアングルのBusiness Acumenを考える~
【講演概要】プロジェクトマネジメント人材がビジネス価値やビジネス成果を実現することに対してもっと責任を持っていく必要性が、この10年で特に言われてきており、PMIにおいてもタレントトライアングルのモデルでBusiness Acumenとして示されてきた。アジャイルの考え方がプロジェクトマネジメントのフレームワークの中に統合される中で、ビジネス価値実現の重要性も取り込まれてきている。またベネフィット実現マネジメントの手法も拡充され、どう価値またはベネフィットを実現するかの考え方も深堀されてきている。しかし、問題は、ビジネスの機会や問題に対して、どのように将来像としてのビジネスや業務をデザインするかだ。そしてトランスフォーメーションを担当するプロジェクトマネジャーは、このデザインの問題をアーキテクチャレベルで思考する必要がある。こうした背景を踏まえ、本講演では、トランスフォーメーションの推進者としてのプロジェクトマネジメント人材が、理解し関係者と実践していく必要のあるビジネスアーキテクチャベースの改革推進の考え方を議論する。【受講で得られること】本セッションに参加することで、参加者は以下のことについて知識を得て説明ができるようになります。 1. ビジネスアーキテクチャとは何か、またなぜそれはPMにとって重要なのか 2. プログラムマネジメント、ビジネスアナリシス、エンタープライズアーキテクチャなどのフレームワークとの関係や位置づけ 3. ビジネスアーキテクチャ・アプローチをトランスフォーメーション活動にどのように適用するか
G-14 医療機器開発プロジェクトにおけるプロジェクトマネジメントの挑戦
【講演概要】本発表では、3Dプリンティング技術を活用した体内埋め込み医療機器の開発プロジェクトを事例として、医療機器開発特有のプロジェクトマネジメント課題とその解決策を検討する。医療機器開発においては、工学と医学の異分野間での連携が重要であり、これにより技術革新と厳格な規制要件への対応の両立が可能となる。特に、医療機器規制要件への対応は、製品の安全性と有効性を保証するために不可欠である。 本発表では、品質マネジメント等の医療機器特有の課題にも着目し、従来のウォーターフォール型開発手法と柔軟性に優れたアジャイル型開発手法を融合したアプローチの有効性について検討する。規制要件を満たすための品質管理と計画性を従来型の方法で確保しつつ、設計および試作段階ではアジャイル手法を取り入れることで、プロジェクトの効率性と柔軟性の向上を図ることが可能かどうかを考察する。 さらに、多様なステークホルダー(工学専門家、医学専門家、規制当局、臨床現場の関係者など)の管理にも注力し、効果的なコミュニケーション戦略と協働体制を構築する。異分野間の円滑な連携を促進することで、プロジェクト成功に寄与する具体的手法を提示する。【受講で得られること】医療機器業界への新規参入で要求されるPgM/PMについて学ぶことができます
G-15 続・地域医療連携におけるプログラムマネジメント プログラムマネジャー特定における課題
【講演概要】研究会では、これまで入院医療を医療プロジェクトとしてとらえ、プロジェクトマネジメント手法を医療へ適用させてきた。 そして、2023年に、複数の病院や介護施設をまたぐ地域医療連携はプロジェクトの集合体であるプログラムとしてとらえることができ、その際の課題について、患者満足度を視覚化したペイシェントジャーニーを作成して、明確化した。その結果、地域医療連携をプログラムととらえることはできるが、プログラムマネジャーの役割を担っているのは誰なのか、あるいは不在のままプログラムを回しているのが実態ではないのかという課題が明らかになった。 そこで、今回は複数の地域医療連携の事例を分析して、プログラムマネジャーを特定する際のポイントと課題についてわかったことを報告する。 【受講で得られること】医療におけるプログラムマネジメントを学ぶことができます。
G-16 日本三百名山の挑戦で得た学びと仕事への効用
【講演概要】2024年10月に約22年かけて挑戦してきた日本三百名山の旅を無事に終えることができました。登山は計画〜実行、トラブル対応やリスク対策などプロジェクトマネジメントの活用場面が多く、自然と対峙しながら状況に応じた対応力が求められます。また、今回の挑戦を通じて得た学びと仕事に活かせるスキル・マインドなど登山の効用についてもご紹介いたします。【受講で得られること】参加者は、講演者の日本三百名山達成に至る挑戦の軌跡を振り返りながら、プロジェクトマネジメントの実践場面で用いたプロジェクトマネジメント手法(計画〜実行〜振返り、スケジュール、コスト、調達、リスク)を理解することで、自身のプロジェクトに応用することができるようになる。
G-17 未来のプロジェクトマネジメントを変える「起承転結人材モデル」
【講演概要】変化が激しく不確実性の高い「自律社会」の到来により、組織の在り方は従来の階層型から自律分散型へと急速に変化しています。このような環境では、一人の「ソース」となる人物を核にし、プロジェクトマネージャーだけがマネジメントを担うのではなく、メンバー各個人がプロジェクトマネジメントスキルを保有し、自律的にプロジェクトを進める必要性が高まっています。 この状況下でプロジェクト成功の鍵となるのが、PM創生研究会が提唱する「起承転結人材モデル」です。このモデルでは、「起」「承」「転」「結」の4タイプの人材が協働し、新たな価値やイノベーションを生み出します。 本講演では、自律社会におけるマネジメントの在り方の変化を説明し、「起承転結」人材の活用を紹介します。 PM創生研で実施した、起承転結人材ワークショップを参考に、そのノウハウを通して、参加者自身が未来のプロジェクトマネジメントに求められるスキルを身につけるための具体的ヒントを持ち帰っていただける内容です。【受講で得られること】受講者が、自律分散型組織において「起承転結人材モデル」を活用し、メンバー個人の特性に応じた効果的なプロジェクトマネジメントが実践できるようになります。 受講者が、自律的にプロジェクトを進めるために必要なファシリテーションスキルと新たなリーダーシップの発揮方法を具体的に理解し、組織内で活かせるようになります。 受講者が、起承転結人材ワークショップのノウハウを用いて、自身のプロジェクトチームにおけるイノベーション創出や価値創造を促進できるようになります。
G-18 生成AIと共に探求するショートケース開発の実践
【講演概要】生成AIの進展は学習のあり方を大きく変えつつある。本講演では、特にプロジェクトマネジメントを体験的に学ぶための学習コンテンツ「ショートケース」の作成に生成AIを活用した実践について報告する。 従来、ショートケース作成には膨大な時間と労力が必要であり、質的向上には多大な努力が必要であった。そこで生成AIを用いて効率的な作成を試みた。最初にインタビューの記録をAIに入力し、ケースを生成したところ、短時間で粗いなりにも開発を進めていく土台となるアウトプットが得られた。だが細かなニュアンスのずれが生じるなど、改善点も明確になった。 次に、フィクション(異世界転生ストーリー)を導入し、感情移入しやすいショートケースの作成に挑戦した。この方法によりストーリー性が向上し、学生受講者の共感と学習効果を高めることができた。 さらに、生成AIをリアルタイムで対話のパートナーとして活用した学生向けワークショップの実践について挑戦した。 本講演では、これらの実践を通じて得られた「生成AIと共創する学び」の示唆を提示し、新たな学習の可能性を探求する。【受講で得られること】本講演では、プロジェクトマネジメントを効果的に体験学習するためのショートケース教材作成における生成AIの活用について具体的な知識を提供します。参加者は、以下の質問に答えられるようになります。 生成AIをショートケース作成に活用するメリットと、導入時の現実的な課題は何か? AIを用いた教材開発で、感情移入やリアリティのある教材を作成するためには、どのような工夫が必要か。 AIをリアルタイムの対話パートナーとしてワークショップに活用する際、どのような準備や注意が必要か。
G-19 想定外の出来事(マネジメント予備)を突破するPMのリーダーシップ(パワースキル)の発揮とEQ(Emotional Intelligent Quotient )向上の検証! ―ある日突然のガン告知「ステージ3」からの入院・全摘手術・治療対策の半年後に復活をめざす10Kmジョギングという挑戦的プロジェクトの実践と教訓―
【講演概要】DX時代の多くのプロジェクトにおいて、直面することの少ない致命的なトラブル、つまり想定外の出来事(未知の未知:マネジメント予備)が発生した場合、PMが求められる重要なスキルは何なのでしょうか?根本的な対策案を生み出すテクニカルスキル、プロジェクト存亡の危機に対して重要となる顧客対応の実践、さらには、大変なプレッシャーやストレスに打ち勝つPMのリーダーシップが必須と考えられる。つまり、高度なテクニカルスキル、戦略的顧客(ビジネス)対応力及びPMのパワースキルの発揮が求められる。この想定外のトラブル発生に対する突破は、特にPMのパワースキル:EQ(自己認識力、共感力、感情のコントロール力)向上なしでは何も前進せず、難局を克服できない状況に陥ることをこれまで学んできた。 本発表では、想定外のトラブル発生に対して、自分自身が直接体験した想定外の出来事、全く予想外の“がん告知”を事例として、ガン治療から平常生活への復活の期限を6か月、仮想PMとして、復活への決死の覚悟の挑戦的プロジェクトを立ち上げた。ガン対策方法の決定、入院、がん全摘手術、治療実施からの復活の意味で定義した“10Kmジョギングの実現”を目標として定め、挑戦的プロジェクトの実践とそこから獲得した教訓、気づき、学びとしての自己実現の意味について報告する。【受講で得られること】参加者は、DX時代のPMとして想定外の出来事(トラブル):未知の未知(マネジメント予備)に対して、どのようなスキルが必要なのか、そしてタレント・トライアングルの知識の重要性を学び。突破力として、特にパワースキルにおけるEQ向上が必須であり、そのための方法を事例から学び理解することができます。・想定外のトラブルを突破するためPMに必要なスキルは何? ・パワースキルのEQ向上のためにはどうしたらいいのか? ・EQ向上により、何を獲得できるのか?
G-20 良好なステークホルダー・エンゲージメントに必要なスキルとは ~アンケート結果を踏まえたステークホルダーと互いのウェルビーイングを尊重し合う関係構築の実例~
【講演概要】PMBOK®ガイド第7版において、ステークホルダー・エンゲージメントの重要性が一層増していることを踏まえ、会員の皆様からのアンケート結果を報告します。また、アンケート結果を研究会内で詳細に分析した結果を基に、プロジェクト・マネジャーに必要なステークホルダー・エンゲージメントスキルの向上に寄与する内容を提示します。特に、ウェルビーイングの「社会的観点」を中心に据えたITプロジェクトや実生活の具体例を交えて紹介します。【受講で得られること】参加者は、ステークホルダー・エンゲージメントについて以下の知識を得ることができ、下記のような問に答えることができます。 ・日本支部会員がエンゲージメントにおいて重要視している内容な何か ・ステークホルダー・エンゲージメントとウェルビーイングを尊重し合う関係とはどのようなことか・ウェルビーイングなプロジェクト運営の実例とは
G-21 ウェルビーイングな職場を目指して 〜 次世代プロジェクトマネジメントの探求 〜
【講演概要】ウェルビーイングはSDGsの目標3に掲げられ注目されています。社会のウェルビーイング向上を目的としたプロジェクトにボランティアで参加した経験や、プロジェクトの改善策としてのウェルビーイング取り組み事例を示し、次世代プロジェクト遂行上の考慮点について言及します。 次世代プロジェクトでは、職務環境の変化に前向きに対応できる風土の醸成とアジャイルの考え方の適用が急務です。特にシステム運用プロジェクトでは、DevOpsの浸透やAIの発達によりオペレーションや監視の自動化が進んでいます。メンバーには自由な発想と、AIの高度な制御やデータに基づくタイムリーな価値を生む提案が求められます。コマーシャル/ソーシャルの隔てなく、次世代プロジェクトにおいてメンバーが求めるものは経済的な対価だけではありません。関係性やコミュニティ、個人のアイデンティティにも影響を与える価値交換が必要です。社会的交換を通じて個人やコミュニティのウェルビーイングやレジリエンスを向上させる方法や、成功したプロジェクトにおける健康な関係性の重要性についてお話しします。 リーダーとメンバー全員が主観的ウェルビーイングとレジリエンスを高め、人間関係のつながりを強めることが、プロジェクトの創造性、業績、自己肯定感・自己思いやり感を追求するために重要です。 【受講で得られること】参加者はウェルビーイングなプロジェクト環境ついて知識を得ることができます。つまり、下記のような質問に答えられるようになります。・プロジェクトにおける価値交換のポイントは? ・システム運用プロジェクトにおけるDevOpsやAIの活用方法は?・自己肯定感のベースとなる自己思いやり感とは?
G-22 PM基礎研修実施報告(その1) ~研修で用いた『教材と工夫』について、やったこと・わかったこと・良かったこと・悪かったこと・次にやること ~
【講演概要】2022年、日本のプロジェクトマネジメントのコミュニティ発展を目指し、PMIアジアパシフィックの承認を得て、PMI日本支部と日本NPOセンターの共同事業実施協定によるNPO向けプロジェクトマネジメント研修プログラムを立ち上げ、NPOを対象にしたPM基礎研修を実施するワーキンググループとして活動を開始しました。2022年から2024年、NPOを対象にしたPM基礎研修を実施。2024年は新たに岡山大学の職員向けにPM基礎研修を実施しました。2025年も引き続き、NPO向け、岡山大学向けにPM基礎研修の実施を予定しています。本講演では、PM基礎研修で用いた教材と工夫について、やったこと・わかったこと・良かったこと・悪かったこと・次にやること、を紹介します。【受講で得られること】PMI日本支部会員のみなさんが研修を実施する際の、良い教材、悪い教材として役立てていただくことを狙いとします。 そして、この講演が、みなさんのプロジェクトにおいて、プロジェクトの成功への道筋を再構築し、プロジェクトの成功(価値、と、実行)の最大化の一助になることを狙いとします。
G-23 PM基礎研修実施報告(その2) ~研修で用いた『ツール』について、やったこと・わかったこと・良かったこと・悪かったこと・次にやること~
【講演概要】2022年、日本のプロジェクトマネジメントのコミュニティ発展を目指し、PMIアジアパシフィックの承認を得て、PMI日本支部と日本NPOセンターの共同事業実施協定によるNPO向けプロジェクトマネジメント研修プログラムを立ち上げ、NPOを対象にしたPM基礎研修を実施するワーキンググループとして活動を開始しました。2022年から2024年、NPOを対象にしたPM基礎研修を実施。2024年は新たに、岡山大学の職員向けにPM基礎研修を実施しました。2025年も引き続き、NPO向け、岡山大学向けにPM基礎研修の実施を予定しています。本講演では、PM基礎研修で用いたツールについて、やったこと・わかったこと・良かったこと・悪かったこと・次にやること、を紹介します。なお、紹介するツールは、PMBOK®ガイドに掲載されていないツールとします。【受講で得られること】PMI日本支部会員のみなさんがプロジェクトマネジメントを実施する際に活用いただくことを狙いとします。 そして、この講演が,みなさんのプロジェクトにおいて、プロジェクトの成功への道筋を再構築し、プロジェクトの成功(価値、と、実行)の最大化の一助になることを狙いとします。
G-24 オンライン×リアルで実現!若手が活躍するコミュニケーション設計
【講演概要】Afterコロナの時代、プロジェクトの進め方はコミュニケーションを中心に大きく様変わりしました。私たちは未来創造プログラムを通して、若手目線でオンラインとリアルを組み合わせた多様な学びの場を企画・実践してきました。本講演では、その事例から得られた若手世代のリアクションや学びを共有するとともに、変化する働き方・学び方に対応した取り組みと、若手のモチベーションを高める場づくりの秘訣を具体的に解説します。 内容: 1.未来創造プログラムの目的とビジョン 2.Afterコロナに進化した未来創造プログラムの活動 ・オンライン × リアルのハイブリッド開催 ・参加者のリアクションから見えた手応え 3.Afterコロナ時代の若手が求める働く方 ・学び方と交流のかたち ・多様化する働き方・学び方の実態 ・リアルで生まれる活発な議論とコラボレーション ・若手のモチベーションを高める場づくりの秘訣【受講で得られること】・多様化するコミュニケーション手段への理解した上でプロジェクトに活用できます。 ・組織と個人の成長を促す若手向け施策の検討や活用に応用できます。
G-25 アートってプロジェクトなの?~アートPMに関するPMoAの調査研究活動のご紹介~
【講演概要】アート・音楽などの文化芸術分野はプロジェクト活動の三要素である「独自性」「有期性」「不確実性」の特性を多く備えています。 PMoA(Project Management of Arts)ワーキンググループではプロジェクト推進の中で生じる様々な課題の解消に貢献するため、同分野におけるプロジェクトマネジメント実践事例の調査研究を進め、そのナレッジの可視化と体系化を通じた向けた活動の促進を行っています。 今回の講演ではPMoAの活動を紹介するとともに、調査事例に基づくアートプロジェクトにおけるPMの特徴をお伝えすることを通じて、本領域への関心を高めてもらうことを目的とします。 <講演のアウトライン> 1.アートプロジェクトの特徴について 2.PMoAの調査研究活動 3.事例で知るアートPMの実際 4.アートPMを学ぶことで広がる専門性 【受講で得られること】自身が持つプロジェクトマネジメントの専門性を様々領域に活用できるスキルとしてアップデートするためのヒントが得られます。