基調・招待講演
特別招待講演
研究報告講演
スポンサー展示
アカデミック講演
参加申し込み
BOOK STORE
PMI日本フォーラム2021
開催概要

Home
講演検索(全講演対象
お問い合わせ
マイページ(ログイン
メニュー


PMI日本フォーラム2026
受講完了報告とPDU受講証明書について
フォーラム・スポンサー
基調・招待講演
研究報告講演
スポンサー講演
アカデミック講演
講演検索
M-01 Teresa A. Knudson 氏 「From Strategy to Impact: Global Trends Shaping the Future of Project Success」 The PMI 2026 Governance Committee Chair
< 基調講演:秋葉原会場>【講演概要】In a world defined by frequent disruption, AI acceleration, and increasing organizational complexity, the role of project professionals is rapidly evolving from delivering outputs to driving enterprise value. In this keynote, Teresa A. Knudson, PMI Board member and former leader of a globally recognized enterprise PMO, shares a global perspective on how project management is transforming across industries. Drawing on decades of experience leading large-scale strategic initiatives and building enterprise portfolio management capabilities, she will explore how project management has evolved and what it takes to deliver real business outcomes in today’s environment. Anchored in Project Management Institute’s latest thinking on Project Success and value delivery, this session will offer practical insights for leaders and practitioners on how to evolve their role, strengthen strategic alignment, and lead with impact in an increasingly dynamic global landscape.
M-02 大杉 直也 氏 「全府省庁の約18万人の政府職員を対象としたガバメントAI(源内)の大規模実証について」 デジタル庁 AI実装総括班 ガバメントAIリードエンジニア
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】デジタル庁においては、ガバメントAIに係る取組の一環として、デジタル庁全職員が利用できる生成AI利用環境(プロジェクト名:源内(げんない))の構築・運営を行ってきましたが、令和8年度(2026年度)においては、全府省庁の約18万人の政府職員を対象とした大規模実証を開始します。令和9年度(2027年度)は、大規模実証の結果を踏まえ、源内の本格的利用を開始します。今後もデジタル庁として、AIアプリの開発強化、国産AIの活用、エージェントAIの導入、政府共通データセットの拡充等の施策を推進することで、政府自らが積極的かつ先導的にAIを利活用することを目指します。また、国産AIの育成・強化、源内に係るソースコードのOSS化(OSS:Open Source Software、オープンソースソフトウェア化(検討中))を推進することでガバメントAI関連の民間投資を喚起し、AIに関する日本の自律性確保を目指します。本講演ではこのガバメントAIの推進・開発に関する具体的な事例をもとにプロジェクトマネジメントについてお話しします。
M-03 諏訪 光洋 氏 「プロジェクトを“終わらせない” ── AI時代に持続価値を生むリーダーシップ」 株式会社ロフトワーク 代表取締役社長
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】AIの進化によって、計画、分析、管理といったプロジェクトマネジメントの機能の一部は代替可能になりつつあります。だからこそこれからのリーダーには、効率だけでは生めない価値を構想し、多様な人や組織のあいだに関係性を育て、プロジェクトの先に持続する価値を残す力が求められます。本講演では、ロフトワークが実践してきた共創プロジェクトをもとに、成果物を納めて終わるのではなく、その後に新たな学び、文化、事業、地域とのつながりをどう生み出すかを考えます。AI時代におけるリーダーシップとは何か。EQや感性、デザイン思考、そして美しさを組織や社会に実装する視点から、持続価値を生むプロジェクトのあり方を共有します。
M-04 與良 だいち 氏 「孤独なき『個の時代』の生存戦略 ー自己変態理論ー」 株式会社チャクラグラス 代表取締役
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】人生100年時代。「個の時代」はますます加速します。組織に属していても、独立していても、一人ひとりが「経営者的視点」を持つことが前提になる時代。安定も正解も保証されないこの環境で問われているのは、環境に適応する力ではなく、「自己変態力」、自らを意志的に進化させ続ける力です。多くの人は、会社や市場、テクノロジーの変化に合わせて「変わらされる」側に立っています。しかしこれから必要なのは、自ら視座を一段引き上げ、自分の志から逆算してキャリアや事業を再設計する力。変化に振り回されるのではなく、変化を設計する側へ回る。その覚悟が、生き方を決定づけます。本講演では、6社創業、4社売却、事業開発や組織伴走の現場で培ってきた実践知をもとに、「志を軸に生きる」ための思考構造と変化プロセスを具体的に解説します。さらに、視座を上げるワークや、AIを活用して志・強み・可能性を可視化する実践も取り入れます。抽象論では終わらせず、あなた自身の次の一手が言語化される状態まで導きます。人生を延ばすのではなく、進化させる。変化を待つのではなく、自ら変化を起こす側へ。この時間が、あなたの第二成長曲線の起点になるはずです。
M-05 新井 和宏 氏 「持続価値は設計できるか ― 感謝が循環する経営の構造」 非営利株式会社 eumo 代表取締役
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】本講演では、「持続価値は設計できるか」という問いに対し、資本主義の延長線ではなく“共感資本”という視点から再定義します。効率や短期成果を追求する経済合理性の中で、なぜ正直者が報われない構造が生まれるのか。その構造を紐解きながら、生産者・社員・顧客・地域が応援したくなる「八方よし」の経営モデルを提示します。飯尾醸造やブルネロ・クチネリの事例、eumo経済圏の実践を通じて、価値が一過性で終わらず“循環”する仕組みを具体的に解説します。戦略やプロジェクトを単発の成果で終わらせず、企業文化・人的資本・関係性資本を組み込むことで持続価値へ転換する設計思想を共有し、幹部層の意思決定に新たな視座を提供します。
M-06 山崎 小夜子 氏 「3000Hzの声から学ぶ『世界を笑顔に』する共感コミュニケーション」 オペラ歌手が歌う令和の酒造り唄をキャッチフレーズにジャンルを超えた活動を展開する歌手
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】オールジャンル歌手として幅広い音楽表現を追求しながら、丹波流酒造り唄の伝承と地域文化振興に尽力してきた実践をもとに、「世界を笑顔に」という信念を体現するリーダーシップの本質を語ります。時代や生き方の違いを前提に、相手の立場を尊重し、まずはその場に入り共に活動しながら考える姿勢、そして必要に応じて身を引く判断の大切さなど、丹波での経験を通して培われた“分かり合う力”を紹介。さらに、障がいのある方々(自閉症の方々を含む)がコンサートや授業で能力を発揮し、収入と自立につなげる支援事例を通じ、多様な力を社会の価値へと転換する視点を示します。加えて、内容を記憶に残し心に届かせる「3000Hzの声」の可能性にも触れ、NHKでも注目される“伝わる声”の力を切り口に、年齢や専門を問わず実践できる、健康・福祉・地域を支えるコミュニケーションのあり方をお届けします。人と人をつなぎ、共感を生み、挑戦を支える実践知は、組織運営・人材育成・合意形成を担うPMにも多くの示唆を与え、多様な関係者と進めるプロジェクトを前向きに動かすヒントとなります。現場で実践できる具体的な気づきに満ちています。
M-07 深谷 良治 氏 「データサイエンス・AI活用による価値創出 ― 実践知から導く成功方程式」 滋賀大学 データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター 特任教授
< 招待講演:リモート>【講演概要】本講演では、日本がデジタル化の遅れにより国際競争力を低下させている現状を出発点とする。世界デジタル競争力ランキングにおいて、日本は「ビッグデータと分析の活用」で低評価を受けており、その背景にはデータを価値創出へ結びつける人材の不足がある。さらに、データ活用が進まない根本要因は、高度な分析以前に「適切な課題設定」が不足している点にあることを指摘する。現場・顧客視点で業務全体を見直し、課題を整理・優先付けすることが成功の鍵である。また、デジタル・AI技術がもたらす本質的な変化を見抜き、良質なデータの整備と適切なデータ管理を基盤に、迅速なアクションへつなげることが競争優位を生む。滋賀大学では年間80件以上の産学連携プロジェクトを推進し、教員自ら現場に赴き企業と協働して課題解決に取り組んでいる。本講演では、多数の共同研究事例を紹介しながら、現場知とデータサイエンスを融合して洞察をビジネス価値へ転換する実践と、その成功方程式を提示する。
M-08 Bryan Moser 氏 「標準と経験に基づくプロジェクトからモデルベースのプロジェクトへ:戦略、能力、計画の連携」 マサチューセッツ工科大学 Academic Director, System Design and Management Program
< 招待講演:リモート>【講演概要】ブライアン・モーザーは、日本と米国における産業界および学術界で30年以上にわたり、国境や企業がまたがった複雑なプロジェクトの研究や製品開発におけるチームワークに焦点を当てて活動してきた。近年、グローバル化の加速、技術の急速な進化、国内人口動態の変化により、従来の基準や経験に基づく企業戦略・組織運営では競争が困難になっている。企業意思決定やプロジェクトの近代化を図るため、デジタルトランスフォーメーション(DX)に目を向ける企業もある。しかし戦略・文化・行動を変えずにデジタルツールを導入しても、改善は期待できない。むしろ多額のコストを投じたDXシステムがプロセスの固定化を招き、柔軟性を損なう恐れさえある。自身の研究と長年の現場経験から、日本産業を経験則ベースから動的なモデルベースの実践へ移行させるため「モデルベース変革(MBX)」を導入した。対話型ビジュアルモデルと計算処理を基盤とするMBXは、意思決定の質向上、協働促進、適応型プロジェクトチームワーク、そして短期間での革新的な発見を実現することが実証されている。本講演では、企業戦略、能力開発、プロジェクト計画が、経験ベースからモデルベースへと変革する方法を示すとともに、組織が再び学び、適応し続けるためのMBXの考え方を紹介する。
M-09 吉田 洋介 氏 「経営人事AIプロフェッショナルによる組織変革の必要性」 株式会社Trustyyle代表取締役/「人事図書館」館長
< 招待講演:リモート>【講演概要】人口減少が進む日本において、「内外から選ばれる組織」であることは全ての企業・組織にとって欠かせない優先的な経営課題である。東京などごく一部の都市部を除いて激しい採用難に陥っており、社員不足や後継者不足による倒産、廃業は後を絶たない。選ばれる組織であることと同時に、AIを活用した経営も非常に優先順位の高いテーマである。うまく利活用することで業務生産性を高め、少ない人数でこれまで以上に価値のある事業を経営できる可能性がある。もちろん日本企業においてもAI導入が徐々に進んでいる。しかしながら諸外国と比べて導入の遅い日本ではまだまだAIを業務で使っていない人が大半であり、使っていたとしても文章作成の効率化を進める程度にしか活用できていないのが多くの実態である。本講演では経営人事の観点からAI時代においてどのような組織変革が必要なのか、具体的にはどのようなプロセスで行えるのか、組織変革プロジェクト成功のカギは何なのか、成功・失敗の実例を紹介しながら論を深めていく。その中で重要な役割を果たす「経営人事AIプロフェッショナル」という存在についても言及する。
M-10 鈴木 美樹子 氏 「価値を高め唯一無二の企業へ」 株式会社オカモトヤ 代表取締役
< 招待講演:リモート>【講演概要】創業114年になる株式会社オカモトヤの事業承継と変革の実践についての講演です。鈴木美樹子は、2006年にアパレル業界から家業に入社し、営業本部長、常務、専務を経て2022年に4代目社長に就任しました。入社以降、働き方改革や健康経営、女性活躍推進などの制度構築に注力し、社員満足度を45%から79%に向上させ、離職率を10.4%から5.8%に改善しました。2022年の社長就任を機に「働くひと」のミカタをパーパスとして掲げ、中小企業向け女性活躍推進支援サービス「Fellne」を新規事業として立ち上げ、グッドデザイン賞を受賞。2024年には虎ノ門への本社移転を決断し、不動産収入を捨てて1.5億円を投じ、セルフメンテナンスルームやゴルフシミュレーターを備えた「palette」を開設。第37回日経ニューオフィス賞ニューオフィス推進賞も受賞しました。事業承継では外部ネットワーク構築や実務経験の積み重ね、父との対話を重視し、社員の成長を会社の成長と捉え、100億企業を目指しています。
M-11 羽深 宏樹 氏 「企業の成功に不可欠な『攻め』のAIガバナンス」 スマートガバナンス株式会社 代表取締役CEO
< 招待講演:リモート>【講演概要】「AIエージェント」の時代が到来した今、AIはもはや単なるツールではなく、企業の成長にとって不可欠なものとなりつつあります。一方、そこにはプライバシー、セキュリティ、バイアス、虚偽など様々なリスクが伴います。これらリスクをいかに適切にマネジメントし、AIのもたらす便益を最大化すべきか。本講演では、「AIとは何か?」という基礎から、AIガバナンスの全体像を体系的に整理し、最新のリスク及び技術・法令・国際ルールの動向を踏まえた実践的な知見を提供します。
M-12 田村 拓 氏 「『阿吽の呼吸』を超えて ― 多文化とAIが拓くValue-Sustaining Leadership~」 一般社団法人EDAS 理事長
< 招待講演:リモート>【講演概要】少子高齢化と労働力不足を背景とした外国人材の受入れ拡大により、「国内の国際化」が加速し、企業組織や地域コミュニティにおいて多文化共生や心理的安全性への関心が高まっている。これとは別に、AIエージェントが仕事や生活に大きな変化をもたらし、人間とAIが同僚として協働する時代が到来した。ここでもコミュニケーションの前提が変容しつつある。外国人社員・住民の増加は、「当たり前」や「阿吽の呼吸」が通用しない環境を生み、合意形成の難しさを顕在化させるが、同時に概念翻訳、信頼構築、境界横断といった高度な対人スキルを発揮する新たな実践の場を創出するオポチュニティともなる。PMが培ってきた仮説構築力、ステークホルダー調整力、リスクマネジメント、アカウンタビリティは、社会のさまざまな場面においてより広範で重要な価値を持つようになると予想される。「多文化という鏡」を使いこなすことで、思考の癖や暗黙の前提を可視化し、PMを「意味と関係性のデザイナー」へと進化させる契機となる。本講演では、外国人受入れの背景や制度の基礎知識とともに、社会のレジリエンスと持続可能性を高める実践の方向性を提示したい。
G-01 2026年度アジャイルプロジェクトマネジメント意識調査報告
【講演概要】2015年から継続実施しているアジャイルプロジェクトマネジメント意識調査です。この調査では、過去の調査結果からの推移とともに、アジャイル/非アジャイル開発それぞれの状況や品質管理⽅法や⾃⼰評価等についての調査を⾏っています。 本発表では、その調査結果を分析・報告すると共に、ソフトウェア開発の課題とその解決⽅法について考察します。【受講で得られること】アジャイル/非アジャイル開発それぞれの状況や品質管理⽅法や⾃⼰評価等についての現状が理解できます。 ソフトウェア開発の課題の把握およびその解決⽅法のヒントが得られます。
G-02 両利きの経営とプロジェクトを実現するMCP:アジャイル研究の過去現在未来
【講演概要】アジャイル研究会と大学との共同研究は、2018年から9年間にわたり、さまざまな企業のプロジェクト現場を見つめ続けてきました。本講演では、これまでの調査や対話から見えてきた、予測型と適用型プロジェクトの進め方の違いと、その背景にある“ものの見方”を振り返ります。予測型と適用型をどう使い分ければよいのか、その使い分けを組織としてどのように支えていけばよいのかを、現場のリアルな課題とともに紹介します。長く続いた共同研究だからこそ見えてきた視点と、10年目に向けた新しい問いをお届けします。【受講で得られること】1. 予測型と適用型を見極め、状況に応じて判断を切り替えて進める。2. プロジェクトの迷いどころを整理し、日々の業務を円滑に動かす。3. 経験を自信に変え、キャリア成長につながる実践的な行動を取る。
G-03 持続的価値を生むPMの次世代戦略:LLMの「罠」を見極め、問題兆候を自動検知する実践アプローチ
【講演概要】生成AIは、プロジェクトマネジメントにどこまで価値をもたらせるのでしょうか。本講演では、PMIが掲げる価値実現とAI時代が交差する今、AIの専門知識の有無を問わず、すべてのPMが押さえるべきLLMの限界と実務で活かす条件を整理します。前半では、AI活用の落とし穴を二つの事例から検証します。LLMに戦略評価を委ねた実験や、AI情報整理ツールによる提案書0次案の事例を通じ、複雑なプロンプトやAIエージェントでも消えないハルシネーション、そしてPMに集中する監査負荷の構造を明らかにします。そのうえで、HITLを再定義し、AI時代におけるPMの新たな役割を整理します。後半はAIの「可能性」を切り拓く実践です。実行フェーズにおいて、従来の質問形リスク抽出から一歩踏み込み、「問題の兆候」の早期抽出手法と、その抽出パターンを公開します。さらに、AIエージェントによる進捗報告評価サポートの自動化に向け、PMが直面する課題の解決策を提示します。AIの限界を人間が補完するだけでなく、AIをどこに適用し、どこを人が握るべきかを設計することが、これからのPMに求められます。PMが壊れない形でAIを価値につなげ、持続的な共創とValue Deliveryを実現するための視点を提示します。【受講で得られること】LLMのハルシネーション等の限界を理解し、AIを過信せず安全に活用する判断基準を構築する。プロジェクト実行時の問題兆候を早期抽出する、新たな自動化プロセスを設計する。AIの限界を倫理的判断で補い、創出された時間を活用して組織に持続的価値をもたらすリーダーシップを実践する。
G-04 Co-Intelligence時代のPM進化論 〜 ツールから、共に考えるパートナーへ 〜
【講演概要】本セッションでは、AIを単なる業務効率化ツールではなく、「共に考えるパートナー(Co-Intelligence)」として捉え直し、プロジェクトマネジメントの本質的な進化を探る。AI活用の価値は、文書作成の高速化といった効率化ではなく、意思決定の質や思考の抽象度を高める本質的な変革にある。一方でAIは、人が「これで十分」と思考を止めてしまう傾向を増幅する側面も持つ。本講演では、重要な成果物レビューやプロジェクトの意思決定にAIを“参加させる”実践と、成果の差を生む「問いの質」に焦点を当て、PMが実行管理者から思考を設計する存在へ進化するための視点と実践を提示する。【受講で得られること】本セッションを通じて参加者は以下を理解・実践できるようになります。 1. AIを単なるツールではなく、「共に考えるパートナー(Co-Intelligence)」として捉える視点を理解する 2. AI活用の価値を効率化ではなく、意思決定の質と思考の抽象度を高めるものとして再定義する 3. 重要な成果物レビューや意思決定にAIを参加させるとともに、「問いの質」を高めることで成果を向上させる実践アプローチを習得する
G-05 AI導入プロジェクトを成功させるベストプラクティスとその実践例
【講演概要】AI技術のビジネス適用が急務となる中、多くの企業がAIプロジェクトを立ち上げていますが、「PoC(概念実証)の壁を越えられない」「期待した精度が出ない」といった課題が散見されます。その最大の要因は、AI特有の「データ依存・確率的」な性質が、従来のシステム開発における「ロジック依存・確定的」な性質と根本的に異なるためです。 本セッションでは、AIプロジェクトの推進に特化したベストプラクティスである「CPMAI (Cognitive Project Management for AI)」フレームワークに焦点を当てます。AIを導入するプロジェクトが、従来型のシステム開発と決定的に違う観点がどこかを明らかにし、AIプロジェクト特有の不確実性やリスクにどう対処すべきかを解説します。 さらに実践例として、「AIを活用したプロジェクトマネジメント業務改善」事例を取り上げます。CPMAIのフェーズに沿って、どのように要件を定義し、データを準備し、モデルを業務に組み込んでいくのか、具体的な手順を紐解きながら実践的な活用方法をお伝えします。【受講で得られること】1) AI導入プロジェクトの推進に特化したフレームワーク「CPMAI」の基礎知識と、実践的な活用方法 2) AIを導入するプロジェクトと従来のシステム開発における違いの理解と、特有の課題に対する具体的な対処法 3)【実践例】プロジェクトマネジメント業務の改善(効率化・高度化)を、AIを用いて実現するための具体的な手順とアプローチ
G-06 AIエージェントの最前線 2026 ~ 理論と実践で解き明かすAIの限界と、PMによる「共創化」の実装 ~
【講演概要】生成AIは「AIエージェント」へと進化を遂げていますが、長期目標の保持や複雑な環境での例外復帰、トレードオフを伴う指示への適切な優先順位付けには未だ明確な限界があります 。また、人間がAIに対し「正確かつ過不足ない指示」を出すこと自体の困難さも浮き彫りになっています 。 本セッションの前半(WG1)では、最新のAI動向やゲーム攻略の事例からAIの現在地と限界を整理し 、それらを安全に統制・補完するための概念として「Agent Skills」や「ハーネス(手綱)」といった制御手法を提示します 。 後半(WG3)では、これら制御概念を実務へ実装する「共進化型ワークフロー」を実演します。人間(PM)がプロジェクトの「意味(Why)」と「責任(Who)」を定義し、それをAIへの制約・技能として注入 。Difyを用いたデモでは、AIによる「逆質問」を通じて曖昧な構想を論理的な「構造データ」へと昇華させ、WBSや実装コードへ具現化するプロセスを詳説します 。AIに実行を委ねつつも、PMが意思決定の聖域を守り抜く 。強力な力をハーネスで制御し、協働を設計する「オーケストレーター」へ進化する、次世代のPM実務の姿を共有します 。【受講で得られること】1) 参加者は、最新のAIエージェントの限界(例外復帰や文脈判断の弱さ)を正しく理解し、PMが担うべき「意思決定と責任の聖域」を明確に定義できるようになります。 2) 参加者は、Dify等を用いた実演を通じて、PMの意志とAIの思考を掛け合わせる「共進化型ワークフロー」を体感し、対話からWBSやコードを高速生成する具体的な実装知見を得ることができます。
G-07 PMBOKⓇガイド第8版から読み解く!AI共生時代のプロジェクトマネージャーのワークスタイル
【講演概要】【普段の業務でAIをどのように活用していますか?】 AI(人工知能)関連技術が目覚ましい技術進歩を遂げています。2025年11月にリリースされたPMBOKⓇガイド第8版においても、AIはもはや単なる効率化のツールではなくプロジェクトの成否を左右する中核要素として位置づけられています。 【AIとの共生術を考える一助となれば幸いです】 AI共生時代のリーダーシップやマネジメントのあり方を模索されているプロジェクトマネージャーの方を対象に本セッションでは、PMBOKⓇガイド第8版から示唆されるAI共生時代のプロジェクトマネージャーの新たなワークスタイルと役割をお話しします。【受講で得られること】参加者はAI共生時代に求められるプロジェクトマネージャーの新たなワークスタイルと役割に関する具体的な知見を得ることができます。
G-08 PMのためのAIを実構築した経験の共有
【講演概要】近年、プロジェクトの成功基準が短期成果から、持続的価値創造へと進化する中でAI関連情報は増えてきており、AIの役割もまた再定義が求められています。 しかし一見、プロジェクト・マネジメント活動にAIを活用した情報は溢れている様に見えますが、プロジェクトにAIを適用するための設計思想などの具体情報は不足しており、AI活用の障壁となっています。 我々は、2020年からの活動の中で「プロジェクト・マネジメント領域におけるAIレベル定義」を発信し、これを基盤にPMの相談相手となるAIアドバイザー“Putty”をGPTsで作成しました。 また、プロジェクト・マネジメント活動にAIを活用するための基本理解を普及させるため、実例情報を発信してきました。 当講演前半では、AIを持続的価値を創出し続けるための“リーダーのパートナー”としての”Putty”に関する活動の紹介を行います。 後半では、これまでの軌跡を追いながらプロジェクト・エンジニアリング(PJ-Eng)に基づくAI設計方法論の一部を実例を交えて共有します。【受講で得られること】AI@Workの「AI4PM」活動では、実際にプロジェクトマネジメントへAIを適用するために、必要な基礎知識と方法論の整備ならびに、発信を進めております。 当講演にて以下を得る事が出来ます。 1)プロジェクトのリーダのパートナAIのイメージが付く 2)プロジェクトにAIを適用するための設計思想を知る事が出来る
G-09 PMI×AIが拓くプロジェクトマネジメントの未来 ― グローバルの最新動向と実践から学ぶ価値創出 ―
【講演概要】本セッションでは、PMIが推進するPM×AI(Project Management × Artificial Intelligence)の取り組みについて、グローバルの視点からその背景、全体像、今後の展望を解説します。PMIがなぜAIに注力してきたのか、どのような価値をプロジェクトマネジメントにもたらすのかを明らかにするとともに、PMI×AIに関連する各種施策(「AI for the Profession」の知見や The Standard for Artificial Intelligence in Portfolio, Program, and Project Management など)の位置付けと意義を俯瞰的に紹介します。 さらに、PMI自身によるInternal AI Adoption(組織内でのAI活用)にも触れ、これらの取り組みが単なる構想ではなく、実践に裏付けられたものであることを示します。これにより、参加者が安心してAI活用に踏み出すための信頼基盤を提供します。 加えて、日本における具体的な実践事例や成果を共有し、PM×AIの活用がどのように価値創出につながるのかを示します。グローバルとローカルの両面から、これからのプロジェクトマネジメントの進化を展望します。 (本講演は、英語および日本語による録画で提供されます) 【受講で得られること】本セッションを通じて参加者は以下を理解できます: 1. PMIがPM×AIに注力する背景と戦略的意図 2. PMI×AIの主要施策の全体像 3. PMIにおけるInternal AI Adoptionの意義と実践価値 4. PM×AIの実践がもたらす具体的な成果と適用イメージ 5. 自組織におけるAI活用推進への第一歩
G-10 AI時代に大事なキャリアオーナーシップと人的資本経営 ~企業価値向上とキャリア自律を両立するプロティアンキャリアとアジャイル型プロジェクトマネジメント~
【講演概要】AIの進化は人的資本経営の在り方を変えます。人材ポートフォリオも求められるスキルも、企業価値の源泉そのものが変わります。 しかし『人的資本』のオーナーシップは従業員自身である本質は変わりません。 ところが企業はAI活用を含めた戦略に基づき人的資本に投資し価値向上を実現するはずが、単なる情報開示やAIツール導入で終わっていませんか? 一方、個人にとってもAIはキャリアの前提を変えます。AIが得意な領域が広がる中、自分の人的資本の価値をどう高め、自律的にキャリアを設計するかが大事です。 本講演では個人が自律したキャリアオーナーシップを持つため『プロティアンキャリア』を紹介し、AI時代のアイデンティティとアダプタビリティを両立するキャリア戦略を考えます。 さらにその実践をPMBOK®第8版とアジャイル型プロジェクトマネジメントのアプローチで提案します。 自分自身を一つのプロジェクトとして捉え、アジャイルに軌道修正し続けることで心理的成功を実現するキャリアを設計します。 そして個人の人的資本価値の向上は組織の価値向上へと連動します。 本講演では組織マネジメントの視点も交え、AI時代に個人と組織が共に成長する人的資本経営を提言します。 【受講で得られること】本セッション受講後、参加者は以下ができるようになります: 1.AI時代においてプロティアンキャリアのフレームワークを用いて、自分自身の人的資本にオーナーシップを持つキャリア戦略を設計できる。 2.アジャイル型プロジェクトマネジメントのアプローチを自分のキャリア実践に応用し、自律的な成長と変化への適応を継続できる。 3.組織マネジメントの立場で、AIが人材ポートフォリオをどう変えるかを理解し、組織価値と個人のキャリア自律を両立する人的資本経営を実践できる。
G-11 「ブームとしてのSDGs」から経営テーマとしてのサステナビリティへ ~サステナビリティ推進が止まる理由とSDGsスタートアップ方法論~
【講演概要】「SDGsはもう古い」「ESGは下火」そう感じている方も多いのではないでしょうか。確かに、SDGsブームとしての熱狂は過ぎ去りました。しかしサステナビリティは企業経営の核心へと確実に移行しています。 PMBOK®第8版も持続可能性(サステナビリティ)をマインドセットと原理・原則に打ち出し,更に PMIグローバルが GPM® P5™を推進するなど、プロジェクトマネジメントの世界においてもサステナビリティは中心的なテーマです。 なぜサステナビリティが経営テーマなのか。非財務資本が企業価値の大半を占める時代において、またサプライチェーン全体に開示基準と調達基準が及ぶ時代において、上場・非上場を問わずすべての企業が無関係ではいられません。 しかし現実には、多くの組織でサステナビリティへの取り組みは会議室の中で止まりがちです。本講演ではその構造的な理由と課題に踏み込みます。そして、その課題に対して私たちが2019年より内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」を通じて延べ120団体以上に提供してきた「SDGsスタートアップ方法論」を、ビジネスアナリシスや GPM® P5™ と組み合わせた処方箋としてお伝えします。 「Why SDGs」も「What is SDGs」も語られ尽くした時代に、私たちが提唱したいのは「How to achieve SDGs」です。 【受講で得られること】本セッション受講後、参加者は以下のことができるようになります。 1.SDGsブームが過ぎ去った今もなお、サステナビリティが経営テーマである理由を理解し、自組織に説明できる。 2.自組織においてサステナビリティ推進が止まる構造的な理由を診断できる。 3.SDGsスタートアップ方法論を実践的な枠組みとして活用し、サステナビリティ事業の立ち上げと推進に応用できる。
G-12 プロジェクトが企業のサステナビリティ経営の鍵を握る ~GPM P5標準で実現するサステナブル・プロジェクトマネジメント~
【講演概要】現代のビジネス環境は、気候変動、地政学的リスク、人工知能(AI)の急速な進展などにより、かつてない複雑さに直面しています。本講演では、こうした環境下において、プロジェクトマネジメントが「中長期的な企業価値の向上」と「社会・環境への貢献」を両立させるための重要なコンピテンシーとして、注目されている現状について解説します。 PMBOK®ガイド第8版でも、プロジェクトは「価値提供システム」の一部として位置づけられ、すべてのプロジェクト領域にサステナビリティを統合すること(Integrate Sustainability Within All Project Areas)の重要性が強調されています。 そこで本講演では、「サステナブル・プロジェクトマネジメント」の国際標準である GPM P5 標準(The P5 Standard for Sustainability in Project Management)を基に、プロジェクトにサステナビリティを組み込むための具体的アプローチを提示し、プロジェクトが企業のサステナビリティ目標達成のエンジンとなり得ることを明らかにします。【受講で得られること】1.GPM P5標準を活用し、プロジェクトにサステナビリティ要素を組み込む具体的アプローチを理解できるようになる。 2.PMBOK®第8版が示す「価値提供システム」とサステナビリティ統合の意義を理解し、自組織のプロジェクトに適用できるようになる。 3. サステナビリティを組み込んだ“価値創造型プロジェクト”を設計・運営することができる。
G-13 制約下でも成果を出すレジリエンスの磨き方 ~4児の母が歩んだ非線形キャリアから学ぶVUCA時代の適応力~
【講演概要】本講演では、4児の母として育児と仕事を両立しながら歩んできた非線形キャリアの実体験をもとに、VUCA時代に求められるレジリエンスについてお話しします。 人生は計画通りには進みません。私は4人の子どもを育てながら、研究職、専業主婦、補習校教員、現地採用、海外営業、グローバルプロジェクトマネージャーと、環境の変化に応じてキャリアを築いてきました。ワンオペ育児、海外移住による生活環境の変化、海外で仕事が見つかるか分からない不確実な状況、家庭と仕事の複数の役割を抱える複雑な日常、将来のキャリアが見えない曖昧さなど、VUCAを日常の中で経験してきました。 本講演では、その中で培ったレジリエンス、すなわち完璧を手放して前に進む力、学び直す力、変えられることに集中し変えられないことを受け入れる力について、具体的な体験談とともに紹介します。さらに、こうした非線形なキャリアを持続可能なものにしてきた経験をグローバルプロジェクトマネジメントの実践例と結びつけながら、複雑で不確実な環境でも成果を生み出す思考と行動のヒントをお伝えします。【受講で得られること】・自身のキャリアや仕事の中にあるVUCAの状況を認識できる ・変えられることに集中し制約や変化に適応するレジリエンスの考え方を実践できる ・不確実で複雑な状況でも前に進み成果につなげる具体的な行動を見つけられる
G-14 次世代PMへの進化:ビジネスとプロジェクトを繋ぐエンタープライズアーキテクチャ(EA)によるビジネス変革マネジメントの実践
【講演概要】これからのプロジェクト運営は、従来のQCD達成を重視するスタイルから、戦略との整合性やROIの妥当性など、ビジネス価値を中心に据えたアプローチへの転換が強く求められています。それに伴い、プロジェクトマネジャー(PM)には、単なる実行者から、ビジネス価値実現を支援しステークホルダーと協働する「変革ナビゲーター」への進化が期待されています。 本講演では、この変革を支える中核概念として「エンタープライズアーキテクチャ(EA)」を取り上げます。 EAは単なるシステムの全体構造図ではなく、ビジネス層(戦略・BA)とプロジェクト層(実装・PM)を橋渡しする「価値創出の言語」です。最新のグローバルなEAの動向を交えながら、EAの基本概念や、それがPMにとってどのような意義を持つのかを紐解きます。さらに、トップダウン型の「都市計画的」アプローチから、市民参加型の「まちづくり的」アプローチへと移行するEAの潮流を解説し、BAとPMがどのように協働し新たな価値を共創していくべきかを探求します。 次世代のPMに必要な視座とマインドセットを共に学びましょう。【受講で得られること】1)エンタープライズアーキテクチャ(EA)の基本概念と、ビジネス価値創出における目的を理解する 2)ビジネスアーキテクチャ(BA)とプロジェクトマネジメント(PM)を橋渡しするEAとプロジェクトの関係性を理解する 3)複雑な変革をリードする次世代PM(変革ナビゲーター)に求められる新たなスキルセットとマインドを理解する
G-15 “QOL as a Product” ― 医療・介護領域における人間中心プロダクトマネジメントのモデリングによるアプローチ
【講演概要】本発表では、人間中心であるべき医療・介護領域におけるQoL(Quality of Life)を「プロダクト」として捉え直す視点を提案する。従来、医療や介護の評価は治療成績や効率性などの指標に依存してきたが、それだけでは生活者が実感する価値を十分に表現できない。本発表では、QoLを中心に据えたサービス設計のために、システムズエンジニアリング(SE)のモデルベース思考とPMIの価値実現マネジメントの枠組みを接続し、生活者本位の価値と効率性を両立させるプロダクトマネジメントの可能性を示す。特にR&D段階におけるモデルベースの価値設計の意義と、医療・介護分野への展開可能性について議論する。【受講で得られること】1) QoLをアウトカム指標ではなく価値成果として再整理する。 2) 医療・介護サービスをモデルベースで捉える視点を説明する。 3) SEとPMIの価値実現を統合した設計アプローチを検討する。
G-16 AI×PM for Purpose 〜がんサバイバーの起業に伴走して「想い」を持続可能な価値に変える〜
【講演概要】がんサバイバーである友人がエステサロンを開業するにあたり、プロジェクトマネジメント手法を活用して伴走支援を行った事例をご紹介します。 本プロジェクトでは、専門家不在の環境下でも生成AIを壁打ち相手として活用することで、課題の整理や対策の立案などを効率的かつスムーズに進めることができました。 一方で、「なぜ起業するのか」という原体験に基づく想いや、事業のコアとなるコンセプトデザインは、人間自身が徹底的に考え抜くべき領域です。そこで私はPMとして、ワークショップ形式で友人の想いを引き出し、事業コンセプトとして言語化する支援を行いました。 本講演では、AIによる「効率的な課題解決」と、PMによる「ワークショップを通じた想いの言語化」をいかに組み合わせ、起業という新たな価値創出のプロジェクトを成功に導いたのか、実践事例とともにお話しします。【受講で得られること】・AIによる効率化と、人間が徹底的に考えるべき領域(ビジョンやコンセプトの構築)を適切に切り分け、実務のプロジェクトに適用できるようになる。 ・スモールビジネス(起業)の立ち上げフェーズにおいて、AIを有効活用した課題整理の具体的なアプローチがわかる。 ・ステークホルダーの「想い」を引き出し、言語化するためのワークショップの進め方や、PMとしての伴走(ファシリテーション)のヒントを得られる。
G-17 15周年の軌跡が照らす未来──PM創生研究会が探求する「持続価値を生むリーダーシップ」の源泉
【講演概要】2011年の発足以来「日本の風土に合ったPMの創造」を掲げてきたPM創生研究会は、2026年に15周年を迎えます。本講演では、初代代表・大久保和彦氏の「PMにはロマンがある」という言葉を起点に、歴代代表が繋いできた情熱の軌跡と、そこから導き出される未来への提言を行います。 まず15年の歩みを振り返ります。手探りで理想のPM像を追い求めた黎明期、世界への飛翔期、コロナ禍における共感型部会の展開、そして現在のリスキリング提案に至るまで、各時代の活動を通じて培われてきたPMの本質を掘り下げます。 その上で、これからのPMのあり方を展望します。変化の激しい時代において「変化しないもの」と「変化させるべきもの」を見極め、現場のPMが直面する課題と理想像を考えます。さらに、SINIC理論に基づく自律社会を見据え、AIと人間性が融合した「持続価値を生むリーダーシップ」のあり方を探ります。 PM一人ひとりがいかにリスキリングし、組織や社会へ長期的な価値を届け続けるべきかを、15年の知見を集約して発信します。【受講で得られること】1) 日本独自のPM進化の歴史(15年の軌跡)を通じて、持続的な価値創造に必要なリーダーシップの本質を考える。 2) AI時代の自律社会においてPMとしてどのようにリスキリングすべきかのヒントを得る。 3) 共感と対話を通じて組織に長期的な価値をもたらすための実践的なヒントを持ち帰る。
G-18 学生向けPM教育プログラムの開発 -問題解決型PM実践ワークショップを用いてー
【講演概要】プロジェクトマネジメント実践研究会は、2007年関西初の研究会として発足し、事例研究を継続的に実施してきた。また、本研究会の目的に「プロジェクト・マネジャーの実践力向上への貢献」を掲げ、2010年から実践事例ワークショップのプログラムを作成し、通算28回開催してきた。 2023年度よりPM実践教育のターゲット層を「ジュニアからシニアまで」に拡大した。同年10月に、川崎医療福祉大学にて「PM特別セミナー」を実施し、高い満足度と学生向けPM教育プログラムへのフィードバックを得た。その後、毎年4月にPM実践ワークショップを継続実施している。また、2025年度は京都光華女子大学にて、関西初のPM実践ワークショップを開催した。 本発表では、まず、「学生向けPM教育ワークショップ」のねらいについて紹介する。次に、川崎医療福祉大学で実施したワークショップの内容を紹介し、アンケート結果の分析を行う。さらに、京都光華女子大学で実施したワークショップについて紹介する。最後に問題解決型PM実践ワークショップについて考察を行う。 【受講で得られること】1) 学生向け教育プログラムを作成しワークショップを実践する。 2) 学生のプロジェクトマネジメントに対する意識の向上を図る。 3) 学生向け教育ワークショップのポイントを理解する。
G-19 ショートケース開発の共修サイクル - Agentic AI × HITL の実践
【講演概要】前回フォーラムでは、生成AIによるPM教育用ショートケースの作成を報告した。AIは短時間で開発の土台を築けたが、教材として仕上げるにはさらなる工夫が必要だった。本講演ではその続編として、AIとヒトがどのように共に学び合い、教材の品質を高めていけるかを実践報告する。 具体的には、AIが生成した複数のショートケースに対し、ベテランPM実践者によるHITL(Human-in-the-Loop)レビューを実施した。その結果、AIが繰り返す5つの傾向(盛りすぎ、断定、因果の補完、説明過多、時点の無視)を発見し、数十件のカイゼン知見を抽出した。これらを「設計判断」「表現ガイドライン」「禁止ルール」の3層に構造化し、Agentic AI(自律的にタスクを遂行するAI)のスキルに組み込むことで、次回生成の品質を向上させた。本講演ではこの一連のプロセスを、AIエージェントのデモを交えて紹介する。 注目すべきは、AIだけでなくヒト側にも学びが生まれた点である。AIの出力をレビューする過程で「良いショートケースとは何か」という暗黙知が言語化された。AIが学び、ヒトが気づく。この共修サイクルは、ショートケース開発に限らず、PM業務におけるAI活用全般に応用可能な知見である。【受講で得られること】1) 生成AIに繰り返し見られる5つの品質上の傾向を理解し、自身のAI活用時に品質チェックの観点として活用する。 2) HITL(Human-in-the-Loop)レビューを自組織のAI活用プロセスに導入するための設計手順を説明する。 3) AIエージェントのスキルにレビュー知見を組み込み、継続的に品質を改善するサイクルを構築する。
G-20 生成AIで行政に持続価値を生む! ~自治体における生成AI利活用事例と、プロジェクトマネジメントの価値提案~
【講演概要】高齢化、人口減少、職員の離職や採用難により、行政組織におけるデジタル技術による変革(DX)は不可欠になっており、特に最近は生成AIの利活用について注目が高まっている。生成AIが日常生活にも普及してきているが、国や自治体などの行政組織においては、業務での生成AIの利活用について障壁のある組織も少なくない。この障壁を乗り越えるためのひとつの手段として、プロジェクトマネジメントの考え方が活用できる。 本講演では、北海道の自治体における生成AI利活用の事例として、生成AI活用ガイドライン作成、研修・ワークショップの実施、活用事例創出、庁内向け情報提供・ナレッジ共有等の具体的な実施内容を事例としてお伝えする。 そして、生成AI利活用を行うにあたっての課題や障壁と、それを解決するためのプロジェクトマネジメントの活用についての提案を行う。 行政組織ではプロジェクトマネジメントの活用についてのハードルがまだ高いが、プロジェクトマネジメントという言葉は知らなくても実践できている部分もあり、プロジェクトマネジメント普及のためのポイントを考察する。 行政組織が持続価値を生むために、生成AIの利活用とプロジェクトマネジメントの価値提案を行う。 【受講で得られること】1. 行政における生成AI活用事例を知ることができる。 2. 行政においてプロジェクトマネジメントを行う際の課題を理解することができる。 3. 行政に対してプロジェクトマネジメントを普及するために乗り越えるべき障壁や、普及のためのポイント等について知ることができる。
G-22 行政現場の強い味方!行政プロジェクトを救う2つのツール
【講演概要】行政の現場では、限られた人員と時間のなかで多様な業務を同時に進める場面が増えています。そのような状況では、担当者の経験に依存した進め方になりやすく、後任への引き継ぎ等でトラブルが生じることも少なくありません。 本講演では、このような課題に向き合い、誰が担当しても一定の水準で業務を進められるようにするためのツール群として、行政ツールボックスWGが作成した2つのツールを紹介します。 1つ目は、「ひかりっこ農園」プロジェクトを題材にした「プロジェクト管理テンプレート」です。システムとは関係しない行政の業務でも活用しやすい構成となっており、プロジェクトの進め方を可視化するための実践的なノウハウが詰まっています。 もう1つは、突然情報システムの担当になった職員でも、プロジェクトの各フェーズ(立ち上げ、計画、実行など)で押さえるべき検討事項が分かる「IT用プロジェクト向けチェックリスト」です。初めての担当でも迷わず進められるポイントが整理されています。 それぞれのツールの内容に加え、作成に至る背景や担当者の想いも交えながら、行政現場で活用できる実践的な知見をお届けします。【受講で得られること】1) 行政ツールボックスWGが作成した各種ツールの特徴と使いどころを把握し、自身の業務(庶務的なものから専門性の高い業務まで)に適切に適用できるようになる。2) 具体的な行政業務のケースを通じて、明日から使える実践的な改善ヒントを持ち帰り、自組織の業務改善に活かせるようになる。 3) 属人化しがちな業務に対して、ツールを活用して標準化・共有化する視点を身につけ、組織全体の改善に貢献できるようになる。
G-23 甦れ、三宜楼 ~歴史的建造物「三宜楼」改修事業に学ぶ 行政プロジェクトマネジメントの実践ポイント~
【講演概要】北九州市・門司港レトロ地区では、明治・大正期の繁栄と衰退を経た地域資産を活用し、観光地としての再生が進められてきました。その中でも三宜楼は、歴史的価値を有する建造物として保存と活用の両立が求められた事業です。本講演では、この三宜楼改修事業を題材に、行政プロジェクトに特有の多様な利害関係者との調整、予算執行管理、課題整理、運営体制の構築など、実際の推進過程で直面した論点を取り上げます。単なる施設改修の紹介にとどまらず、行政分野におけるプロジェクトマネジメントの実践ポイントを、具体的事例を通じて紹介します。【受講で得られること】1.行政プロジェクトの事例を題材として、複雑な利害関係者環境や制約条件のもとで求められるプロジェクトマネジメントの勘所を理解できるようになる。 2.現場事例から抽出した成功要因・失敗要因をもとに、他領域のプロジェクトにも展開可能な実践知を得られるようになる。
G-24 『前日の決断』から『宇宙戦略』へ:PMI-CPと段階的抽象化の実装
【講演概要】本発表では、国内建設産業の閉塞感を打破し、グローバル市場で勝ち抜くための新戦略として、筆者が提唱する「段階的抽象化」と最新の国際基準「PMI-CP」の融合を提言する。 まず、「太陽と地球の関係をゴルフで考える」比喩を用い、日常業務のWBS(段階的詳細化)に埋没しがちな視点を「宇宙レベルの視座」へと引き上げる。この視点転換の核となるのが、WBSの逆プロセスである「段階的抽象化」の思考である。筆者は若手時代、工程の先取りを試みた際、職長から「今日の作業もこれからなのに、明日なんて分かるか!」と一喝された。この衝突の本質は、詳細な作業(点)に執着する現場と、未来の不確実性を制御可能な概念へと昇華させようとするマネジメント視点の乖離にある。 この「前日の決断」という現場の最小単位のイノベーションを、組織全体の戦略へと繋ぐのが、「三位一体化マネジメント(ポートフォリオ・プログラム・プロジェクト)」である。本講演では、この日本独自の現場力をグローバルな価値へと変換し、高度な工程管理を組織に定着させる最強の武器として、最新の国際資格「PMI-CP」を位置づける。視座・思考・実践の融合がいかに建設産業を覚醒させるか、その具体的な実装プロセスを詳解する。【受講で得られること】1)現場の事象を経営戦略へと昇華させる「段階的抽象化」の思考法を習得できる。2)国際資格「PMI-CP」の重要性がわかる。
G-25 持続価値を生むリーダーシップ ― シニアコミュニティの実践
【講演概要】本講演では、「持続価値を生むリーダーシップ」という本フォーラムのテーマを背景に、PMIシニアコミュニティの1年間の取り組みをご紹介します。本コミュニティでは、長年培ってきた経験や知見をもとに、キャリアの再設計やスキルの再定義、社会貢献活動の共有など、多様な切り口でサロン活動を展開しています。さらに、世代を越えた交流や、子ども向けイベントにおけるプロジェクトマネジメントの普及、生成AIを活用した新たな知の共創など、実践を通じた価値創出にも取り組んでいます。本講演では個別の活動詳細には深入りせず、こうした取り組みを通じて見えてきた「学び続ける力」「つながりを生み出す力」「価値を循環させる力」といった、シニアならではのリーダーシップのあり方に焦点を当てます。コミュニティという場がどのように持続的な価値を生み出しているのか、その一端を感じていただければ幸いです。【受講で得られること】1) シニアコミュニティの実践を通じて、持続価値を生み出すリーダーシップの具体的なあり方を自分の活動や組織に応用できるようになります。 2) キャリア・スキル・社会貢献をつなぐ取り組みを理解し、自身の経験を活かした新たな価値創出の機会を見出せるようになります。 3) コミュニティを活用した学びや共創の進め方を理解し、多様な人材と連携しながら価値を生み出す行動を起こせるようになります。
G-26 ソーシャル・キャピタル醸成に向けて ~日本にアップスウィングはあるか~
【講演概要】本講演では、2022年から継続してきた交流ネットワーク構築の研究を総括し、その実践的成果として生成AIを活用して作成した多世代交流パターン・ランゲージの実効性を検証する。 Google Gemini と NotebookLM を用いてパターン・ランゲージを作成したプロセスを詳述するとともに、そのアウトプットを実際のプロジェクトに適用して得られた改善点について検討する。 さらに本研究の成果を発展させて社会問題解決プロセスのマネジメント手法の可能性を確認し、次の段階として,ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の醸成を促進しウェルビーイングの向上を図る取り組みを進める。【受講で得られること】1) 生成AIを活用してパターン・ランゲージを作成するプロセスを理解する。 2) 社会問題を解決するソーシャル・インパクトとソーシャル・キャピタルを説明する。 3) ソーシャル・キャピタル醸成の取り組みを理解する。
G-27 制度は整った、ではキャリアは? 〜女性PMのアサイン・昇進を阻む“見えない壁”〜
【講演概要】本講演では、PMI日本支部女性コミュニティが実施した最新のアンケート調査結果をもとに、育児休暇、女性活用施策、ワークライフバランス、プロジェクトマネージャー(PM)アサイン、昇進、年収といった要素が、女性PMのキャリア形成にどのような影響を与えているのかを分析します。さらに、一部の設問については過去に実施したアンケート結果との比較を行い、制度整備や働き方改革が進んだ現在において、何が変わり、何が依然として変わっていないのかを明らかにします。分析からは、育児支援や柔軟な働き方といった制度は一定程度整ってきた一方で、PMアサインや昇進に対する心理的ハードル、評価や年収への影響を懸念する声が根強く残っていることが示唆されました。本研究では、こうした制度と実態のギャップをデータで可視化し、女性PMの活躍を阻む「見えない壁」の正体を考察するとともに、組織やプロジェクトマネジメントの現場に求められる次の打ち手について提言します。【受講で得られること】女性活躍施策と実態のギャップを自分の言葉で説明できる女性活躍に関して自組織に残る構造的課題を特定できる 女性PMのアサインや昇進を阻む壁を乗り越える具体的アクションを設計できる
G-28 女性のウェルビーイングが男性を救う?!
【講演概要】今回働く男女にアンケートを行いました。 その結果を含め、女性特有の体調不良と、そこから見える社会について4つの視点で分析しました。 1つ目は、約10年前と昨年実施したアンケート結果によって、女性・男性の意識に変化はあるのか。現在の課題は何かについて分析しました。 2つ目は、女性特有の体調不良の種類と、体調不良による経済損失について調査、分析しました。 3つ目は、今回実施したアンケートの結果より、男女の認識ギャップと、その背景にある構造について分析しました。 4つ目は、女性が活躍している会社で構成している「なでしこ銘柄」をもとに企業に学ぶ成功パターンを分析しました。 結果として、女性特有の体調不良がキャリアに影響しない社会は、社会の全員にとって働きやすい社会であるのではないでしょうか。 即ち、女性のウェルビーイングを追求することで、男性も多様な働き方により「男性だから」の呪縛から解放されるかも。【受講で得られること】1)女性・男性ともに働きやすい環境づくりを推進する。2)女性特有の体調不良を考慮したダイバーシティ活用を促進する。
G-29 承認欲求を理解したこれからのリーダーシップとは -アンケート結果に基づく“人が動く組織作り”の実践例ー
【講演概要】2026年2月に実施したアンケートを研究会で深堀した結果を報告するとともに 昨今話題となっている「承認欲求」「自己実現欲求」を満たすエンゲージメントを行うことで 変化に寛容なステークホルダーの主体的な行動や組織貢献を促すことが可能と考えます。 一方で、変化に慎重な安定思考のステークホルダーも存在し、このステークホルダーを変革を促しプロジェクトに積極的に参加して貰う事も重要と考えます。 こうした多種多様なステークホルダーが積極的に活動に参加してもらうために必要な成功の鍵を実例交えてを紹介します。【受講で得られること】1)チーム員の自立的な活動を促すチーム作りが可能になる。2)チーム員の考え方を変化させる手法を学ぶことができる。 3)変化に対応する組織づくりの実例を学ぶことができる。
G-30 ソーシャルPM活動15周年の節目に語る「想い」と「実践」:軌跡と資産から描く共創の未来
【講演概要】ソーシャルプロジェクトマネジメント研究会は、社会貢献型プロジェクトマネジメント(ソーシャルPM)の実践と普及を目指し、今年で15周年を迎えました。本セッションでは、研究会の成り立ちとこれまで大切にしてきた理念を簡潔に振り返り、「現在から共創の未来へ」をテーマに、今後の方向性を「想い」と「実践」というキーワードで共有します。これからの活動の紹介では、メンバーそれぞれが社内外で取り組む社会的活動の事例紹介、社会活動実践の中で直面する課題とその解決のヒント集の整理・発信、ソーシャルPMのツールや考え方を活かしたPM教育活動への参加・貢献、コミュニティ・キャピタル向上への継続的実践、ソーシャルキャピタルを軸とした事例共有についてお話しし、社会活動への一歩を踏み出すきっかけを提供します。ソーシャルPM研究会は、共に考え、共に実践する仲間と出会い、PMの力を社会に活かす未来への一歩となる場を目指します。【受講で得られること】・ソーシャルPMの実践事例と知見を自組織・自プロジェクトに応用できる・共創の視点を取り入れ、異なる立場の関係者と連携した取り組みを推進できる
G-31 Value-Sustaining Leadershipを実現する組織的ナレッジマネジメント
【講演概要】近年、プロジェクトマネジメントは単なるプロジェクト成功だけではなく、組織に持続的な価値を生み出す能力が求められている。 PMIが提唱するOrganizational Project Management(OPM)は、ポートフォリオ・プログラム・プロジェクトを組織戦略と整合させ、価値実現(Value Realization)を支援するフレームワークである。その要素の1つがナレッジマネジメントであるが、多くの組織では、ナレッジマネジメントは過去のプロジェクト教訓の共有にとどまっている。本講演では、これからのOPMナレッジマネジメントを過去から未来の時間軸で捉え、プロジェクト知識を組織能力へと転換する方法や事例を紹介する。 【受講で得られること】・過去・外部・未来のナレッジを統合し、プロジェクト知識を組織能力へ転換できる。 ・OPMの視点からナレッジマネジメントを整理し、組織戦略と価値実現につなげることができる。 ・ナレッジ活用を通じて、持続的価値を生むリーダーシップと組織学習を実践できる。
G-32 正解のない現場を動かす「知恵の逆引き辞典」~Disciplined Agile(DA)
【講演概要】プロジェクトをいつも通りの一つのやり方で進めていませんか。 ビジネス環境や技術が進化する中では、プロジェクトの特性に合わせてアプローチを テーラリングする必要があります。 そのためのツールがDisciplined Agile(DA)であり、DAの基軸となるツールにDAブラウザがあります。DAブラウザは、アジャイルからウォーターフォール、そしてハイブリッドに至るまで、様々なプロセスやプラクティスが網羅されており、エンタープライズレベルの戦略策定から開発プロジェクトまでのアプローチをカバーしています。これを活用することで、多様な環境に適した意思決定や働き方(Way of Working)を選択することが可能となります。 コミュニティのワーキンググループでは、DAブラウザを使ったアプローチの選択や テーラリングの方法を独自のビジネスのショート・ケースを用いて行っています。当講演では、ワーキンググループで実施したエンタープライズ・レベルのショートケース に対するアプローチ方法やオプションの検討内容について紹介します。【受講で得られること】本セッションに参加することで、参加者は以下のことについて知識を得て説明ができるようになります。 1. 現場に即したテーラリングの本質とは何か 2. DAブラウザによる選択肢の具体化とは何か 3. ビジネス・ショートケースを用いた実践的な判断とは何か
G-33 ゲームで遊んで学ぶプロジェクトマネジメント! ~持続価値を生むPM普及活動~
【講演概要】2025年に設立された「はじめてのプロジェクトマネジメント研究会」(はじめてのPM研究会)では、プロジェクトマネジメントの普及と次世代PMの育成を目指して、PM普及WG、コンテンツWG、ナレッジ共有WGの3つのWG活動を行っています。 そのうちPM普及WGでは、プロジェクトマネジメントのイメージ改善やPM普及を目的として活動を行っており、2025年には研究会初のイベントとなる、プロジェクトマネジメントをテーマとしたゲームイベント(PMゲームイベント)を実施しました。PMゲームイベントは、単にゲームをして楽しかったで終わるのではなく、振り返りの場を設けることで、ゲームと実際のプロジェクトの差異を考え、他の参加者の経験からも学ぶことができるよう工夫をして実施しました。 本講演では、PMゲームイベント開催についての背景・狙いや、開催までの検討や準備の内容、開催したことによる成果や振り返り内容についてお伝えします。そして、単なるプロジェクトの成功≒単発イベントの成功ではなく、サステナブルな価値を創り続けるPM普及活動についての展望を提案します。【受講で得られること】・PM普及のためのひとつの手段としてPMゲームイベントについて知ることができる。 ・新しいイベントを立ち上げる際の企画、検討、実行に至るプロセスを知ることができる。 ・PM普及のために乗り越えるべき障壁や、普及のためのアイデア、きっかけについて知ることができる。
G-34 価値創出型PMOを目指して ~あなたのPMOを進化させる5つの取り組み~
【講演概要】昨今のプロジェクトの複雑化と変化の激しいビジネス環境の中で、PMO(Project Management Office)は、単なる管理機能から組織価値を生み出す戦略的中枢へと進化を求められています。 PMIにおいても、昨年「PMO実務ガイド」が発刊され、改めて効果的なPMO構築・運営に対する関心が高まっていますが、日本国内においては、まだまだ旧来のPMO活動が続いている状態です。 本講演では、「PMO実務ガイド」や過去私たちが発刊した「戦略的PMO」の内容に触れながら、どうやって価値創出型PMOを実現できるかという点において、取り組むべき5つのポイントについてお話します。特に「PMO実務ガイド」で示された「PMO Value Ring」フレームワークや「PMO Flywheel」モデルに着目し、PMOがどのようにして価値を定義し、測定し、継続的に高めていくか、またその活動を好循環としてどう強化していくかについて解説します。 PMOの価値最大化や、経営戦略との連携を模索する実務者にとって、有益な知見を得られる内容となりますので、ご関心ある方は是非聴きにきてください。 【受講で得られること】・PMOに関する世界の潮流を感じ取ることが出来る。 ・「価値創出型PMO」の定義と現状とのギャップ、その必要性を理解できる。 ・「価値創出型PMO」の実現イメージと実現に必要な取り組みを知り、少しずつ実践できるようになる。
G-35 DX×AI時代のPMに求められるコンピテンシー
【講演概要】DXの進展に伴い、プロジェクトマネジメントは一部の専門職のものから「全人材が身につけるべき基礎スキル」へと変化し、その役割も計画書などの「成果物作成の厳守」から、「ビジネス成果への直接的なコミット」へと大きく移行しています。さらに、CPMAIなどのAI推進フレームワークの普及により、定型的なPM業務はAIが「優秀なPMO」として代替可能になり、「優秀なPM」の定義そのものが根本から変わりつつあります。もはやAIが得意な作業を人間が手作業で行う必要はありません。しかし、実際のプロジェクト現場では、固有の文化やこれまでの経緯、メンバーの感情といった「人間性の理解」に基づく高度な総合判断が不可欠であり、これらは単純なAIへの指示で解決できるものではありません。 本セッションでは、マネジメント手法の深い理解を前提としつつ、AIと協業する時代においてPMが真に伸ばすべきコミュニケーション力やリーダーシップ、高度な意思決定力といった「人ならではのコンピテンシー」を紐解き、次世代PMへと進化するための道筋を提示します。【受講で得られること】・DX推進スキル標準やAIの台頭によって変化した「プロジェクトマネジメントに求められる価値と役割」の理解 ・AIが代替できるタスクと、現場の文化や感情を踏まえた「人間ならではの高度な判断」の境界線の把握 ・これからの時代に求められる「次世代PMのコンピテンシー」の具体像と、その効果的な開発・育成アプローチ
G-36 AI Transformationでバックヤードは消滅する? ~乗り越えるコンピテンシーとは何か?~
【講演概要】生成AIの利用からAgentic AI適用による自動化への拡大が猛烈なスピードで展開されている。AIの可能性はIT技術というより、組織の有り様を変革してしまう破壊的な能力にある。 この変化に適応し、変革していくためにPMOやTMOの役割の重要性が認識され、その具体的な役割、プロセス、枠組み、必要なコンピテンシーが詳細かつ具体的に示されるようになって来た。しかし、必要とされるコンピテンシーの定義があっても、どうすればそれを獲得、向上させることが可能なのかについては、あまり議論されていない。 結局は個人の自覚をうながし、行動様式としてのフレームワーク(例えば、PMCD Framework )を手ががりに、実践のなかから、「学ぶ」ことを学ぶ事が必要だと考える。この発表はPMタレントコンピテンシー研究会での検討をベースに、私論を展開した物であることをお断りしておく。 【受講で得られること】1.AIがもたらす、仕事の変化が組織の形も変えることを理解する 2.変化に対応するコンピテンシーを、自ら確認する方法と、行動拡張するために必要なフレームワークを理解する 3.パーソナル・コンピテンシーとは何かを理解できるようになる4.自らの行動様式を客観視し、自己認識する事の重要性を理解する
G-37 価値創造を志向したシステム受入評価モデルの提案 — ISO/IEC 25010利用時品質とユーザーセグメント別重み付けの適用 —
【講演概要】従来のシステム開発における受入審査は、仕様への適合性を確認する機能検査や非機能要件の確認が主であり、アジャイル開発やDX推進で求められる「ビジネス価値の創出」を評価するには不十分であった。また、ビジネス収益(KGI)は遅行指標であり、システム自体の成果(KPI)を測る指標としては即応性に欠ける。そこで本研究では、ISO/IEC 25010「利用時品質」を用いた受入基準を検討した。しかし、単一の基準による評価では、多様な利用者が混在するシステムの実態を反映できないことが判明した。 本稿では、この課題を解決するため「ユーザーセグメント別重み付け手法」を提案した。本手法は、利用者属性ごとに品質特性の重要度を設定し、加重平均を用いて評価するものである。これにより、曖昧な「顧客満足」を定量化し、どのセグメントのどの品質特性が価値を棄損しているかを可視化することに成功した。本モデルは、プロジェクトの成果を「価値」の側面から測定する実践的な理論基盤となる。【受講で得られること】システム開発プロジェクトをビジネス価値創造を軸に推進できる
G-38 プロジェクト課題にビジネスアナリシス実務ガイドを活用しよう!
【講演概要】プロジェクトマネジメントがますます戦略的かつビジネス志向になっている中で、ビジネスアナリシスの役割はますます重要になっています。 ビジネスアナリシス実務ガイド第二版の日本語版が発刊されました。「ビジネスアナリシス研究会 事業要求整理WG」では、プロジェクトの問題・課題に対して、実務ガイドの役立つポイントを事例を交えてご紹介いたします。 【受講で得られること】1. PMの方に、BAにより関心を持ってもらう 2. BAがどう機能するのかについてイメージを持ってもらう 3. BA実務ガイドの概要を知ってもらう
G-39 AI時代に求められるビジネスアナリシスの役割・在り方
【講演概要】近年の第3次AIブームを契機に、AIは従来の「業務の一部を支援する技術」から、生成AIをはじめとする高度な知的処理を担う存在へと進化しました。 GeminiやCopilotなどの生成AIは、文章作成・分析・意思決定支援といった知的業務にも深く入り込み、技術発達による自動化・効率化はこれまでにないスピードで進んでいます。一方で、社会はVUCAやBANIと表現されるように不確実性が高まり、将来の見通しが立てにくい状況が続いています。 こうした環境下でこそ、人間にしか担えない価値創造プロセスが改めて問われています。 本講演では、AI時代におけるビジネスアナリシスの役割と在り方を再考し、課題の本質を見極め、ステークホルダーの価値を最大化するための分析・合意形成・意思決定支援といった“人間中心の業務”の重要性を掘り下げます。 また、世の中に普及している各種標準・ガイドとの関連性も示しつつ、ビジネスアナリシスの重要度や、AIと共存しながら今後ビジネスアナリストがどのように価値を発揮していくべきか、その方向性を提言します。【受講で得られること】1)AI時代におけるビジネスアナリストの役割・必要性を再認識し、どう適用すべきかイメージできる。 2)AIと人間中心の価値創造プロセスの境界を理解し、人が介在すべき箇所がどういった所か、勘所を掴めるようになる。 3)不確実性の高い環境で、標準・ガイドを踏まえつつ価値を最大化するアプローチを描けるようになる。
G-40 PMBOK®ガイド第8版が導く変革の羅針盤:AI時代に求められる「見識」と学びの再定義
【講演概要】従来はVUCAと言われてきましたが、今や予測不能が常態化し、前提そのものが変わる時代です。プロジェクトの形は多様化し、価値は成果物から顧客・社会へと拡張しています。さらにAIの進展により知識の優位性は揺らぎ、意思決定の質や倫理・説明責任が強く問われています。PMBOK®ガイド第8版は、こうした前提の変化を受け、原理・原則と実務プロセスを再統合する形で再構成されました。 本講演では、PMBOK®ガイド第8版の概要と復活したプロセスの真意や、米国本部が行った翻訳制作プロセスの中で私たちが守り抜こうとした日本語版の「品質」の裏側を公開します。また、日本の組織が陥ってきた構造的な課題が実は私たち一人ひとりにも当てはまるということに切り込みます。その上で、この構造を乗り越えるために我々はPMBOK®ガイドをどう役立てるかを考察します。 AIが答えを提示する時代、PMに必要なのは単なる知識ではありません。AIを使いこなしつつも、自らの基準に基づいて方向付けをし、結果を評価をし、価値を見極める「見識」です。これからの時代を生き抜くための「学びの指針」を共に探る時間にできれば幸いです。【受講で得られること】1) PMBOK®ガイド第8版の本質と日本語版制作の舞台裏を共有します。 2) 日本組織や個人が陥っている負のループを改善し、付加価値を高めるためのPMBOK®ガイド活用法を考察します。 3) AI時代を生き抜く「見識」を磨く学びの指針を提示します。
G-41 「PMBOK®ガイド第8版 The Review ― 戦略的価値創造者への転換」 価値実現・M.O.R.E.が変えるプロジェクト成功の定義
【講演概要】プロジェクトの成功は、もはや「スコープ・時間・予算」という鉄の三角形だけでは測れない。PMI®が発行したPulse of the Professionは、組織と社会にもたらす「価値」こそが新たな成功基準であると定義している。PMBOK®ガイド第8版が体系化した「価値実現」の考え方は、プロフェッショナルが単なる「戦術的実行者」から「戦略的価値創造者」へと進化することを求めている。 本講演では、レジリエンスと複雑適応系の視点からプロジェクト環境の不確実性を読み解き、M.O.R.E.マインドセット(Manage perceptions / Own success / Relentlessly reassess / Expand perspective)の実践がNet Project Success Score(NPSS)を飛躍的に向上させることを、PMIのグローバル調査データをもとに解説する。さらに、持続的に価値を生み出すリーダーシップの設計図として、5つの柱(リーダーシップ・社員エンゲージメント・社会関係資本・状況認識・学習する組織)から成る「レジリエンス設計図」を提示し、日本・アジアの現場で実践できるアクションを論じる。【受講で得られること】1) PMBOK®ガイド第8版における「価値実現」の考え方と、NPSSを用いたプロジェクト成功の新定義を自組織のステークホルダーに説明する。 2) M.O.R.E.マインドセット(Manage perceptions / Own success / Relentlessly reassess / Expand perspective)を活用して、自プロジェクトのステークホルダーへの価値提供の質を高める行動計画を作成する。 3) レジリエンス設計図の5つの柱を参照し、自組織のレジリエンス水準を自己評価し、優先的に強化すべき領域と具体的な改善策を特定する。
G-42 プロジェクトマネジメント研修はどうあるべきか 〜PMBOK®ガイド第8版時代におけるプロセスと原理原則の「守破離」〜
【講演概要】PMBOK®ガイド第7版の「原理原則」への転換は、多くの現場に「抽象的で適用しづらい」という戸惑いを生みました。しかし最新のPMBOK第8版ではプロセス群が再導入され、プロセスと原理原則の「両輪」でプロジェクトを推進する重要性が明示されました。 本講演では、この両輪を初学者にどう教えるかに焦点を当てます。専門業務を持ちながらPMを任された担当者にとって、プロセスは目の前の課題を解決する「アプリケーション」であり、原理原則はそれを支える「思考OS」です。 認知心理学のドレイファス・モデルと「守破離」の概念を用い、まずはプロセス【守】で心理的安全性を確保し、徐々に思考OS【破・離】をアップデートしていく、現場に即した段階的な教育ロードマップを提示します。【受講で得られること】1)PMBOK®ガイド第8版の構造を紐解き、「プロセスか原理原則か」の二項対立を解消し、両者を統合した実践的なモデルを提示します。 2) 初学者にはまずプロセスで課題を解決させ、実践を通じて自然とマインドセット(思考OS)をアップデートさせる手法を解説します。 3) 研修企画者に対し、受講者の習熟度に合わせて「何をどこまで教えるべきか」を段階的に設計するための構造的な評価軸を提供します。
G-43 なぜPMBOK®第7版は「いい話」で終わってしまうのか ~第8版時代に「教養」を「武器」へ変えるための、現場実践への処方箋~
【講演概要】2021年の第7版改訂は、「プロセス」重視から、あらゆる手法の根底にある「原理原則」を指針とする形へと大きく舵を切った。これは、ITやDX等の不確実性が高い現代のプロジェクトにおいて、画一的な手順(How)だけでは限界があることを認め、状況に応じた柔軟な判断の軸を提示した画期的な進化であった。しかし4年間にわたり研修現場で受講者と向き合ってきた実感として、多くの学習者が「内容は納得できるが、実務をどう変えればいいか出口が見えない」という、いわば「教養としての納得」に留まっている印象が否定できない。第7版の理念が現場を変える真の武器になり得ていない現状を、今こそ直視すべきではないか。 学習を阻む要因は、従来の「手順」を求める姿勢と抽象的な原理原則との乖離、そして標準化を重んじる組織文化の中で「テーラリング」という自律的判断を個人が背負い込むことの困難さにある。また、ガイドが重視する人間系スキルへの共感が、現場では「精神論的な納得」で完結してしまい、実務上のシビアな意思決定や技術的解決への接続を曖昧にしている側面も否定できない。 第8版という新たな指標が示される今、我々がなすべきは、原理原則を単なるスローガンで終わらせず、不確実な現場で「どちらに舵を切るか」を判断するための実効性のある道具に落とし込むことである。本講演では、現場の制約にどう折り合いをつけ、理論を「道具」としてどう使いこなすべきか。実践者の葛藤を紐解き、第8版時代を歩むための具体的かつ現実的な「向き合い方の選択肢」を提示する。【受講で得られること】1) 自組織の「形骸化」への客観的診断: 紹介する指標を用い、自身の学びが「実務の武器」になっているか、単なる「教養」に留まっていないかを客観的に判断できるようになる。 2) AI時代における「判断軸」の再考: 事務的な管理がAIへシフトする潮流を踏まえ、プロジェクトマネジメント人財が意思決定を行う際の具体的な判断の拠り所と、その使いこなしの視点を得る。 3) 現場の制約を突破する「現実解」のヒント: 4年間の対面研修で得た知見を通じ、教科書通りにいかない現場におけるテーラリング(手法の適合)の考え方と、実践に向けた第一歩を掴む。
G-44 スチュワードシップ~通奏低音のような存在感~
【講演概要】「PMBOK®ガイド第7版+プロジェクトマネジメント標準」のPrincipleとして初めてPMBOKの世界に登場した「スチュワードシップ」は、8版のPrincipleには含まれませんでした。しかしながら、「スチュワードシップ」の概念は「リーダシップ」「マネジメント」と絡み合いながら、通奏低音のように響き続けています。 日本人には若干馴染みの薄いと思われる「スチュワードシップ」について、以下の観点でお話しいたします。 1.スチュワードシップの概念 2. PMOBOKにおけるスチュワードシップ 3.役割としてのスチュワードシップ(データスチュワードの例をもとに) 【受講で得られること】1) サステナビリティに向けての「スチュワードシップ」の重要性が理解できる。 2)「リーダシップ」「マネジメント」のいずれにおいても、「スチュワードシップ」が重要である事が理解できる。
G-45 「組織は何を目指すべきか ~ ミンツバーグとサーバントリーダーシップから考える未来のマネジメント~と、AIエージェント」
【講演概要】「ミンツバーグの組織論」に於いて博士は、「マネジメントはアート・サイエンス・クラフトの融合」であり、どれか一つでは成立しないと語っています。 多くの組織はマネジメントを、分析・計画・管理、と捉えていますが、現実は、不確実・複雑・人間的であり、単なる科学では扱えません。実際、多くの企業では、事実をベースに分析を重んじ計画を立てると言う、サイエンスに重きを置いていると思います。 私は、今の時代こそ「アート」と言う感覚を意識すべきと考えます。 これは、 ・世界の変化を読む ・意味を見つける ・方向を描く という能力を言うものです。惰性、で目標を建てるのではなく、研ぎ澄ました感覚を用いて広く考える必要があるのではないか。と言うことです。 この時、それはトップだけの意識改革の話か?と言うとそうではない。組織で活かすにはメンバーの力を得ることが大事です。 今回は、アート・サイエンス・クラフトと、組織力を活用する観点としてサーバントリーダーシップ、合わせて、AIエージェントの活用を含め、これからの組織の在り方まで範囲を広げていきたいと思います。【受講で得られること】ポートフォリオ、プログラム、プロジェクトの各マネジメントに関わる方に向けて、真に意識すべきこと、考えるべきことや、関わり方等に参考になるものを説明し、その理解と把握を進めます。 ・現状課題の再認識と深堀りを行う ・今までのやり方、から、アートの感覚を取り込む ・組織力の活用、自身やチームメンバーの成長に向けた気づきを得る ・AIエージェントの理解と適用が進む
G-46 製造業DXにおけるプロジェクト干渉の構造 ~工場在場の情シスが語る縦割り組織でのPPPM活用への挑戦~
【講演概要】製造業は日本の基幹産業として長年その発展を支えてきました。しかし、定常業務の効率化を追求してきた結果、組織の「縦割り化・サイロ化」という副作用を抱えるに至りました。特にボトムアップの現場力を強みとする伝統的な企業ほど、部分最適のプロジェクトが乱立し、投入リソースに見合う価値を十分に創出できていないのが実情ではないでしょうか。 不確実性が増す現代において求められるのは、単なる改善の延長ではなく、DXを通じた「非線形の成長」です。その実現には戦略的なプロジェクト実行が不可欠であり、そのアプローチの一つがPPPM(プロジェクト・プログラム・ポートフォリオ・マネジメント)です。本講演では、なぜ製造業DXでプロジェクト乱立が起こりやすいのか、そしてなぜPPPMが解決策となり得るのかを、PPPMの基本概念をわかりやすく解説しながら紐解きます。縦割り型の製造業組織においてPPPMをどのように根付かせ活用していくのかについて、工場IT部門の一社員が現在進行形で模索している試行錯誤と、実行に向けた実践的なアイデアを、同様の課題を抱える組織へのヒントとともにご紹介します。【受講で得られること】参画者は製造業をモデルにしたケースを通じて、DX推進におけるプロジェクト乱立と「プロジェクト干渉」の構造、そしてPPPMの考え方を理解することができます。 具体的には、次のようなことが説明できるようになります。 ・PPPM(プロジェクト・プログラム・ポートフォリオ・マネジメント)の基本概念と役割 ・製造業DXにおいてプロジェクト乱立や「プロジェクト干渉」が発生しやすい組織的背景 ・縦割り組織においてPPPMを根付かせ活用していくための実践的なアイデア
G-47 プロジェクト・マネージャーの先へ:正論ではなく「自分の名前で決める」 ~評論家で終わらないための思考転換~
【講演概要】企業の現場で私は何度も痛感してきた。正しさだけでは世界は動かない。どれほど理路整然とした正論でも、人も組織も前には進まない。では何が突破口を開くのか。私が現場で突きつけられ続けた答えはただ一つ、“自分の名前で決める”という覚悟である。逃げずに判断し、結果を引き受ける。その瞬間、言葉は力に変わり、周囲の空気までも動き始める。価値とは、覚悟ある決断を重ねてきた人の背中から立ち上がるものだ。 本講演では、当事者性がなぜ持続価値を生むのかを三つの視点から語る。 ①当事者性は未来志向の価値を生む。責任ある決断は、信頼や学習といった“後から効く価値”を生み、長期的価値の基盤となる。 ②当事者性は組織を動かす軸となる。「誰が決めるか」が曖昧な組織は動けない。覚悟ある意思決定こそが組織の芯をつくり、人を動かす力になる。 ③当事者性は不確実な変化に強い組織をつくる。縮小・再編などの現場で、状況を引き受けて決める人の存在が組織の強さを左右することを経験から確信している。 さらに、私は現場で“自分の名前で決める”姿勢をどう実践してきたのか、その場面を具体的な事例とともにお伝えする。【受講で得られること】1)PMの思考を「正論→決断」「合意→意思」「短期→将来」へ引き上げる。評論で終わらず価値を残す当事者の視点を示す。 2)参加者が“自分の名前で言う”一歩を踏み出す契機を提供する。これは、持続的価値を生むリーダーの第一歩である。 3)“自分の名前で決める”ことで「未来に繋がる価値」を組織に残すことを可能にする。その積み重ねが、知恵や信頼関係を育て、変化に揺らがない組織づくりにつながる。
G-48 PPPMで磨く“戦略と整合した価値起点“のプロジェクト目標設定 〜 PPPM視点で価値を明確にしブレない目標を設定するPMの実践知 〜
【講演概要】近年、企業・組織は様々な変化に直面し、その変化に対応すべく経営戦略を立て、ビジネスの維持・発展に取り組んでいます。その経営戦略を実践するアクションは主にプロジェクトであり、多くのプロジェクトを立ち上げて実行しています。ただ、現実には多大な労力とコストをかけてプロジェクトを実行したとしても、失敗に終わることもあれば、そのプロジェクトがどんな価値を生み出したか曖昧なことも多いのではないでしょうか。 プロジェクトの戦略と整合した価値を創出するための重要なポイントは、プロジェクトの入り口である目標設定であることは言うまでもありませんが、その目標自体が価値につながっていない、曖昧であるといった状況は無くしていかねばなりません。 本講演では、プロジェクト単独で目標を設定するのではなく、ビジネスの高い視座から俯瞰したPPPM(Portfolio, Program, and Project Management)のアプローチでプロジェクトの目標(価値)を検討・設定し、プロジェクトから得られる価値創出を確固たるものとする実践手法についてご紹介いたします。【受講で得られること】参加者は、PPPMの概要を知ることができ、プロジェクトが戦略と整合した価値を創出することの重要性を学ぶことができます。 1) プロジェクトが重要となってきている背景と、プロジェクトが価値を創出する必要性を学ぶ 2) PPPMの概要とプロジェクトの位置付けを学び説明できる 3) プロジェクトの目標(価値)設定についてのアプローチ・手法の例を学び活用する (戦略整合アプローチ、価値起点アプローチなどの例)
G-49 “プログラム・ポートフォリオマネジメント標準の教えを実務に活かす” 〜 「当たり前のこと」が難しい。シニアPMが奮闘の末に乗り越えた「壁」 ~
【講演概要】近年、企業・組織は様々な変化に直面し、その変化に対応すべく経営戦略を立て、ビジネスの維持・発展に取り組んでいます。環境変化や多様化するお客様のニーズに対応するためには、企業・組織自体も変革し続けなければなりません。組織変革においては戦略目標に沿ったロードマップ作成や意思決定ガバナンスの構築などプログラムマネジメントやポートフォリオマネジメントの標準に書かれているようなフレームが非常に重要になってきます。しかし、実際にそれらのフレームを実践しようとしてみると組織特有の環境や文化、ステークホルダの嗜好などが「壁」となり、変革が前に進めなくなるケースもあります。本講演ではPfMP/PgMPホルダーである講演者自身が、「抽象的な組織目標がキレイごととして放置され実プロジェクトの目標と乖離してしまう」「権限と責任の分掌があいまいでどこでどんな意思決定がされるべきかも分からない」などの自組織の持つ「壁」に対して、プログラムマネジメント、ポートフォリオマネジメントの考え方や手法をどう実務に活かして挑んだのか、について具体的な事例と体験談を交えて語ります。【受講で得られること】・ポートフォリオマネジメントやプログラムマネジメントのフレームを自身の実務に導入していくテーラリングのプロセスについて学ぶことができます ・フレーム導入時、または導入後に発生しうるいくつかのアンチパターンについて、対応のポイントや心構えについて学ぶことができます。 ・フレームを導入していく中で組織自体が自身の強み弱みを再認識することができ、持続的な成長サイクルを作り上げることができるきっかけとなりうることを学ぶことができます
G-50 キャリアを語り考えられる場がなぜPMI日本支部に必要か ―ミドルPMのキャリア自律と日本の未来
【講演概要】「キャリア」とは職業の話だけではありません。仕事、家庭、学び、社会活動など、人生で積み重ねるすべての経験がキャリアです。 中でもミドル世代はこれらの役割が最も多く重なり合い、組織の中核として高い成果を求められながら、キャリアの停滞感や将来への不安を抱えています。 また、ミドル世代はキャリアの悩みを相談できる相手が最も少ない世代でもあります。この役割の複雑さと孤立の深さのギャップがミドル層の活力を奪い、社会全体の損失につながっています。 私たちがPMI日本支部にミドルキャリア研究会を立ち上げたのは、ここにこそ課題を解決できる条件が揃っていると考えたからです。 異業種のPMが共通の専門性を基盤に深い対話ができること、PMの思考法で自分のキャリアを構造的に捉え直せること。この二つが成立する越境学習の場は他にありません。 本講演では4名の登壇者により、ミドルキャリアの課題構造と当研究会の活動軌跡を共有します。 さらに、社会性の鎧を脱ぎ捨てて自己変容を遂げようともがくリアルな事例を交え、PMのマインド変容がいかに日本のビジネスパーソン全体の活性化につながるか、その道筋を提示します。【受講で得られること】・ミドルキャリアの課題を構造的に理解する: PMの思考法を用いて「役割の複雑さ」や「孤立」といった課題を整理し、自身の現状を客観的に捉え直すことができます。 ・キャリア自律へのアプローチを見出す: 異業種PMとの「越境学習」を通じて社会的な鎧を脱ぎ捨て、自己変容へ向けた具体的なヒントを得ることができます。 ・コミュニティの価値と波及効果を知る: キャリアを語り合える場の重要性を認識し、ミドル層の活力が日本のビジネスパーソン全体の活性化に繋がる道筋を理解できます。
G-51 生成AIを活用したリスクマネジメント ~セミナー事例に基づく実践的アプローチ~
【講演概要】生成AIの急速な普及により、リスクマネジメントの分野においてもその活用可能性が注目されている。本講演では、生成AI時代におけるリスクマネジメントの位置付けを整理し、従来型AIとの違いを踏まえながら、生成AIによって何が可能となるのかを明らかにする。さらに、セミナー事例を用いて生成AIにより行ったリスク特定の結果を紹介し、受講者が抽出したリスクとの比較を通じて、生成AIの強みと課題を具体的に検証する。そのうえで、生成AIの効果的な活用方法と利用時の注意点を整理し、人の役割を明確にすることで、今後のプロジェクト・リスクマネジメントにおける実践的活用の方向性を提示する。【受講で得られること】・生成AIを理解したうえで、プロジェクト・リスクマネジメントにおいて生成AIをどのプロセスに適用できるかを判断できるようになる。 ・セミナー事例に基づく検証を通じて、生成AIの強みと課題を見極め、人とAIの適切な役割分担ができるようになる。 ・生成AIを活用したリスク特定や分析の結果を適切に評価し、リスクマネジメントに活用できるようになる。
G-52 はじめての「ケースメソッド」実践ガイド ~最初の一歩を踏み出すための生成AIを活用したショートメソッド提案~
【講演概要】プロジェクト現場で求められる「正解のない問い」への判断力。座学だけでは習得が困難なこのスキルに対し、当グループでは「ケースメソッド教示法」による実践的な育成を提唱してきました。前回の講演では高度な運用手法に焦点を当てましたが、今回は視点を大きく変え、導入を検討している方や初心者の方に向けた「はじめての実践」をメインテーマに据えます。具体的には、学習効果を維持しつつ心理的・時間的負荷を抑えた「ショート・ケースメソッド」の活用を提案します。また、これまで導入の大きな壁となっていたケース教材の作成や議論のシミュレーションにおいて、生成AIがどのようにハードルを劇的に下げるのか、その具体的な活用術についても詳説します。本講演を通じて、ケースメソッドが持つPM育成の可能性を体感し、自組織での実践に向けた確かな手応えを持ち帰っていただければ幸いです。不確実な時代を切り拓く次世代PM育成のヒントを、共に探求しましょう。【受講で得られること】1) ケースメソッドの仕組みとPM育成における学習効果を体系的に理解し、自組織で活用する際の具体的なイメージを確立する。2) 生成AIを用いた効率的な教材作成手法と、短時間で実践可能な「ショートメソッド」の具体的な運用手順を習得する。3) 導入への心理的・物理的ハードルを解消し、小規模な研修トライアルから始めるための具体的なアクションプランを策定する。
G-53 プロジェクト・マネジャーに必要な「人間力」
【講演概要】プロジェクト・マネジャーに必要な「人間力」とは何かを皆さんと一緒に考える講演です。 知識や経験があっても、うまくいかない事はありませんか? 旧来のやり方に固執していてはプロジェクトはうまくいきません。そこで、ますます重要度が増している原理原則があると考えます。それが「人間力」です。変化の激しい時代、プロジェクトを取り巻く環境はますます厳しくなり、不確実性や難易度が増す一方です。このため、より高い水準のQCD(品質・コスト・納期)が求められます。プロジェクトは独自性をもち、規模や複雑さなど多種多様です。また、さまざまな立場や考えのステークホルダーと関わり、良好な信頼関係を構築・維持することが求められます。そこで「人間力」の発揮が重要となるのです。当講演では、プロジェクト・マネジャーに必要な人間力に関して、「人間力とは何かを知る」「人間力の構成要素を理解する」「人間力を発揮する」という段階を踏みながら、皆様と一緒に考えてみたいと思います。平坦ではなく険しい、プロジェクト・マネジャーの道のり。本講演が、皆様の歩みの一助となれば幸いです。【受講で得られること】1.プロジェクト・マネジャーに必要な人間力を理解する。2.人間力を発揮できるようになる(きっかけを得る)。
S-01 価値実現重視へとシフトした時代を生き抜くには
【講演概要】PMBOKⓇガイド第7版および第8版では、それまでの「成果物をいかにうまく出すか」という思考から「Value(価値)をどのように実現できるか」 という思考に大きく変わってきています。そのために価値実現システムの章が設けられたり、原則としてFocus on Valueが制定されたりしています。その中で、価値はプロジェクトの成功の最大の指標とまで言われています。また、アジャイルにおいてもアジャイルマニフェストにてValueを強調しています。では、価値と成果物の具体的な違いは何なのか、そして価値に拘ることによってプロジェクトへの関与の仕方がどのように変わっていくのか。更に、「価値を実現する」ことによって、自分たちやお客様にとってどんな「価値」が生まれるのかという気付きをお伝えできればと思います。【受講で得られること】マネジメントにお於いて「価値実現」することの具体的な効能を知ることができる。
S-02 影響力の法則®を活用したステークホルダーマネジメント~概念的に考えて具体的に行動する
【講演概要】本講演の前半では、ステークホルダーマネジメントで考えるべきポイントとその概要を解説し、重要な考え方として「影響力の法則®」を紹介します。「影響力の法則®」は価値交換による互恵性(ギブアンドテイク)にて、ステークホルダーとの信頼関係を深めて、ステークホルダーに動いてもらうための法則です。ステークホルダーマネジメントでは、互恵性が基本であり、互恵性によって信頼関係を高めれば高めるほど、ステークホルダーはプロジェクトに参画し、そのことによるプロジェクトの成功率は高まり、プロジェクトマネジメントの重要なポイントです。そして、ステークホルダーマネジメントでは、カレンシー(交換価値)を考えることが重要なポイントです。どうすれば、カレンシーを考えることができるのでしょうか。それは、ステークホルダーの具体的な言動から、ステークホルダーの求めている価値を洞察する必要があります。概念的に考えて具体的に行動する、コンセプチュアルスキルにて、ステークホルダーに動いてもらうための適切なカレンシーを見つけることができます。本講演の後半では、コンセプチュアルスキルの概要とトレーニング方法について紹介します。【受講で得られること】1)ステークホルダーマネジメントの概要とそのポイントが理解できる2)影響力の法則®の概要が理解できる3)コンセプチュアルスキルの概要とトレーニング方法が理解できる
S-03 理論と実践をつなげるプロジェクトマネジメント
【講演概要】理論は抽象度が高く、実践に落とし込む際に難しさを感じることがあると思います。具体的な事象と理論を繋ぎ、有効に活用するためのヒントを本講演の中でお伝えしたいと思います。私は2016年から株式会社エル・ティー・エスで様々なプロジェクトを経験してきました。プロジェクトはその定義に示されている通り一つ一つ異なっており 具体的な唯一の状況に置いてプロジェクトマネジメントにおける理論の何を重視すればよいか、判断に迷うポイントも多かったと感じます。これまでの私のプロジェクト経験の中で、成功した経験・失敗した経験をピックアップし プロジェクトマネジメントの理論を用いてとらえ直した時に、再現性のある教訓を学びとして抽出したいと考えています。具体的なプロジェクト経験としては、基幹システム刷新の企画・構想フェーズ、導入フェーズ、運用フェーズなど、様々なフェーズがございます。また、同じフェーズでもベンダーサイド or ユーザーサイド といった立場の違いや、顧客の風土、期待値なども違いもあります。これらの違いがプロジェクトマネジメントにどのような影響を及ぼすかを考察していきます。【受講で得られること】1) プロジェクトマネジメントの理論と、自分が直面している具体的なプロジェクト経験をつなげてとらえることが出来る2)プロジェクトマネジメントの理論に基づいて抽出した教訓を、自身のプロジェクト経験の中で活用することができる
S-04 「歓び」が循環する現場を目指して:標準化とAI共生で挑むPMO主導の組織変革 〜管理の「負担」を「価値」に変える、持続可能なリーダーシップの実践〜
【講演概要】プロジェクト・マネジメントの成功を個人のスキルだけに依存させず、いかに「持続価値」を生む組織へ変革するか。本講演では、PMP® 認定資格者として、属人化による疲弊と停滞に直面した組織において、PMOが標準化、およびAI活用を推進し、変革に挑んだ軌跡を詳述します。導入時、管理者層の期待に対し、プロジェクト実務家からは「管理工数の増加」を懸念する声が上がりました。そこで単なるルールの押し付けではなく、計画策定の敷居を下げ、リスク・マネジメントを具体化する支援に徹することで、現場に「安心感」と「自律性」を育んできました。さらに現在は、AIが分析を担い人間が施策実行に集中する、新たな分業モデルにも挑戦しています。私が目指す「持続価値」とは、関わる全員に「歓び」が生まれ続けることです。仕組み化の理想と現実、およびAI活用の可能性と難所を包み隠さず共有し、組織の仕組みを変えたいと願うPMOやマネジメント層の皆様と共に、次世代のリーダーシップの在り方を考えます。【受講で得られること】1) 標準化を推進する際、プロジェクト実務家の心理的抵抗や工数増の懸念を解消する手法を習得する。2) AI等のテクノロジーを併用し、形骸化したリスク・マネジメントを実効性のあるものへ改善する。3) 「歓び」を軸にしたマネジメントの仕組みを理解し、自組織への導入計画を策定する。
S-05 指示するリーダーから「場」を創るリーダーへ 〜成果を出し続ける組織のリーダーは何を変えたのか?〜
【講演概要】「エース頼みで組織が回らない」「上司に意思決定が集中し、現場が疲弊している」「部門間連携が弱く、全体最適が起きない」。こうした悩みは、仕事の目的・成果といったゴールと、個人の努力が結びつかないことから始まる組織的・文化的な歪みから生まれています。解決の鍵は、大掛かりな制度改革ではなく、日々のプロセスと仕事の進め方を見直すことです。業務の可視化や定期的なふりかえり、そして役職や部門を越えて対話できる「場」を設けることで、現場に気づきが生まれ、自律的に学習と改善を続けるチームへと進化します。本講演では、実際の現場事例とパネルディスカッションの2部構成を通じ、これからの時代に求められる真の「リーダーシップ」について紐解きます。成果を出し続ける組織への変容の要点や、その裏側にあるリーダーのリアルな葛藤に迫り、皆さまが自社で踏み出せる「最初の一歩」のヒントをお届けします。【受講で得られること】・業種業態を問わず、現場力を高める具体的なアプローチが理解できる
S-06 AI時代におけるPM教育 ~ PM知識教育と非認知教育の実践 ~
【講演概要】AI時代の人材育成は「知識×非認知能力」で再定義される ― 使える知識を価値に変えるマネジメントの力 ― AIの進化により、定型業務は次々と自動化され、人が担う仕事の本質は大きく変化している。これからの時代に求められるのは、知識やスキルといった認知能力だけではなく、創造性、共感力、対話力といった人間ならではの判断や行動力、すなわち非認知能力である。一方で、知識教育の重要性が失われたわけではない。知識は「覚えるもの」から「状況に応じて使いこなすもの」へと役割を変えつつある。非認知能力は、知識やAIを価値へと変換するための推進力であり、複雑な意思決定や価値創出の中核を担う、人に依存する領域である。これがなければ、どれほど高度な知識や技術があっても、イノベーションは生まれない。MSOLはマネジメントの専門会社として、知識習得と非認知能力の発揮を分断せず、マネジメントの実践を通じて統合的に育成する研修を行ってきた。目的志向、協働、変革を体験的に学ぶことで、AIでは代替できない判断力と行動力を育てている。本講演では、AI時代における知識教育の再定義と、非認知能力を軸とした人材育成の方向性を示し、PM・組織双方にとって今取り組むべき実践のヒントを提示する。【受講で得られること】1)AIを効率化ツールとしてだけでなく、自身の知識と掛け合わせて複雑な課題を解く「思考のパートナー」と捉え、実務における活用の方向性を正しく判断する。2)非認知能力がプロジェクトの成否に直結する仕組みを理解し、チームの心理的安全性を高めるために明日から取り組むべき具体的な振る舞いや対話のヒントを習得する。3)知識を価値に変える目的志向の重要性を再認識し、AI時代においてプロジェクトマネジャーが注力すべき「人にしかできない意思決定」の領域を自ら明確に定義する。
S-07 感情論を排した組織構造化マネジメント ― 入社後90日の離職を「仕組み」で防ぐプロジェクト手法 ―
【講演概要】プロジェクトの成功に不可欠な「人的リソース」の確保において、最も大きなリスクは「入社直後の離職」です。多くの組織でマネジメントが現場の「勘と経験」に依存しており、新人の戦力化プロセスが不透明(ブラックボックス)になっています。本講演では、外資系企業での多拠点マネジメント経験から導き出した「組織構造化」の理論を解説します。入社後90日間のオンボーディングを一つのプロジェクトとして捉え、個人の特性(本音)をデータ化し、AIを活用して「今日、経営陣やマネージメントが何をすべきか」を自動レコメンドする仕組みを提示します。感情論や属人性を排し、誰が運用しても一定の成果が出る「マネジメントの標準化」を実現することで、組織の投資回収率(ROI)を最大化し、プロジェクトの持続可能性を高める具体的な手法を公開します。PM手法を組織運営に転用することで、中小企業の資産価値を向上させる新しい組織マネジメントのあり方を提唱します。【受講で得られること】1)入社後90日間の離職リスクを定量的に把握し、離職コストを算定する。2)属人性に依存しない、マネジメントを標準化するための構造化プロセスを立案する。3)プロジェクトマネジメントの思考を組織定着に応用し、具体的なアクションへ変換する。
S-08 自走するチームをプロデュースしよう 〜疲弊しない/させない、次世代PM像の提言〜
【講演概要】プロジェクトの持続価値とは、リーダーが去った後もチームが自走し、価値を生み続けられる状態を指す。そのためには、PMは単なる「管理者」ではなく、メンバーに成功体験を与え、自信を育む「プロデューサー」でなければならない。本講演では、ツール連携やAI活用により管理を徹底して自動化し、現場の負担を軽減する「守りのプロデュース」を詳説。さらに、ビジネスアナリシス(BA)の本質である「真の価値探求」を通じて不毛な手戻りを防ぎ、現場が納得して動ける環境を整える「攻めのプロデュース」を提示する。心理的安全性を土台に、誰もが主役として輝ける現場の創り方を共有したい。【受講で得られること】1)ツール連携やAIを活用してプロジェクト管理業務を自動化し、チームメンバーの業務負荷を軽減する仕組みを構築できるようになる。2)ビジネスアナリシスの思考を用いて真の価値を探求し、不毛な手戻りを防ぎつつ、現場が納得して動けるプロジェクト環境を整備できる。3)心理的安全性を基盤に、メンバーの自信を育む「プロデューサー」として、リーダー不在でも自走し価値を生み続けるチームを育成できる。
S-09 PMISは「使うもの」から「一緒に働くパートナー」へ:AIエージェント×PM実務の現在地
【講演概要】PMIS(プロジェクトマネジメント情報システム)は、長らく「データを入れ、レポートを出すツール」でした。しかしAIエージェントの登場により、PMISは自らプロジェクトの文脈を読み、課題を発見し、成果物を生成する「能動的なパートナー」へと変わりつつあります。本講演では、AIエージェント(Claude Code)を活用したPM業務の実践をたくさんのデモでお見せします。議事録からの課題抽出、複数回の定例を横断した変遷追跡、レポート自動生成など、概念ではなく動くものをご覧ください。さらに、現場で見えてきた「うまく回る条件と回らない条件」の実践知もお伝えします。【受講で得られること】1) AIエージェントを活用したプロジェクト情報管理(AI駆動PMIS)の実践方法を説明する。2) AI×PM業務がうまく回る条件と回らない条件を自組織の状況に照らして判断する。3) 議事録や定例報告などの定型PM業務にAIエージェントを適用する手順を実行する。
S-10 なぜプロジェクトの変更対応は止まらないのか? ~修正が常態化したプロジェクトの事例と再設計~
【講演概要】プロジェクトを進める中で、・顧客ヒアリングで追加要望が発生する・競合製品のリリースにより優先順位が変更される・上層部の方向転換により仕様変更が発生するといった状況に直面していないでしょうか。これ自体は珍しいことではありません。問題は、これらを前提とした設計になっていない場合です。その結果、・スケジュールが崩れる・コストが膨らむ・現場の疲弊が進む ということにつながってしまいかねません。「変更をどう扱うかの設計」が曖昧なまま進むことで、結果として疲弊や手戻りが生まれます。私たちは、数多くの現場で同様の構造を見てきました。本セミナーでは、・変更が止まらない構造はどこにあるのか・実際に起きた事例から何が読み取れるのか・変更前提で設計し直すとはどういうことかを整理し、「自社はどこで詰まっているのか」を考える機会にしたいと考えております。【受講で得られること】・自社のプロジェクトにおいて変更対応が止まらなくなっている原因を構造的に整理し、どこで問題が起きているかを特定する。・ 実際の失敗事例の分析を通じて、プロジェクトにおける変更を前提とした設計の考え方や具体的な再設計の視点を習得する。・ セミナーで学んだ視点を自社の状況に当てはめ、現状のプロジェクト課題を解決するための具体的な改善策を検討する。
A-01 ストレッチャブルエレクトロニクスの分野横断・国際研究
【講演概要】「ゴムは電気を流さない」という従来の常識を覆し、柔らかく伸び縮みする電子材料の研究が急速に進展しています。伸縮性電子材料を基盤とするストレッチャブルエレクトロニクスは、皮膚と同等の柔軟性と装着性を備え、長時間の生体情報モニタリングを可能にする次世代ウェアラブル技術や、VR/AR用の自然なインターフェース技術として大きな注目を集めています。この研究を前進させるには、新材料の開発から新しいデバイス、そして具体的な応用まで、異なる分野が手を取り合う共同研究が不可欠です。本講演では、材料・デバイス・応用を横断する学際研究の最前線を概説するとともに、講演者が国際共同研究を通じて得た実践的な知見を紹介します。特に、専門外の研究者とのコミュニケーションの工夫や、共同研究を円滑に進めるための具体的な取り組みなど、現場の経験に基づいた議論を行います。【受講で得られること】次世代のウェアラブルデバイスやVR/ARデバイスを実現する伸縮性エレクトロニクスの学際研究と、国際共同研究で培った異分野間の円滑な連携や意思疎通の工夫など、実践的な知見を紹介します。・次世代ウェアラブルデバイス・異分野コミュニケーション
A-02 未来のプロジェクトリーダーは教室では育たない— STEM Racingが示す次世代PBL
【講演概要】本講演では、国際STEM教育プログラム「STEM Racing(旧F1 in Schools)」を事例に、プロジェクト型学習(PBL)がどのように次世代のプロジェクトリーダー育成につながるのかを考察する。STEM Racingでは、生徒たちがチームを組み、ミニチュアF1カーの設計・製作・テスト・レースに挑むだけでなく、スポンサー獲得、ブランド構築、プレゼンテーションなどを含む一つのプロジェクトを運営する。これらの活動を通じて、計画立案、役割分担、意思決定、リスク対応、チームマネジメントなど、プロジェクトマネジメントの要素を実践的に学ぶ環境が生まれている。生徒たちの実際の活動事例やインタビューを交えながら、STEM Racingがどのように「持続価値を生み出すプロジェクト型教育」として機能しているのかを紹介する。また、小中高等教育のPBLが大学や社会におけるプロジェクト実践へどのようにつながるのか、その教育の連続性について考察する。【受講で得られること】本講演を通じ、STEM Racingの実践例から、10代の生徒が実際のプロジェクト運営でPMの基礎やリーダーシップを体得するプロセスを学びます。さらに、初等・中等教育のPBLが大学や社会での実践へどう繋がるか、その連続性と可能性を理解できます。
A-03 PBLとプロジェクトマネジメント教育が生んだ国際コンペ優勝の軌跡 / PM教育におけるPBLの限界を補完するナラティブアプローチ
【講演概要】こちらではグローバル関連の活動について2つの講演を公開しています。 ①PBLとプロジェクトマネジメント教育が生んだ国際コンペ優勝の軌跡日本最大の社会課題の一つである高齢化問題に着目した学生チームが、2024年11月にゼロからプロジェクトを立ち上げ、2025年6月のPMI Region 9国際プロジェクトコンペティション(アジア太平洋地域5か国・99チーム参加)で優勝するまでの軌跡を紹介する。立命館アジア太平洋大学(APU)の多国籍学生チーム「ElderCare Connectors」は、ひとりで暮らす高齢者と介護者をリアルタイムでつなぐIoTデバイス「ECC:ElderCare Connect」を開発した。ビジネス専攻学生が主体となりながらも、外部の工科系大学と連携し、動作するハードウェア・ソフトウェアプロトタイプを大会に持ち込んだ点が高く評価され、最高賞を獲得した。本講演では、プロジェクトベース学習(PBL)の観点から、1.ゼロベースでのチーム形成と課題設定;2.ウォーターフォールモデル等の実践的活用;3.多様性あるチームのマネジメント;4.社会インパクトとスケーラビリティの設計プロセスを共有する。学生の主体性とPM教育がいかに「持続価値」を生み出すかを実践事例から探る。②PM教育におけるPBLの限界を補完するナラティブアプローチ - Project Kids Adventure活用事例の紹介PBL(Project-Based Learning)は、対象となる技術や社会領域の学習に有効な教育手法として広く用いられています。一方で、プロジェクトマネジメント(PM)活動の学習においては、計画立案や役割分担といった作業そのものを「こなすこと」が目的化してしまったり、事前に作り込まれた計画が探索的学習を阻害してしまう可能性も指摘されています。そこで本講演では、物語を読みながら第三者の視点でさまざまなプロジェクト事例を追体験する「ナラティブアプローチ」に着目します。この方法により、学習者は普段無意識に行っている自身のPM活動をメタ認知し、計画や役割分担といった「手段」ではなく、その「意義」について深く考える機会を得ることができます。PMI教育財団(PMI Educational Foundation: PMIef)では、子ども向けの小説『プロジェクトキッズアドベンチャー(PKA)』を教育利用に限り無償公開しています。PMI日本支部では2018年にボランティアチームを組織し、PKA全6巻の翻訳出版を行いました。本講演では、多くの大学・高専・ビジネススクールにおけるPKAを用いた教育実践事例を紹介し、その効果と課題について報告します。PBLとナラティブアプローチ双方の利点を組み合わせることで、より深い学びを支援する授業設計の参考にしていただければ幸いです。【受講で得られること】本講演から、次の様な知見を得ていただくことができます。①• RACIチャート・リスクマトリクス・ウォーターフォールモデルなどのPM手法をPBLに組み込み、社会的成果を生み出す方法を理解する。• 多様性のあるチームがPM教育を通じてイノベーションを生む過程を学ぶ。• 学生主体のプロジェクトが社会インパクトを実現するためのファカルティコーチングの実践知を得る。②PM教育におけるPBLの限界を示し、それを補完するナラティブアプローチの可能性について、プロジェクトキッズアドベンチャーの活用事例を通して体験することができる。
A-04 生成AIアプリ開発力を基盤としたプロジェクトマネジメント人材開発の再設計 ~バイブコーディングによるプロトタイプ開発能力育成の必然性と戦略的意義~
【講演概要】本研究は、中等教育と高等教育における「バイブコーディング」(生成AIを活用したWebアプリ開発手法)を学習プロセスに組み込んだ教育実践の報告である。具体的な学習活動として、JIS-BASICシミュレータの実装や、日々の進捗を記録・報告するスマートフォンアプリの開発に取り組んだ。さらに、学習者自身が開発したアプリの活用方法を自ら設計するという、実践的なプロジェクト経験も導入した。これらの一連の活動を通じて、プロジェクトマネジメント人材に不可欠な「問題発見力」と「課題解決力」の育成効果を検証する。本研究が示す実践的含意は、プロトタイプ開発能力の習得が単にITプロジェクトにとどまらない点にある。非ITプロジェクトを含むあらゆるプロジェクトにおいて、アジャイル型プロセスへの適応力を高め、組織の持続的なイノベーション創出を支える基盤となる——そのような構造的メカニズムを提示する。【受講で得られること】本講演から、次の様な知見を得ていただくことができます。・生成AIを活用したバイブコーディングによるプロトタイプ開発の実践手法と教育設計への組み込み方・WebアプリCL開発を通じた問題発見・課題解決力の育成プロセスと学習効果の検証方法・ITプロジェクトに限らないアジャイル適応力と組織イノベーション能力の強化につながる人材育成戦略
A-05 中学校におけるプロジェクトマネジメント実践報告 / ロボット開発を核とした社会実装型STEAM教育モデルの構築と実践
【講演概要】こちらでは、中学・高校からの2つの講演を公開しています。①中学校におけるプロジェクトマネジメント実践報告芝浦工業大学附属中学高等学校では,約9割以上の生徒が理系に進学し,多くが物理を選択している。こうした背景のもと,将来,理工系分野で活躍する人材の育成を目指し,特色ある理工系教育を展開している。その一環として,中学3年生を対象に「サイエンス・テクノロジー・アワー」を実施している。本授業は,科学技術の面白さや社会とのつながりを体験的に学ぶことを目的としており,その中でプロジェクトマネジメント(PM)教育を取り入れている点に特徴がある。本実践では,「役割と責任」やQCDS(品質・コスト・納期・条件)の概念を基盤とし,紙飛行機の制作を題材としたプロジェクト型学習を実施した。コストや時間などの制約条件を設定することで,生徒はチームでの意思決定やトレードオフを伴う判断を経験し,実社会に近い思考プロセスを体感することができる。特に本研究では,評価基準にコスト要素を導入したことにより,生徒の判断や行動にどのような変化が生じたかに着目した。本講演では,①カリキュラムおよび実施体制,②授業実践の具体的内容,③PMIボランティアおよび生徒アンケートに基づく教育効果と今後の課題,の3点について報告する。②ロボット開発を核とした社会実装型STEAM教育モデルの構築と実践本講演では、中学1年時にレゴ社のロボット教材を用い、社会的課題を設定し、チームで企画、設計、開発を行うものづくりの基本プロセスを体験する。その学びを本格的なロボット開発および高校の探究活動へと接続する6年一貫のSTEAM教育モデルの設計と実践、ならびに教育的効果について報告する。【受講で得られること】本講演から、次の様な知見を得ていただくことができます。①1.中学生にPM教育を導入する希少性と意義を実践事例から理解できる。 2.コストや時間制約が意思決定や多面的思考に与える影響を学べる。 3.PMIボランティアと中学校の効果的な連携のあり方について,実践事例から具体的に理解できる。② 1.課題解決型ものづくりのプロセス→ 実践的な問題解決力と創造力が身につく2.STEAM教育の段階的な接続→ 学びを継続・発展させる教育設計の重要性3.教育モデルの効果と意義→ 実社会につながる力の育成方法
A-06 学校と社会の境界を越境する学びのデザイン —ゼロから生み出す産学連携プロジェクトに見る「持続価値」のつくり方—
【講演概要】本講演では、中学校・高等学校の現場での「ゼロから生み出す産学連携プロジェクト」の実践の紹介を通じて、これからの教育に求められる「持続価値」構築の方法と、その可能性について考えるきっかけとする。現在、教育現場には、単なる知識の習得を超え、実社会の複雑な課題に対して自ら問いを立て、解決策を創出する力が求められている。そんな中、筆者の実践では、学校という枠組みを越え、企業や地域社会と深く連携する「越境」を学びの中核に据えている。生徒が社会のリアルな課題に主体的に関わり、多様なステークホルダーと協働しながら共創するプロセスは、単なる社会課題解決にとどまらない彼らの未来創造にまで発展する可能性を秘めている。その意味では、PMIが提唱する「チェンジ・メーカーとしてのPM教育」を体現するものといえる。不確実な時代において、生徒が自らの意志で価値を創造し続けるための「学びのデザイン」のあり方を、その素地となるNIEの実践も紐解きながら、具体的な産学連携の複数の事例とともに詳述する。【受講で得られること】本講演から、次の様な知見を得ていただくことができます。1.「ゼロからの価値創造」のプロセス2.「産学共創」の具体的な複数の事例3.「学校と社会の境界を越境する学びのデザイン」による生徒の意識変容から行動変容の可能性