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G-01 2026年度アジャイルプロジェクトマネジメント意識調査報告
【講演概要】2015年から継続実施しているアジャイルプロジェクトマネジメント意識調査です。この調査では、過去の調査結果からの推移とともに、アジャイル/非アジャイル開発それぞれの状況や品質管理⽅法や⾃⼰評価等についての調査を⾏っています。 本発表では、その調査結果を分析・報告すると共に、ソフトウェア開発の課題とその解決⽅法について考察します。【受講で得られること】アジャイル/非アジャイル開発それぞれの状況や品質管理⽅法や⾃⼰評価等についての現状が理解できます。 ソフトウェア開発の課題の把握およびその解決⽅法のヒントが得られます。
G-02 両利きの経営とプロジェクトを実現するMCP:アジャイル研究の過去現在未来
【講演概要】アジャイル研究会と大学との共同研究は、2018年から9年間にわたり、さまざまな企業のプロジェクト現場を見つめ続けてきました。本講演では、これまでの調査や対話から見えてきた、予測型と適用型プロジェクトの進め方の違いと、その背景にある“ものの見方”を振り返ります。予測型と適用型をどう使い分ければよいのか、その使い分けを組織としてどのように支えていけばよいのかを、現場のリアルな課題とともに紹介します。長く続いた共同研究だからこそ見えてきた視点と、10年目に向けた新しい問いをお届けします。【受講で得られること】1. 予測型と適用型を見極め、状況に応じて判断を切り替えて進める。2. プロジェクトの迷いどころを整理し、日々の業務を円滑に動かす。3. 経験を自信に変え、キャリア成長につながる実践的な行動を取る。
G-03 持続的価値を生むPMの次世代戦略:LLMの「罠」を見極め、問題兆候を自動検知する実践アプローチ
【講演概要】生成AIは、プロジェクトマネジメントにどこまで価値をもたらせるのでしょうか。本講演では、PMIが掲げる価値実現とAI時代が交差する今、AIの専門知識の有無を問わず、すべてのPMが押さえるべきLLMの限界と実務で活かす条件を整理します。前半では、AI活用の落とし穴を二つの事例から検証します。LLMに戦略評価を委ねた実験や、AI情報整理ツールによる提案書0次案の事例を通じ、複雑なプロンプトやAIエージェントでも消えないハルシネーション、そしてPMに集中する監査負荷の構造を明らかにします。そのうえで、HITLを再定義し、AI時代におけるPMの新たな役割を整理します。後半はAIの「可能性」を切り拓く実践です。実行フェーズにおいて、従来の質問形リスク抽出から一歩踏み込み、「問題の兆候」の早期抽出手法と、その抽出パターンを公開します。さらに、AIエージェントによる進捗報告評価サポートの自動化に向け、PMが直面する課題の解決策を提示します。AIの限界を人間が補完するだけでなく、AIをどこに適用し、どこを人が握るべきかを設計することが、これからのPMに求められます。PMが壊れない形でAIを価値につなげ、持続的な共創とValue Deliveryを実現するための視点を提示します。【受講で得られること】LLMのハルシネーション等の限界を理解し、AIを過信せず安全に活用する判断基準を構築する。プロジェクト実行時の問題兆候を早期抽出する、新たな自動化プロセスを設計する。AIの限界を倫理的判断で補い、創出された時間を活用して組織に持続的価値をもたらすリーダーシップを実践する。
G-04 Co-Intelligence時代のPM進化論 〜 ツールから、共に考えるパートナーへ 〜
【講演概要】本セッションでは、AIを単なる業務効率化ツールではなく、「共に考えるパートナー(Co-Intelligence)」として捉え直し、プロジェクトマネジメントの本質的な進化を探る。AI活用の価値は、文書作成の高速化といった効率化ではなく、意思決定の質や思考の抽象度を高める本質的な変革にある。一方でAIは、人が「これで十分」と思考を止めてしまう傾向を増幅する側面も持つ。本講演では、重要な成果物レビューやプロジェクトの意思決定にAIを“参加させる”実践と、成果の差を生む「問いの質」に焦点を当て、PMが実行管理者から思考を設計する存在へ進化するための視点と実践を提示する。【受講で得られること】本セッションを通じて参加者は以下を理解・実践できるようになります。 1. AIを単なるツールではなく、「共に考えるパートナー(Co-Intelligence)」として捉える視点を理解する 2. AI活用の価値を効率化ではなく、意思決定の質と思考の抽象度を高めるものとして再定義する 3. 重要な成果物レビューや意思決定にAIを参加させるとともに、「問いの質」を高めることで成果を向上させる実践アプローチを習得する
G-05 AI導入プロジェクトを成功させるベストプラクティスとその実践例
【講演概要】AI技術のビジネス適用が急務となる中、多くの企業がAIプロジェクトを立ち上げていますが、「PoC(概念実証)の壁を越えられない」「期待した精度が出ない」といった課題が散見されます。その最大の要因は、AI特有の「データ依存・確率的」な性質が、従来のシステム開発における「ロジック依存・確定的」な性質と根本的に異なるためです。 本セッションでは、AIプロジェクトの推進に特化したベストプラクティスである「CPMAI (Cognitive Project Management for AI)」フレームワークに焦点を当てます。AIを導入するプロジェクトが、従来型のシステム開発と決定的に違う観点がどこかを明らかにし、AIプロジェクト特有の不確実性やリスクにどう対処すべきかを解説します。 さらに実践例として、「AIを活用したプロジェクトマネジメント業務改善」事例を取り上げます。CPMAIのフェーズに沿って、どのように要件を定義し、データを準備し、モデルを業務に組み込んでいくのか、具体的な手順を紐解きながら実践的な活用方法をお伝えします。【受講で得られること】1) AI導入プロジェクトの推進に特化したフレームワーク「CPMAI」の基礎知識と、実践的な活用方法 2) AIを導入するプロジェクトと従来のシステム開発における違いの理解と、特有の課題に対する具体的な対処法 3)【実践例】プロジェクトマネジメント業務の改善(効率化・高度化)を、AIを用いて実現するための具体的な手順とアプローチ
G-06 AIエージェントの最前線 2026 ~ 理論と実践で解き明かすAIの限界と、PMによる「共創化」の実装 ~
【講演概要】生成AIは「AIエージェント」へと進化を遂げていますが、長期目標の保持や複雑な環境での例外復帰、トレードオフを伴う指示への適切な優先順位付けには未だ明確な限界があります 。また、人間がAIに対し「正確かつ過不足ない指示」を出すこと自体の困難さも浮き彫りになっています 。 本セッションの前半(WG1)では、最新のAI動向やゲーム攻略の事例からAIの現在地と限界を整理し 、それらを安全に統制・補完するための概念として「Agent Skills」や「ハーネス(手綱)」といった制御手法を提示します 。 後半(WG3)では、これら制御概念を実務へ実装する「共進化型ワークフロー」を実演します。人間(PM)がプロジェクトの「意味(Why)」と「責任(Who)」を定義し、それをAIへの制約・技能として注入 。Difyを用いたデモでは、AIによる「逆質問」を通じて曖昧な構想を論理的な「構造データ」へと昇華させ、WBSや実装コードへ具現化するプロセスを詳説します 。AIに実行を委ねつつも、PMが意思決定の聖域を守り抜く 。強力な力をハーネスで制御し、協働を設計する「オーケストレーター」へ進化する、次世代のPM実務の姿を共有します 。【受講で得られること】1) 参加者は、最新のAIエージェントの限界(例外復帰や文脈判断の弱さ)を正しく理解し、PMが担うべき「意思決定と責任の聖域」を明確に定義できるようになります。 2) 参加者は、Dify等を用いた実演を通じて、PMの意志とAIの思考を掛け合わせる「共進化型ワークフロー」を体感し、対話からWBSやコードを高速生成する具体的な実装知見を得ることができます。
G-07 PMBOKⓇガイド第8版から読み解く!AI共生時代のプロジェクトマネージャーのワークスタイル
【講演概要】【普段の業務でAIをどのように活用していますか?】 AI(人工知能)関連技術が目覚ましい技術進歩を遂げています。2025年11月にリリースされたPMBOKⓇガイド第8版においても、AIはもはや単なる効率化のツールではなくプロジェクトの成否を左右する中核要素として位置づけられています。 【AIとの共生術を考える一助となれば幸いです】 AI共生時代のリーダーシップやマネジメントのあり方を模索されているプロジェクトマネージャーの方を対象に本セッションでは、PMBOKⓇガイド第8版から示唆されるAI共生時代のプロジェクトマネージャーの新たなワークスタイルと役割をお話しします。【受講で得られること】参加者はAI共生時代に求められるプロジェクトマネージャーの新たなワークスタイルと役割に関する具体的な知見を得ることができます。
G-08 PMのためのAIを実構築した経験の共有
【講演概要】近年、プロジェクトの成功基準が短期成果から、持続的価値創造へと進化する中でAI関連情報は増えてきており、AIの役割もまた再定義が求められています。 しかし一見、プロジェクト・マネジメント活動にAIを活用した情報は溢れている様に見えますが、プロジェクトにAIを適用するための設計思想などの具体情報は不足しており、AI活用の障壁となっています。 我々は、2020年からの活動の中で「プロジェクト・マネジメント領域におけるAIレベル定義」を発信し、これを基盤にPMの相談相手となるAIアドバイザー“Putty”をGPTsで作成しました。 また、プロジェクト・マネジメント活動にAIを活用するための基本理解を普及させるため、実例情報を発信してきました。 当講演前半では、AIを持続的価値を創出し続けるための“リーダーのパートナー”としての”Putty”に関する活動の紹介を行います。 後半では、これまでの軌跡を追いながらプロジェクト・エンジニアリング(PJ-Eng)に基づくAI設計方法論の一部を実例を交えて共有します。【受講で得られること】AI@Workの「AI4PM」活動では、実際にプロジェクトマネジメントへAIを適用するために、必要な基礎知識と方法論の整備ならびに、発信を進めております。 当講演にて以下を得る事が出来ます。 1)プロジェクトのリーダのパートナAIのイメージが付く 2)プロジェクトにAIを適用するための設計思想を知る事が出来る
G-09 PMI×AIが拓くプロジェクトマネジメントの未来 ― グローバルの最新動向と実践から学ぶ価値創出 ―
【講演概要】本セッションでは、PMIが推進するPM×AI(Project Management × Artificial Intelligence)の取り組みについて、グローバルの視点からその背景、全体像、今後の展望を解説します。PMIがなぜAIに注力してきたのか、どのような価値をプロジェクトマネジメントにもたらすのかを明らかにするとともに、PMI×AIに関連する各種施策(「AI for the Profession」の知見や The Standard for Artificial Intelligence in Portfolio, Program, and Project Management など)の位置付けと意義を俯瞰的に紹介します。 さらに、PMI自身によるInternal AI Adoption(組織内でのAI活用)にも触れ、これらの取り組みが単なる構想ではなく、実践に裏付けられたものであることを示します。これにより、参加者が安心してAI活用に踏み出すための信頼基盤を提供します。 加えて、日本における具体的な実践事例や成果を共有し、PM×AIの活用がどのように価値創出につながるのかを示します。グローバルとローカルの両面から、これからのプロジェクトマネジメントの進化を展望します。 (本講演は、英語および日本語による録画で提供されます) 【受講で得られること】本セッションを通じて参加者は以下を理解できます: 1. PMIがPM×AIに注力する背景と戦略的意図 2. PMI×AIの主要施策の全体像 3. PMIにおけるInternal AI Adoptionの意義と実践価値 4. PM×AIの実践がもたらす具体的な成果と適用イメージ 5. 自組織におけるAI活用推進への第一歩
G-10 AI時代に大事なキャリアオーナーシップと人的資本経営 ~企業価値向上とキャリア自律を両立するプロティアンキャリアとアジャイル型プロジェクトマネジメント~
【講演概要】AIの進化は人的資本経営の在り方を変えます。人材ポートフォリオも求められるスキルも、企業価値の源泉そのものが変わります。 しかし『人的資本』のオーナーシップは従業員自身である本質は変わりません。 ところが企業はAI活用を含めた戦略に基づき人的資本に投資し価値向上を実現するはずが、単なる情報開示やAIツール導入で終わっていませんか? 一方、個人にとってもAIはキャリアの前提を変えます。AIが得意な領域が広がる中、自分の人的資本の価値をどう高め、自律的にキャリアを設計するかが大事です。 本講演では個人が自律したキャリアオーナーシップを持つため『プロティアンキャリア』を紹介し、AI時代のアイデンティティとアダプタビリティを両立するキャリア戦略を考えます。 さらにその実践をPMBOK®第8版とアジャイル型プロジェクトマネジメントのアプローチで提案します。 自分自身を一つのプロジェクトとして捉え、アジャイルに軌道修正し続けることで心理的成功を実現するキャリアを設計します。 そして個人の人的資本価値の向上は組織の価値向上へと連動します。 本講演では組織マネジメントの視点も交え、AI時代に個人と組織が共に成長する人的資本経営を提言します。 【受講で得られること】本セッション受講後、参加者は以下ができるようになります: 1.AI時代においてプロティアンキャリアのフレームワークを用いて、自分自身の人的資本にオーナーシップを持つキャリア戦略を設計できる。 2.アジャイル型プロジェクトマネジメントのアプローチを自分のキャリア実践に応用し、自律的な成長と変化への適応を継続できる。 3.組織マネジメントの立場で、AIが人材ポートフォリオをどう変えるかを理解し、組織価値と個人のキャリア自律を両立する人的資本経営を実践できる。
G-11 「ブームとしてのSDGs」から経営テーマとしてのサステナビリティへ ~サステナビリティ推進が止まる理由とSDGsスタートアップ方法論~
【講演概要】「SDGsはもう古い」「ESGは下火」そう感じている方も多いのではないでしょうか。確かに、SDGsブームとしての熱狂は過ぎ去りました。しかしサステナビリティは企業経営の核心へと確実に移行しています。 PMBOK®第8版も持続可能性(サステナビリティ)をマインドセットと原理・原則に打ち出し,更に PMIグローバルが GPM® P5™を推進するなど、プロジェクトマネジメントの世界においてもサステナビリティは中心的なテーマです。 なぜサステナビリティが経営テーマなのか。非財務資本が企業価値の大半を占める時代において、またサプライチェーン全体に開示基準と調達基準が及ぶ時代において、上場・非上場を問わずすべての企業が無関係ではいられません。 しかし現実には、多くの組織でサステナビリティへの取り組みは会議室の中で止まりがちです。本講演ではその構造的な理由と課題に踏み込みます。そして、その課題に対して私たちが2019年より内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」を通じて延べ120団体以上に提供してきた「SDGsスタートアップ方法論」を、ビジネスアナリシスや GPM® P5™ と組み合わせた処方箋としてお伝えします。 「Why SDGs」も「What is SDGs」も語られ尽くした時代に、私たちが提唱したいのは「How to achieve SDGs」です。 【受講で得られること】本セッション受講後、参加者は以下のことができるようになります。 1.SDGsブームが過ぎ去った今もなお、サステナビリティが経営テーマである理由を理解し、自組織に説明できる。 2.自組織においてサステナビリティ推進が止まる構造的な理由を診断できる。 3.SDGsスタートアップ方法論を実践的な枠組みとして活用し、サステナビリティ事業の立ち上げと推進に応用できる。
G-12 プロジェクトが企業のサステナビリティ経営の鍵を握る ~GPM P5標準で実現するサステナブル・プロジェクトマネジメント~
【講演概要】現代のビジネス環境は、気候変動、地政学的リスク、人工知能(AI)の急速な進展などにより、かつてない複雑さに直面しています。本講演では、こうした環境下において、プロジェクトマネジメントが「中長期的な企業価値の向上」と「社会・環境への貢献」を両立させるための重要なコンピテンシーとして、注目されている現状について解説します。 PMBOK®ガイド第8版でも、プロジェクトは「価値提供システム」の一部として位置づけられ、すべてのプロジェクト領域にサステナビリティを統合すること(Integrate Sustainability Within All Project Areas)の重要性が強調されています。 そこで本講演では、「サステナブル・プロジェクトマネジメント」の国際標準である GPM P5 標準(The P5 Standard for Sustainability in Project Management)を基に、プロジェクトにサステナビリティを組み込むための具体的アプローチを提示し、プロジェクトが企業のサステナビリティ目標達成のエンジンとなり得ることを明らかにします。【受講で得られること】1.GPM P5標準を活用し、プロジェクトにサステナビリティ要素を組み込む具体的アプローチを理解できるようになる。 2.PMBOK®第8版が示す「価値提供システム」とサステナビリティ統合の意義を理解し、自組織のプロジェクトに適用できるようになる。 3. サステナビリティを組み込んだ“価値創造型プロジェクト”を設計・運営することができる。
G-13 制約下でも成果を出すレジリエンスの磨き方 ~4児の母が歩んだ非線形キャリアから学ぶVUCA時代の適応力~
【講演概要】本講演では、4児の母として育児と仕事を両立しながら歩んできた非線形キャリアの実体験をもとに、VUCA時代に求められるレジリエンスについてお話しします。 人生は計画通りには進みません。私は4人の子どもを育てながら、研究職、専業主婦、補習校教員、現地採用、海外営業、グローバルプロジェクトマネージャーと、環境の変化に応じてキャリアを築いてきました。ワンオペ育児、海外移住による生活環境の変化、海外で仕事が見つかるか分からない不確実な状況、家庭と仕事の複数の役割を抱える複雑な日常、将来のキャリアが見えない曖昧さなど、VUCAを日常の中で経験してきました。 本講演では、その中で培ったレジリエンス、すなわち完璧を手放して前に進む力、学び直す力、変えられることに集中し変えられないことを受け入れる力について、具体的な体験談とともに紹介します。さらに、こうした非線形なキャリアを持続可能なものにしてきた経験をグローバルプロジェクトマネジメントの実践例と結びつけながら、複雑で不確実な環境でも成果を生み出す思考と行動のヒントをお伝えします。【受講で得られること】・自身のキャリアや仕事の中にあるVUCAの状況を認識できる ・変えられることに集中し制約や変化に適応するレジリエンスの考え方を実践できる ・不確実で複雑な状況でも前に進み成果につなげる具体的な行動を見つけられる
G-14 次世代PMへの進化:ビジネスとプロジェクトを繋ぐエンタープライズアーキテクチャ(EA)によるビジネス変革マネジメントの実践
【講演概要】これからのプロジェクト運営は、従来のQCD達成を重視するスタイルから、戦略との整合性やROIの妥当性など、ビジネス価値を中心に据えたアプローチへの転換が強く求められています。それに伴い、プロジェクトマネジャー(PM)には、単なる実行者から、ビジネス価値実現を支援しステークホルダーと協働する「変革ナビゲーター」への進化が期待されています。 本講演では、この変革を支える中核概念として「エンタープライズアーキテクチャ(EA)」を取り上げます。 EAは単なるシステムの全体構造図ではなく、ビジネス層(戦略・BA)とプロジェクト層(実装・PM)を橋渡しする「価値創出の言語」です。最新のグローバルなEAの動向を交えながら、EAの基本概念や、それがPMにとってどのような意義を持つのかを紐解きます。さらに、トップダウン型の「都市計画的」アプローチから、市民参加型の「まちづくり的」アプローチへと移行するEAの潮流を解説し、BAとPMがどのように協働し新たな価値を共創していくべきかを探求します。 次世代のPMに必要な視座とマインドセットを共に学びましょう。【受講で得られること】1)エンタープライズアーキテクチャ(EA)の基本概念と、ビジネス価値創出における目的を理解する 2)ビジネスアーキテクチャ(BA)とプロジェクトマネジメント(PM)を橋渡しするEAとプロジェクトの関係性を理解する 3)複雑な変革をリードする次世代PM(変革ナビゲーター)に求められる新たなスキルセットとマインドを理解する
G-15 “QOL as a Product” ― 医療・介護領域における人間中心プロダクトマネジメントのモデリングによるアプローチ
【講演概要】本発表では、人間中心であるべき医療・介護領域におけるQoL(Quality of Life)を「プロダクト」として捉え直す視点を提案する。従来、医療や介護の評価は治療成績や効率性などの指標に依存してきたが、それだけでは生活者が実感する価値を十分に表現できない。本発表では、QoLを中心に据えたサービス設計のために、システムズエンジニアリング(SE)のモデルベース思考とPMIの価値実現マネジメントの枠組みを接続し、生活者本位の価値と効率性を両立させるプロダクトマネジメントの可能性を示す。特にR&D段階におけるモデルベースの価値設計の意義と、医療・介護分野への展開可能性について議論する。【受講で得られること】1) QoLをアウトカム指標ではなく価値成果として再整理する。 2) 医療・介護サービスをモデルベースで捉える視点を説明する。 3) SEとPMIの価値実現を統合した設計アプローチを検討する。
G-16 AI×PM for Purpose 〜がんサバイバーの起業に伴走して「想い」を持続可能な価値に変える〜
【講演概要】がんサバイバーである友人がエステサロンを開業するにあたり、プロジェクトマネジメント手法を活用して伴走支援を行った事例をご紹介します。 本プロジェクトでは、専門家不在の環境下でも生成AIを壁打ち相手として活用することで、課題の整理や対策の立案などを効率的かつスムーズに進めることができました。 一方で、「なぜ起業するのか」という原体験に基づく想いや、事業のコアとなるコンセプトデザインは、人間自身が徹底的に考え抜くべき領域です。そこで私はPMとして、ワークショップ形式で友人の想いを引き出し、事業コンセプトとして言語化する支援を行いました。 本講演では、AIによる「効率的な課題解決」と、PMによる「ワークショップを通じた想いの言語化」をいかに組み合わせ、起業という新たな価値創出のプロジェクトを成功に導いたのか、実践事例とともにお話しします。【受講で得られること】・AIによる効率化と、人間が徹底的に考えるべき領域(ビジョンやコンセプトの構築)を適切に切り分け、実務のプロジェクトに適用できるようになる。 ・スモールビジネス(起業)の立ち上げフェーズにおいて、AIを有効活用した課題整理の具体的なアプローチがわかる。 ・ステークホルダーの「想い」を引き出し、言語化するためのワークショップの進め方や、PMとしての伴走(ファシリテーション)のヒントを得られる。
G-17 15周年の軌跡が照らす未来──PM創生研究会が探求する「持続価値を生むリーダーシップ」の源泉
【講演概要】2011年の発足以来「日本の風土に合ったPMの創造」を掲げてきたPM創生研究会は、2026年に15周年を迎えます。本講演では、初代代表・大久保和彦氏の「PMにはロマンがある」という言葉を起点に、歴代代表が繋いできた情熱の軌跡と、そこから導き出される未来への提言を行います。 まず15年の歩みを振り返ります。手探りで理想のPM像を追い求めた黎明期、世界への飛翔期、コロナ禍における共感型部会の展開、そして現在のリスキリング提案に至るまで、各時代の活動を通じて培われてきたPMの本質を掘り下げます。 その上で、これからのPMのあり方を展望します。変化の激しい時代において「変化しないもの」と「変化させるべきもの」を見極め、現場のPMが直面する課題と理想像を考えます。さらに、SINIC理論に基づく自律社会を見据え、AIと人間性が融合した「持続価値を生むリーダーシップ」のあり方を探ります。 PM一人ひとりがいかにリスキリングし、組織や社会へ長期的な価値を届け続けるべきかを、15年の知見を集約して発信します。【受講で得られること】1) 日本独自のPM進化の歴史(15年の軌跡)を通じて、持続的な価値創造に必要なリーダーシップの本質を考える。 2) AI時代の自律社会においてPMとしてどのようにリスキリングすべきかのヒントを得る。 3) 共感と対話を通じて組織に長期的な価値をもたらすための実践的なヒントを持ち帰る。
G-18 学生向けPM教育プログラムの開発 -問題解決型PM実践ワークショップを用いてー
【講演概要】プロジェクトマネジメント実践研究会は、2007年関西初の研究会として発足し、事例研究を継続的に実施してきた。また、本研究会の目的に「プロジェクト・マネジャーの実践力向上への貢献」を掲げ、2010年から実践事例ワークショップのプログラムを作成し、通算28回開催してきた。 2023年度よりPM実践教育のターゲット層を「ジュニアからシニアまで」に拡大した。同年10月に、川崎医療福祉大学にて「PM特別セミナー」を実施し、高い満足度と学生向けPM教育プログラムへのフィードバックを得た。その後、毎年4月にPM実践ワークショップを継続実施している。また、2025年度は京都光華女子大学にて、関西初のPM実践ワークショップを開催した。 本発表では、まず、「学生向けPM教育ワークショップ」のねらいについて紹介する。次に、川崎医療福祉大学で実施したワークショップの内容を紹介し、アンケート結果の分析を行う。さらに、京都光華女子大学で実施したワークショップについて紹介する。最後に問題解決型PM実践ワークショップについて考察を行う。 【受講で得られること】1) 学生向け教育プログラムを作成しワークショップを実践する。 2) 学生のプロジェクトマネジメントに対する意識の向上を図る。 3) 学生向け教育ワークショップのポイントを理解する。
G-19 ショートケース開発の共修サイクル - Agentic AI × HITL の実践
【講演概要】前回フォーラムでは、生成AIによるPM教育用ショートケースの作成を報告した。AIは短時間で開発の土台を築けたが、教材として仕上げるにはさらなる工夫が必要だった。本講演ではその続編として、AIとヒトがどのように共に学び合い、教材の品質を高めていけるかを実践報告する。 具体的には、AIが生成した複数のショートケースに対し、ベテランPM実践者によるHITL(Human-in-the-Loop)レビューを実施した。その結果、AIが繰り返す5つの傾向(盛りすぎ、断定、因果の補完、説明過多、時点の無視)を発見し、数十件のカイゼン知見を抽出した。これらを「設計判断」「表現ガイドライン」「禁止ルール」の3層に構造化し、Agentic AI(自律的にタスクを遂行するAI)のスキルに組み込むことで、次回生成の品質を向上させた。本講演ではこの一連のプロセスを、AIエージェントのデモを交えて紹介する。 注目すべきは、AIだけでなくヒト側にも学びが生まれた点である。AIの出力をレビューする過程で「良いショートケースとは何か」という暗黙知が言語化された。AIが学び、ヒトが気づく。この共修サイクルは、ショートケース開発に限らず、PM業務におけるAI活用全般に応用可能な知見である。【受講で得られること】1) 生成AIに繰り返し見られる5つの品質上の傾向を理解し、自身のAI活用時に品質チェックの観点として活用する。 2) HITL(Human-in-the-Loop)レビューを自組織のAI活用プロセスに導入するための設計手順を説明する。 3) AIエージェントのスキルにレビュー知見を組み込み、継続的に品質を改善するサイクルを構築する。
G-20 生成AIで行政に持続価値を生む! ~自治体における生成AI利活用事例と、プロジェクトマネジメントの価値提案~
【講演概要】高齢化、人口減少、職員の離職や採用難により、行政組織におけるデジタル技術による変革(DX)は不可欠になっており、特に最近は生成AIの利活用について注目が高まっている。生成AIが日常生活にも普及してきているが、国や自治体などの行政組織においては、業務での生成AIの利活用について障壁のある組織も少なくない。この障壁を乗り越えるためのひとつの手段として、プロジェクトマネジメントの考え方が活用できる。 本講演では、北海道の自治体における生成AI利活用の事例として、生成AI活用ガイドライン作成、研修・ワークショップの実施、活用事例創出、庁内向け情報提供・ナレッジ共有等の具体的な実施内容を事例としてお伝えする。 そして、生成AI利活用を行うにあたっての課題や障壁と、それを解決するためのプロジェクトマネジメントの活用についての提案を行う。 行政組織ではプロジェクトマネジメントの活用についてのハードルがまだ高いが、プロジェクトマネジメントという言葉は知らなくても実践できている部分もあり、プロジェクトマネジメント普及のためのポイントを考察する。 行政組織が持続価値を生むために、生成AIの利活用とプロジェクトマネジメントの価値提案を行う。 【受講で得られること】1. 行政における生成AI活用事例を知ることができる。 2. 行政においてプロジェクトマネジメントを行う際の課題を理解することができる。 3. 行政に対してプロジェクトマネジメントを普及するために乗り越えるべき障壁や、普及のためのポイント等について知ることができる。
G-22 行政現場の強い味方!行政プロジェクトを救う2つのツール
【講演概要】行政の現場では、限られた人員と時間のなかで多様な業務を同時に進める場面が増えています。そのような状況では、担当者の経験に依存した進め方になりやすく、後任への引き継ぎ等でトラブルが生じることも少なくありません。 本講演では、このような課題に向き合い、誰が担当しても一定の水準で業務を進められるようにするためのツール群として、行政ツールボックスWGが作成した2つのツールを紹介します。 1つ目は、「ひかりっこ農園」プロジェクトを題材にした「プロジェクト管理テンプレート」です。システムとは関係しない行政の業務でも活用しやすい構成となっており、プロジェクトの進め方を可視化するための実践的なノウハウが詰まっています。 もう1つは、突然情報システムの担当になった職員でも、プロジェクトの各フェーズ(立ち上げ、計画、実行など)で押さえるべき検討事項が分かる「IT用プロジェクト向けチェックリスト」です。初めての担当でも迷わず進められるポイントが整理されています。 それぞれのツールの内容に加え、作成に至る背景や担当者の想いも交えながら、行政現場で活用できる実践的な知見をお届けします。【受講で得られること】1) 行政ツールボックスWGが作成した各種ツールの特徴と使いどころを把握し、自身の業務(庶務的なものから専門性の高い業務まで)に適切に適用できるようになる。2) 具体的な行政業務のケースを通じて、明日から使える実践的な改善ヒントを持ち帰り、自組織の業務改善に活かせるようになる。 3) 属人化しがちな業務に対して、ツールを活用して標準化・共有化する視点を身につけ、組織全体の改善に貢献できるようになる。
G-23 甦れ、三宜楼 ~歴史的建造物「三宜楼」改修事業に学ぶ 行政プロジェクトマネジメントの実践ポイント~
【講演概要】北九州市・門司港レトロ地区では、明治・大正期の繁栄と衰退を経た地域資産を活用し、観光地としての再生が進められてきました。その中でも三宜楼は、歴史的価値を有する建造物として保存と活用の両立が求められた事業です。本講演では、この三宜楼改修事業を題材に、行政プロジェクトに特有の多様な利害関係者との調整、予算執行管理、課題整理、運営体制の構築など、実際の推進過程で直面した論点を取り上げます。単なる施設改修の紹介にとどまらず、行政分野におけるプロジェクトマネジメントの実践ポイントを、具体的事例を通じて紹介します。【受講で得られること】1.行政プロジェクトの事例を題材として、複雑な利害関係者環境や制約条件のもとで求められるプロジェクトマネジメントの勘所を理解できるようになる。 2.現場事例から抽出した成功要因・失敗要因をもとに、他領域のプロジェクトにも展開可能な実践知を得られるようになる。
G-24 『前日の決断』から『宇宙戦略』へ:PMI-CPと段階的抽象化の実装
【講演概要】本発表では、国内建設産業の閉塞感を打破し、グローバル市場で勝ち抜くための新戦略として、筆者が提唱する「段階的抽象化」と最新の国際基準「PMI-CP」の融合を提言する。 まず、「太陽と地球の関係をゴルフで考える」比喩を用い、日常業務のWBS(段階的詳細化)に埋没しがちな視点を「宇宙レベルの視座」へと引き上げる。この視点転換の核となるのが、WBSの逆プロセスである「段階的抽象化」の思考である。筆者は若手時代、工程の先取りを試みた際、職長から「今日の作業もこれからなのに、明日なんて分かるか!」と一喝された。この衝突の本質は、詳細な作業(点)に執着する現場と、未来の不確実性を制御可能な概念へと昇華させようとするマネジメント視点の乖離にある。 この「前日の決断」という現場の最小単位のイノベーションを、組織全体の戦略へと繋ぐのが、「三位一体化マネジメント(ポートフォリオ・プログラム・プロジェクト)」である。本講演では、この日本独自の現場力をグローバルな価値へと変換し、高度な工程管理を組織に定着させる最強の武器として、最新の国際資格「PMI-CP」を位置づける。視座・思考・実践の融合がいかに建設産業を覚醒させるか、その具体的な実装プロセスを詳解する。【受講で得られること】1)現場の事象を経営戦略へと昇華させる「段階的抽象化」の思考法を習得できる。2)国際資格「PMI-CP」の重要性がわかる。
G-25 持続価値を生むリーダーシップ ― シニアコミュニティの実践
【講演概要】本講演では、「持続価値を生むリーダーシップ」という本フォーラムのテーマを背景に、PMIシニアコミュニティの1年間の取り組みをご紹介します。本コミュニティでは、長年培ってきた経験や知見をもとに、キャリアの再設計やスキルの再定義、社会貢献活動の共有など、多様な切り口でサロン活動を展開しています。さらに、世代を越えた交流や、子ども向けイベントにおけるプロジェクトマネジメントの普及、生成AIを活用した新たな知の共創など、実践を通じた価値創出にも取り組んでいます。本講演では個別の活動詳細には深入りせず、こうした取り組みを通じて見えてきた「学び続ける力」「つながりを生み出す力」「価値を循環させる力」といった、シニアならではのリーダーシップのあり方に焦点を当てます。コミュニティという場がどのように持続的な価値を生み出しているのか、その一端を感じていただければ幸いです。【受講で得られること】1) シニアコミュニティの実践を通じて、持続価値を生み出すリーダーシップの具体的なあり方を自分の活動や組織に応用できるようになります。 2) キャリア・スキル・社会貢献をつなぐ取り組みを理解し、自身の経験を活かした新たな価値創出の機会を見出せるようになります。 3) コミュニティを活用した学びや共創の進め方を理解し、多様な人材と連携しながら価値を生み出す行動を起こせるようになります。
G-26 ソーシャル・キャピタル醸成に向けて ~日本にアップスウィングはあるか~
【講演概要】本講演では、2022年から継続してきた交流ネットワーク構築の研究を総括し、その実践的成果として生成AIを活用して作成した多世代交流パターン・ランゲージの実効性を検証する。 Google Gemini と NotebookLM を用いてパターン・ランゲージを作成したプロセスを詳述するとともに、そのアウトプットを実際のプロジェクトに適用して得られた改善点について検討する。 さらに本研究の成果を発展させて社会問題解決プロセスのマネジメント手法の可能性を確認し、次の段階として,ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の醸成を促進しウェルビーイングの向上を図る取り組みを進める。【受講で得られること】1) 生成AIを活用してパターン・ランゲージを作成するプロセスを理解する。 2) 社会問題を解決するソーシャル・インパクトとソーシャル・キャピタルを説明する。 3) ソーシャル・キャピタル醸成の取り組みを理解する。