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M-01 Teresa A. Knudson 氏 「From Strategy to Impact: Global Trends Shaping the Future of Project Success」 The PMI 2026 Governance Committee Chair
< 基調講演:秋葉原会場>【講演概要】In a world defined by frequent disruption, AI acceleration, and increasing organizational complexity, the role of project professionals is rapidly evolving from delivering outputs to driving enterprise value. In this keynote, Teresa A. Knudson, PMI Board member and former leader of a globally recognized enterprise PMO, shares a global perspective on how project management is transforming across industries. Drawing on decades of experience leading large-scale strategic initiatives and building enterprise portfolio management capabilities, she will explore how project management has evolved and what it takes to deliver real business outcomes in today’s environment. Anchored in Project Management Institute’s latest thinking on Project Success and value delivery, this session will offer practical insights for leaders and practitioners on how to evolve their role, strengthen strategic alignment, and lead with impact in an increasingly dynamic global landscape.
M-02 大杉 直也 氏 「全府省庁の約18万人の政府職員を対象としたガバメントAI(源内)の大規模実証について」 デジタル庁 AI実装総括班 ガバメントAIリードエンジニア
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】デジタル庁においては、ガバメントAIに係る取組の一環として、デジタル庁全職員が利用できる生成AI利用環境(プロジェクト名:源内(げんない))の構築・運営を行ってきましたが、令和8年度(2026年度)においては、全府省庁の約18万人の政府職員を対象とした大規模実証を開始します。令和9年度(2027年度)は、大規模実証の結果を踏まえ、源内の本格的利用を開始します。今後もデジタル庁として、AIアプリの開発強化、国産AIの活用、エージェントAIの導入、政府共通データセットの拡充等の施策を推進することで、政府自らが積極的かつ先導的にAIを利活用することを目指します。また、国産AIの育成・強化、源内に係るソースコードのOSS化(OSS:Open Source Software、オープンソースソフトウェア化(検討中))を推進することでガバメントAI関連の民間投資を喚起し、AIに関する日本の自律性確保を目指します。本講演ではこのガバメントAIの推進・開発に関する具体的な事例をもとにプロジェクトマネジメントについてお話しします。
M-03 諏訪 光洋 氏 「プロジェクトを“終わらせない” ── AI時代に持続価値を生むリーダーシップ」 株式会社ロフトワーク 代表取締役社長
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】AIの進化によって、計画、分析、管理といったプロジェクトマネジメントの機能の一部は代替可能になりつつあります。だからこそこれからのリーダーには、効率だけでは生めない価値を構想し、多様な人や組織のあいだに関係性を育て、プロジェクトの先に持続する価値を残す力が求められます。本講演では、ロフトワークが実践してきた共創プロジェクトをもとに、成果物を納めて終わるのではなく、その後に新たな学び、文化、事業、地域とのつながりをどう生み出すかを考えます。AI時代におけるリーダーシップとは何か。EQや感性、デザイン思考、そして美しさを組織や社会に実装する視点から、持続価値を生むプロジェクトのあり方を共有します。
M-04 與良 だいち 氏 「孤独なき『個の時代』の生存戦略 ー自己変態理論ー」 株式会社チャクラグラス 代表取締役
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】人生100年時代。「個の時代」はますます加速します。組織に属していても、独立していても、一人ひとりが「経営者的視点」を持つことが前提になる時代。安定も正解も保証されないこの環境で問われているのは、環境に適応する力ではなく、「自己変態力」、自らを意志的に進化させ続ける力です。多くの人は、会社や市場、テクノロジーの変化に合わせて「変わらされる」側に立っています。しかしこれから必要なのは、自ら視座を一段引き上げ、自分の志から逆算してキャリアや事業を再設計する力。変化に振り回されるのではなく、変化を設計する側へ回る。その覚悟が、生き方を決定づけます。本講演では、6社創業、4社売却、事業開発や組織伴走の現場で培ってきた実践知をもとに、「志を軸に生きる」ための思考構造と変化プロセスを具体的に解説します。さらに、視座を上げるワークや、AIを活用して志・強み・可能性を可視化する実践も取り入れます。抽象論では終わらせず、あなた自身の次の一手が言語化される状態まで導きます。人生を延ばすのではなく、進化させる。変化を待つのではなく、自ら変化を起こす側へ。この時間が、あなたの第二成長曲線の起点になるはずです。
M-05 新井 和宏 氏 「持続価値は設計できるか ― 感謝が循環する経営の構造」 非営利株式会社 eumo 代表取締役
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】本講演では、「持続価値は設計できるか」という問いに対し、資本主義の延長線ではなく“共感資本”という視点から再定義します。効率や短期成果を追求する経済合理性の中で、なぜ正直者が報われない構造が生まれるのか。その構造を紐解きながら、生産者・社員・顧客・地域が応援したくなる「八方よし」の経営モデルを提示します。飯尾醸造やブルネロ・クチネリの事例、eumo経済圏の実践を通じて、価値が一過性で終わらず“循環”する仕組みを具体的に解説します。戦略やプロジェクトを単発の成果で終わらせず、企業文化・人的資本・関係性資本を組み込むことで持続価値へ転換する設計思想を共有し、幹部層の意思決定に新たな視座を提供します。
M-06 山崎 小夜子 氏 「3000Hzの声から学ぶ『世界を笑顔に』する共感コミュニケーション」 オペラ歌手が歌う令和の酒造り唄をキャッチフレーズにジャンルを超えた活動を展開する歌手
< 招待講演:秋葉原会場>【講演概要】オールジャンル歌手として幅広い音楽表現を追求しながら、丹波流酒造り唄の伝承と地域文化振興に尽力してきた実践をもとに、「世界を笑顔に」という信念を体現するリーダーシップの本質を語ります。時代や生き方の違いを前提に、相手の立場を尊重し、まずはその場に入り共に活動しながら考える姿勢、そして必要に応じて身を引く判断の大切さなど、丹波での経験を通して培われた“分かり合う力”を紹介。さらに、障がいのある方々(自閉症の方々を含む)がコンサートや授業で能力を発揮し、収入と自立につなげる支援事例を通じ、多様な力を社会の価値へと転換する視点を示します。加えて、内容を記憶に残し心に届かせる「3000Hzの声」の可能性にも触れ、NHKでも注目される“伝わる声”の力を切り口に、年齢や専門を問わず実践できる、健康・福祉・地域を支えるコミュニケーションのあり方をお届けします。人と人をつなぎ、共感を生み、挑戦を支える実践知は、組織運営・人材育成・合意形成を担うPMにも多くの示唆を与え、多様な関係者と進めるプロジェクトを前向きに動かすヒントとなります。現場で実践できる具体的な気づきに満ちています。
M-07 深谷 良治 氏 「データサイエンス・AI活用による価値創出 ― 実践知から導く成功方程式」 滋賀大学 データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター 特任教授
< 招待講演:リモート>【講演概要】本講演では、日本がデジタル化の遅れにより国際競争力を低下させている現状を出発点とする。世界デジタル競争力ランキングにおいて、日本は「ビッグデータと分析の活用」で低評価を受けており、その背景にはデータを価値創出へ結びつける人材の不足がある。さらに、データ活用が進まない根本要因は、高度な分析以前に「適切な課題設定」が不足している点にあることを指摘する。現場・顧客視点で業務全体を見直し、課題を整理・優先付けすることが成功の鍵である。また、デジタル・AI技術がもたらす本質的な変化を見抜き、良質なデータの整備と適切なデータ管理を基盤に、迅速なアクションへつなげることが競争優位を生む。滋賀大学では年間80件以上の産学連携プロジェクトを推進し、教員自ら現場に赴き企業と協働して課題解決に取り組んでいる。本講演では、多数の共同研究事例を紹介しながら、現場知とデータサイエンスを融合して洞察をビジネス価値へ転換する実践と、その成功方程式を提示する。
M-08 Bryan Moser 氏 「標準と経験に基づくプロジェクトからモデルベースのプロジェクトへ:戦略、能力、計画の連携」 マサチューセッツ工科大学 Academic Director, System Design and Management Program
< 招待講演:リモート>【講演概要】ブライアン・モーザーは、日本と米国における産業界および学術界で30年以上にわたり、国境や企業がまたがった複雑なプロジェクトの研究や製品開発におけるチームワークに焦点を当てて活動してきた。近年、グローバル化の加速、技術の急速な進化、国内人口動態の変化により、従来の基準や経験に基づく企業戦略・組織運営では競争が困難になっている。企業意思決定やプロジェクトの近代化を図るため、デジタルトランスフォーメーション(DX)に目を向ける企業もある。しかし戦略・文化・行動を変えずにデジタルツールを導入しても、改善は期待できない。むしろ多額のコストを投じたDXシステムがプロセスの固定化を招き、柔軟性を損なう恐れさえある。自身の研究と長年の現場経験から、日本産業を経験則ベースから動的なモデルベースの実践へ移行させるため「モデルベース変革(MBX)」を導入した。対話型ビジュアルモデルと計算処理を基盤とするMBXは、意思決定の質向上、協働促進、適応型プロジェクトチームワーク、そして短期間での革新的な発見を実現することが実証されている。本講演では、企業戦略、能力開発、プロジェクト計画が、経験ベースからモデルベースへと変革する方法を示すとともに、組織が再び学び、適応し続けるためのMBXの考え方を紹介する。
M-09 吉田 洋介 氏 「経営人事AIプロフェッショナルによる組織変革の必要性」 株式会社Trustyyle代表取締役/「人事図書館」館長
< 招待講演:リモート>【講演概要】人口減少が進む日本において、「内外から選ばれる組織」であることは全ての企業・組織にとって欠かせない優先的な経営課題である。東京などごく一部の都市部を除いて激しい採用難に陥っており、社員不足や後継者不足による倒産、廃業は後を絶たない。選ばれる組織であることと同時に、AIを活用した経営も非常に優先順位の高いテーマである。うまく利活用することで業務生産性を高め、少ない人数でこれまで以上に価値のある事業を経営できる可能性がある。もちろん日本企業においてもAI導入が徐々に進んでいる。しかしながら諸外国と比べて導入の遅い日本ではまだまだAIを業務で使っていない人が大半であり、使っていたとしても文章作成の効率化を進める程度にしか活用できていないのが多くの実態である。本講演では経営人事の観点からAI時代においてどのような組織変革が必要なのか、具体的にはどのようなプロセスで行えるのか、組織変革プロジェクト成功のカギは何なのか、成功・失敗の実例を紹介しながら論を深めていく。その中で重要な役割を果たす「経営人事AIプロフェッショナル」という存在についても言及する。
M-10 鈴木 美樹子 氏 「価値を高め唯一無二の企業へ」 株式会社オカモトヤ 代表取締役
< 招待講演:リモート>【講演概要】創業114年になる株式会社オカモトヤの事業承継と変革の実践についての講演です。鈴木美樹子は、2006年にアパレル業界から家業に入社し、営業本部長、常務、専務を経て2022年に4代目社長に就任しました。入社以降、働き方改革や健康経営、女性活躍推進などの制度構築に注力し、社員満足度を45%から79%に向上させ、離職率を10.4%から5.8%に改善しました。2022年の社長就任を機に「働くひと」のミカタをパーパスとして掲げ、中小企業向け女性活躍推進支援サービス「Fellne」を新規事業として立ち上げ、グッドデザイン賞を受賞。2024年には虎ノ門への本社移転を決断し、不動産収入を捨てて1.5億円を投じ、セルフメンテナンスルームやゴルフシミュレーターを備えた「palette」を開設。第37回日経ニューオフィス賞ニューオフィス推進賞も受賞しました。事業承継では外部ネットワーク構築や実務経験の積み重ね、父との対話を重視し、社員の成長を会社の成長と捉え、100億企業を目指しています。
M-11 羽深 宏樹 氏 「企業の成功に不可欠な『攻め』のAIガバナンス」 スマートガバナンス株式会社 代表取締役CEO
< 招待講演:リモート>【講演概要】「AIエージェント」の時代が到来した今、AIはもはや単なるツールではなく、企業の成長にとって不可欠なものとなりつつあります。一方、そこにはプライバシー、セキュリティ、バイアス、虚偽など様々なリスクが伴います。これらリスクをいかに適切にマネジメントし、AIのもたらす便益を最大化すべきか。本講演では、「AIとは何か?」という基礎から、AIガバナンスの全体像を体系的に整理し、最新のリスク及び技術・法令・国際ルールの動向を踏まえた実践的な知見を提供します。
M-12 田村 拓 氏 「『阿吽の呼吸』を超えて ― 多文化とAIが拓くValue-Sustaining Leadership~」 一般社団法人EDAS 理事長
< 招待講演:リモート>【講演概要】少子高齢化と労働力不足を背景とした外国人材の受入れ拡大により、「国内の国際化」が加速し、企業組織や地域コミュニティにおいて多文化共生や心理的安全性への関心が高まっている。これとは別に、AIエージェントが仕事や生活に大きな変化をもたらし、人間とAIが同僚として協働する時代が到来した。ここでもコミュニケーションの前提が変容しつつある。外国人社員・住民の増加は、「当たり前」や「阿吽の呼吸」が通用しない環境を生み、合意形成の難しさを顕在化させるが、同時に概念翻訳、信頼構築、境界横断といった高度な対人スキルを発揮する新たな実践の場を創出するオポチュニティともなる。PMが培ってきた仮説構築力、ステークホルダー調整力、リスクマネジメント、アカウンタビリティは、社会のさまざまな場面においてより広範で重要な価値を持つようになると予想される。「多文化という鏡」を使いこなすことで、思考の癖や暗黙の前提を可視化し、PMを「意味と関係性のデザイナー」へと進化させる契機となる。本講演では、外国人受入れの背景や制度の基礎知識とともに、社会のレジリエンスと持続可能性を高める実践の方向性を提示したい。