講演概要
アジャイルは、元々は「アジャイルソフトウェア開発」がはじまりですので、「ソフトウェア開発」の分野で生まれた開発手法です。しかし最近では、ソフトウェア開発手法としての範囲を超え、その概念や考え方としての「アジャイル」の重要性が注目されています。
迅速に進化し続け、顧客に価値を提供し続けるのがアジャイルの基本です。その源流はTPS(トヨタ生産方式)にあります。つまり、製造業において経営から現場に至るまで浸透し活用されてきた考え方や手法が元となっており、ソフトウェア開発でしか使えないものではないのです。
アジャイルの考え方や手法は、答えのない不確実性の高まったVUCA時代と言われる現代を生き残るために不可欠です。IT部門だけでなく営業、人事、総務も、もちろん経営者も、会社全体の思考や行動に取り入れることで、持続可能な組織になっていくことができます。また、組織全体がアジャイルとはどういうことなのかを理解することで、ITへのアジャイル導入も受け入れられやすくなり、デジタル化が加速します。
本講演では、アジャイルの考え方や手法がIT以外の分野でどのように適用可能か、その例をご紹介します。