講演概要
本講演では、最先端ICTやDX分野におけるリカレント教育の状況を概観したうえで、スマートエスイーにおける取り組みを解説する。加えて、各種の参照モデル(SFIA Framework、CC2020ほか)への対応付けや比較を通じて、スマートエスイーの展望や産業界と大学における教育プログラムの関係について説明する。
スマートエスイーは、IoT・AI・DX分野の大規模な産学連携による履修証明プログラムである。文科省の補助金enPiT-Proに基づき早稲田大学を代表として14大学、モバイルコンピューティング推進コンソーシアムを含む20超の企業・団体の産学連携により立ち上げて以降、IoTシステム技術検定・中級合格相当者向けにIoT/AIコースを実施し、IoT・AI・ビッグデータの各技術を深めたうえで、領域を超えた価値創造をグローバルにリード可能な人材を育成している。加えて文科省リカレント教育推進事業の採択に基づき、DXコースの新設やサステナビリティに係る拡充を進めている。また、一部座学のMOOC提供や、コンソーシアム設立を通じた調査研究や交流、地域展開などを進めている。
日本工学教育協会より経済産業省産業技術環境局長賞を受賞した。