講演概要
ITサービスマネジメントの世界的なフレームワークである "ITIL® 4" がとうとう日本語での全面リリースを開始しました。
2019年に基本編である「ファンデーション」の書籍と試験が日本語でリリースされてから約3年間、上位の書籍群の日本語化が待ち望まれていました。2023年に入り、上位書籍と試験がぞくぞくとリリースされています。
その内容は従来の管理プロセスを中心とした内容から大幅に拡張され、DX(デジタルトランスフォーメーション)のための世界のベストプラクティスを集めて編纂しなおされたフレームワークとなっています。人と組織(カルチャを含む)に関することや、デジタル戦略の立案など、多岐にわたります。特に内外の環境の変化に伴う俊敏な変化のためにアジャイルの考え方を取り入れ、事業側(Business)と開発(Development)と運用(Operation)が協働して価値を共創し続けるエコシステムを構築すること(BizDevOps)を目指す思想は、PMBOK®ガイドが目指す方向とも合致しているといえるのではないでしょうか。
本セッションでは、ITIL® 4 が旧バージョン(ITIL® V3)からどのように進化したのかを、BizDevOpsやDXの観点からご紹介します。