講演概要
企業がデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進する際、不確実な事業環境下において成功するかしないか必ずしも見通せない不確実な施策に対し、必要な投資をしていくための意思決定が求められる。
特に大企業においては、基幹業務を支える基幹システムの維持や既存事業を深化させていく上でのIT投資を行いながらも、一方で、果敢にDXに取り組んでいくことが重要になっている。
このような状況下におけるポートフォリオ/プログラムマネジメントの観点から直面する課題に対し、“両利きの経営”理論の視点を用いて推進フレームワークを整理することをご紹介する。
また、ポートフォリオ/プログラムマネジメントの高度化を図る上での技法として、欧米を中心に普及し始めており、テクノロジーの経営資源(ヒト・モノ・カネ)と投資ニーズを統合的にマネジメントする方法論であるテクノロジー・ビジネス・マネジメント(TBM)の適用や、仮説志向型の計画手法であるディスカバリー・ドリブン・プランニング(DDP)活用の有用性についてご紹介する。