講演概要
本講演では、未来の社会を予測するSINIC理論を基に、「自律社会」(2025年頃~)に向けたコミュニティ(研究会)運営に求められるものをお伝えする。従来の「意識的に管理」されたワーキンググループの限界に直面した我々は、新たな取り組みを模索ながら研究会の運営を経験し、そこから得られたコミュニティ運営のあり方について提案を行う。
当研究会の結論として、コミュニティ運営において重要なのは、メンバーの内発的な動機や共感を生む場を提供することだと考えている。このような場の運営のヒントとして、アジャイルなマインドセットを取り入れた運営方法の実践結果について述べる。これらの実践結果と考察から、未来を生きる私たちが必要とするスキルやマインドセットについても探求していく。
さらに「自然社会」(2033年頃~)に向けて、デジタルテクノロジーの進化や、人々の価値観や認知がどのように変化しコミュニティ運営に作用するかを考察し、プロジェクトマネジメントの観点で仮説を述べる。 この講演を通じて、「自分たちが所属するコミュニティのあり方」を考えるきっかけとなり、より善いコミュニティ運営につながることを願っている。