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講演内容・講師プロフィール

堀越 耀介(ほりこし ようすけ)氏 〔東京大学大学院教育学研究科/独立行政法人日本学術振興会 特別研究員〕

「いまビジネスで哲学的素養が必要とされる理由」


 日時  
2021年11月6日(土)13:25~14:25
 
 講演概要  
 近年、“CPO”(チーフ・フィロソフィー・オフィサー)ポストを設置している欧米企業が見られるようになっています。また、グーグルやアップルは、フルタイム雇用の「企業内哲学者」を擁しています。価値が多様化した現代では、唯一の正解がない課題に対して、どのような考え方で、どのようなアプローチをとるのか、またそれはなぜなのかを考える必要性に迫られているからです。それらを明確にすることによってこそ、企業の独自性や存在価値も生まれ、提供する製品やサービスの付加価値の創出、差別化につながるのです。
 変化が激しく、情報も氾濫する現代において進むべき道を決めるには、ビジョンの形成や批判的な思考力が必要となります。このことは、個人からコミュニティまで、企業や組織であれば一社員、部門、事業部といったあらゆるレベルに共通するといえるでしょう。

 本講演では、哲学思想や哲学的思考力をビジネスで活用する方法やその事例について、詳しく解説します。 

 講演者プロフィール  
 
哲学プラクティショナー/哲学コンサルタント。
 日々の暮らしの中で哲学する=「哲学プラクティス」を実践し、学校教育やビジネスの現場で哲学対話/哲学の講師を務める。研究領域は、教育哲学、哲学教育、哲学対話。
 哲学コンサルティング企業であるクロス・フィロソフィーズ取締役、哲学プラクティスのさかんなハワイ州立大学客員研究員を経て、現在、日本学術振興会特別研究員、東京大学大学院教育学研究科博士後期課程。上智大学グローバル・コンサーン研究所客員研究員、および、東京大学共生のための国際哲学研究センター リサーチアシスタントを兼任。
 上智大学文学部哲学科卒業、早稲田大学大学院政治学研究科修了。修士(政治学)。
 著書に、『哲学はこう使う:問題解決に効く哲学思考入門』。共著に、“Philosophical Practices in Japan from School to Business Consultancy”(Philosophical Practice and Counselling)。