【講演概要】
こちらでは、高専のアカデミックスポンサーからの2つの講演を公開しています。
①群馬高専におけるアントレプレナーシップ教育の概要と学内アイデアコンテストの成果報告
本校は文部科学省の「高等専門学校スタートアップ環境整備事業」の予算により、2023年4月よりアントレプレナーシップ教育を開始した。本校では、アントレプレナーシップを起業家に求められる能力として、リーダーシップ、想像力、マネジメント能力、チャレンジ精神、コミュニケーション能力などの「自らの人生を主体的に創造する能力」と定義している。
その教育の一環として、1年全員を対象とした必修科目としてアントレプレナーシップ概論を設置し、また、高学年で従来より行われていたPBL科目へのてこ入れを行った。また、学生が自由に利用できる「工房」の新設し、3Dプリンタやレーザカッターなどの装置機器類を導入した。更に、2025年度末から2026年4月にかけて、学生の課題発見やプロジェクト進行を体験させるために、学内アイデアコンテストをはじめて実施した。2026年度末から2027年4月にかけても同様の学内アイデアコンテストを実施した。
本講演では、本校におけるアントレプレナーシップ教育の概要について説明し、次いで、学内アイデアコンテストの進め方や学生への教育効果について概観する。
②Engineering Ethicsの可能性をひらく― 企業文化・組織・働き方への接続の試み ―
本講演では,技術者倫理教育を,過去の事例から導かれる事故防止や不正防止のための教訓・知識の伝達に限定せず,企業文化・組織・働き方にも接続する実践的な学びとして再検討する。まず,技術者倫理教育の歴史と現状を概観する。次に,Game-Based Learning を用いた教育実践や,インクルーシブデザインと結び付けた教育プログラムを紹介し,Engineering Ethics が,対話,協働,多様な立場の理解,意思決定,価値の調整といった能力を育みうることを示す。さらに,こうした学びが高等教育から企業研修へと接続されることで,組織におけるコミュニケーションの質,チームの協働,責任ある価値創出,包摂的な組織文化の形成にどのような可能性をもつかを考察する。
【受講で得られること】
本講演から、次の様な知見を得ていただくことができます。
①
1. 学内アイデアコンテストにおけるPMの考え方の適用例
2. 群馬高専におけるアントレプレナーシップ教育
②
1.技術者倫理教育の歴史・現状に関する基礎的理解を得る。
2.Game-Based Learningやインクルーシブデザインが,対話,協働,意思決定,多様な立場の理解を育む仕組みを学ぶ。
3.技術者倫理教育を企業文化・組織・働き方に接続して捉える視点を得る。