【講演概要】
こちらでは、中学・高校からの2つの講演を公開しています。
①中学校におけるプロジェクトマネジメント実践報告
芝浦工業大学附属中学高等学校では,約9割以上の生徒が理系に進学し,多くが物理を選択している。こうした背景のもと,将来,理工系分野で活躍する人材の育成を目指し,特色ある理工系教育を展開している。
その一環として,中学3年生を対象に「サイエンス・テクノロジー・アワー」を実施している。本授業は,科学技術の面白さや社会とのつながりを体験的に学ぶことを目的としており,その中でプロジェクトマネジメント(PM)教育を取り入れている点に特徴がある。
本実践では,「役割と責任」やQCDS(品質・コスト・納期・条件)の概念を基盤とし,紙飛行機の制作を題材としたプロジェクト型学習を実施した。コストや時間などの制約条件を設定することで,生徒はチームでの意思決定やトレードオフを伴う判断を経験し,実社会に近い思考プロセスを体感することができる。
特に本研究では,評価基準にコスト要素を導入したことにより,生徒の判断や行動にどのような変化が生じたかに着目した。
本講演では,①カリキュラムおよび実施体制,②授業実践の具体的内容,③PMIボランティアおよび生徒アンケートに基づく教育効果と今後の課題,の3点について報告する。
②ロボット開発を核とした社会実装型STEAM教育モデルの構築と実践
本講演では、中学1年時にレゴ社のロボット教材を用い、社会的課題を設定し、チームで企画、設計、開発を行うものづくりの基本プロセスを体験する。その学びを本格的なロボット開発および高校の探究活動へと接続する6年一貫のSTEAM教育モデルの設計と実践、ならびに教育的効果について報告する。
【受講で得られること】
本講演から、次の様な知見を得ていただくことができます。
①
1.中学生にPM教育を導入する希少性と意義を実践事例から理解できる。
2.コストや時間制約が意思決定や多面的思考に与える影響を学べる。
3.PMIボランティアと中学校の効果的な連携のあり方について,実践事例から具体的に理解できる。
②
1.課題解決型ものづくりのプロセス
→ 実践的な問題解決力と創造力が身につく
2.STEAM教育の段階的な接続
→ 学びを継続・発展させる教育設計の重要性
3.教育モデルの効果と意義
→ 実社会につながる力の育成方法