【講演概要】
製造業は日本の基幹産業として長年その発展を支えてきました。しかし、定常業務の効率化を追求してきた結果、組織の「縦割り化・サイロ化」という副作用を抱えるに至りました。特にボトムアップの現場力を強みとする伝統的な企業ほど、部分最適のプロジェクトが乱立し、投入リソースに見合う価値を十分に創出できていないのが実情ではないでしょうか。
不確実性が増す現代において求められるのは、単なる改善の延長ではなく、DXを通じた「非線形の成長」です。その実現には戦略的なプロジェクト実行が不可欠であり、そのアプローチの一つがPPPM(プロジェクト・プログラム・ポートフォリオ・マネジメント)です。本講演では、なぜ製造業DXでプロジェクト乱立が起こりやすいのか、そしてなぜPPPMが解決策となり得るのかを、PPPMの基本概念をわかりやすく解説しながら紐解きます。縦割り型の製造業組織においてPPPMをどのように根付かせ活用していくのかについて、工場IT部門の一社員が現在進行形で模索している試行錯誤と、実行に向けた実践的なアイデアを、同様の課題を抱える組織へのヒントとともにご紹介します。
【受講で得られること】
参画者は製造業をモデルにしたケースを通じて、DX推進におけるプロジェクト乱立と「プロジェクト干渉」の構造、そしてPPPMの考え方を理解することができます。
具体的には、次のようなことが説明できるようになります。
・PPPM(プロジェクト・プログラム・ポートフォリオ・マネジメント)の基本概念と役割
・製造業DXにおいてプロジェクト乱立や「プロジェクト干渉」が発生しやすい組織的背景
・縦割り組織においてPPPMを根付かせ活用していくための実践的なアイデア