【講演概要 】
本講演では、地方からの人材流出の課題解決に向け、2022年度から広島市立大学 情報科学部において実施してきた「産学連携教育プログラム」の取組みについて紹介する。本プログラムは、情報科学部の学生が、自分たちの学びが将来、社会でどのように役立つかを知る講義科目と、ICTによる地域課題の解決策を実際に検討する演習・実習科目から構成されている。実践的教育の提供と、将来活躍の場が地方にもあることを知ってもらうことを目的として、様々な企業と連携して実施してきた。本講演では、実習科目の一事例として、ひろぎんホールディングスとNTTデータ中国が協働で行ってきた、本プログラムでの取組みについても紹介する。現在では、県内の他大学や広島県の参画も得て拡大し、「中山間地域におけるIT・デジタルを活用した課題解決」をテーマとした講義を通じ、広島県内の地域課題に対する学生の理解を深めるなか、地域社会のDX・IT化の促進に繋がるアイディアの創出を目指している。講義内で使用するアイディア創発のフレームワークや、企業・行政・大学連携による地域に根差したITデジタル人材の育成への取り組みについて紹介する。
【受講で得られること 】
1.産学連携による持続可能な人材育成の取組み紹介
2.実践的な産学連携教育の事例紹介