【講演概要 】
日本国内の大学・大学院・高専では、PBL(Project-Based Learning)を含むプロジェクトマネジメント(PM)教育が導入されています。しかし、その実態や教育手法に関する体系的な把握は十分に進んでいませんでした。本調査では、PMIのアカデミックスポンサーを対象に、国内のPM教育の現状を明らかにする初の実態調査を実施しました。本講演では、調査結果をもとに、大学におけるPM教育の特徴や課題、今後の改善点について考察し、調査結果の活用方法とPM教育の発展に向けた展望を探ります。
加えて、大学生向けPM教育の具体的な事例として、ビジネスモデル研修の取り組みを紹介します。本研修は、PMI日本支部会員のボランティア協力のもと、大学3年生のゼミナール生を対象に、授業理解を深める特別講義として実施しました。研修で学生は、リーンキャンバスを活用したビジネスモデル構築の方法を学ぶことに加え、社会人とのディスカッションを通じて、プロジェクトの洗練化について実践的に学びました。研修後に実施したアンケート結果を基に、産学連携教育の効果や課題について考察し、今後のPM教育のさらなる発展に向けた示唆を提供します。
【受講で得られること 】
1.日本の大学におけるPM教育の特徴や課題
2.大学教育におけるPMI日本支部会員のボランティア活動の事例
3.社会人が大学教育に参画することによる効果